春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

蓮 花托 果托

2018-07-19 | 植物、花
今の時期これから、蓮田は最盛期を迎えます。蓮花はとても興味深く
長年見てきましたが 花が終わってもその行程は来年まで続きます。参考にしてください。花の中心に見られるのが花托(カタク)と
呼ばれる器、受け皿と呼んでます。 

花粉の受粉が進めば種が出来、小さい茶の色彩から黒色になり、次第に大きくなります。それにつれて花托も
大きくなります。よく出来てます。 時間はかかりますが種が、完熟して目方も重くなると今まで上向きや横向きの、果托、(花弁が無くなる
と名称が果托になります)は下向きになり窓の中の完熟した種を一粒ずつ水面に落とします。流れの面白さに春夏秋冬、観察してきました。
 


安行地区の竹垣の製作者の作成の前の、蓮鉢の蓮、蕾から開花、
さらに果托まですべてが見られます。猛暑の中でも花の美しさは際立ちます。









    


美しい蓮花の中央が花托と言われ実の受け台になります。月日が流れると
花托は多種多彩な変化に富、形や窓の開き方をします。花托は花弁が付いてるまでの名称です。








蓮田は今頃が5部の状態です。見事です。




花弁を落とすと、名称が果托になり月日の流れの中で、表情を変えてきます。
種が青いうちにははみ出す表情を見せるものや、完熟しない実も有る果托には空き部屋もあります。
目玉のように窓からこちらを見る様子、表情が豊かです。季節の流れで緑の果托は茶に変化してきます。







 




種が大きくなると、不思議に窓も大ききなってきます。自然の理は良く出来てます。




10月の終わりから11月になると蓮田は次第に景色を変えてきます。
果托は最終の色彩に変化してます。葉も緑を失い巻き葉になってきます。









寒空の1月の冬の時期の蓮田、今日も猛暑、酷暑ですが今年の1月、関東地方に大雪が降った日は
例年になく寒く、東京地方でさえ-4度の極寒でした。 埼玉の安行地区も手洗いの水が凍り、水道も出ない、何十年ぶりの寒さでした。
今年の夏の猛暑、何か因縁が在りそうですが?   




水面に落ちた果托は池の排水路に集まり、または水中に没して次の世代の栄養になるため
不浄の泥土の中に落ちて腐り、栄養となるのです。 お釈迦様の生まれた土地に沢山の蓮花が存在してた、諸行無常の響きあり。