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畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

ピーナッツペースト&バジルペースト

2011-09-23 09:12:52 | 台所しごと

出荷が休みのこの時期を利用して、加工品をなるべく作り置きしておきたい。
そう思いつつ、まだあまり実行できていません。

最近着手し始めたのが、ピーナッツペースト作り。
去年収穫して乾燥させておいた落花生で作ります。

殻を剥き、フライパンで炒ったところ。

その後、薄皮を剥き、フードプロセッサーにかけます。
料理やお菓子作りに使いたいので、甘みなどは何も加えず、落花生100%の状態です。

でも実際は、メープルシロップなどの甘みを加えてパンに塗って食べるのが好きなので、料理にするまでもなくすぐになくなってしまう・・・。どんどん作らなくては。
ちなみに市販のピーナッツバターは、甘みの他になんらかの油脂を加えてなめらかにしていますが、私はこれで十分楽しんでいます。

しかし、殻から出して、炒ったり剥いたり、結構手間がかかります。一回に作れる量も、たかが知れてる。
スローな暮らしも、時間に余裕が無いとなかなか出来ないですね。

さて、後日、このピーナッツペーストを入れて、バジルペーストも作りました。
一般にバジルペーストは松の実を入れるレシピが多いようですが、なるべく自前の材料で作りたいので、ピーナッツで作っています。松の実じゃなくても、まったく問題無いように思います。
材料は、バジル、オリーブオイル、ピーナッツ(今回はペーストで)、にんにく、塩、レモン汁少々。

せっかく作ってもパスタで使うといっぺんに無くなる・・・。
もったいないので、じゃが芋と和えたり、冬には根菜のスープに混ぜたりして、ちまちまと少しずつ使う予定です。


とうもろこしのスープ

2011-08-26 22:06:13 | 台所しごと

夫の実家は、北海道でお米を作っている農家です。
そして先日、自家用に作っているとうもろこしを、たくさん送ってくれました。
農薬を使わず育てたそうです。
うちの畑ではとうもろこしを6月下旬から7月上旬に収穫していたので、こちらとは1ヶ月半近く収穫時期が違うんだなと実感します。

たくさん茹でて冷蔵庫にストックし、このところ数日間連続で、とうもろこしスープを楽しみました。
とうもろこしの実をそいでミキサーに入れ、昆布出汁、醤油、塩を入れて回すだけの簡単レシピですが、美味しくて気に入っている作り方です。

冷蔵庫に入っていたとうもろこしや出汁を使うと、材料が冷えているのでそのまま冷たいスープになり、夏には助かります。
よくある市販のコーンスープとは別物で、とてもフレッシュです。まさにとうもろこしを味わうスープという感じです。青しそを刻んで浮かべてもよく合います。

うちの畑でとうもろこしを収穫する時期は、ちょうど忙しいブルーベリーの収穫期と重なります。
また、あまり自分の口に入るほど収穫量に余裕もなかったので、結局このスープは作れずじまいでした。
でも、残暑厳しい折にこうして食べることができて、なんだか夏にやり残してしまったことを思いがけずできたような、嬉しい出来事でした。


暑い日は食べたくなる

2011-08-05 22:40:22 | 台所しごと

毎日ダラダラと汗をかいています。
午前中の作業着は昼前にはぐっしょり。もう午後着る気にはなれない。
それでも猛暑だった去年に比べれば、だいぶラクなのですが。

去年の暑さは本当に辛かった。
そしてよく食べた(飲んだ)のが、ガスパチョでした。
今年は去年ほどは作っていません。やはり、暑さのレベルが去年と違うからだと思います。
それでも、やはり今年何度目かのガスパチョです。
暑い日は体にしみる美味しさです。

ガスパチョに何を入れるかは、作る人によって微妙に違うようです。
私は「トマト、きゅうり、ピーマン(時にはパプリカ)、にんにく、オリーブオイル、塩」に落着いています。
いろいろあるガスパチョレシピの中では、多分シンプルな方かもしれません。

これをミキサーにかければOKです。

ガスパチョのことを初めて知ったのは、ずいぶん前に見たスペイン映画でした。
本場ではどんな味なのでしょう。やはり家庭によって違うのかな、と思います。

ガスパチョは、そしてトマトは、どう考えても夏のものです。
体がそう欲しています。
夏以外にトマトがあるのは変なことだし、違う季節にトマトは食べたくないなと、つくづく思います。


ピーマンだけでも

2011-08-04 22:42:42 | 台所しごと

その年その年で、順調に生育する作物と、うまく育てられなかった作物があります。
今年の夏、しげファームで不作なのは、茄子とかぼちゃ。
どちらも夏にはあってほしい野菜。それを野菜セットにあまり入れられないと思うと、なんとなく落ち込みモードになります。

でも今年、それを挽回する勢いでよくなってくれているのが、ピーマンです。

かといって、ピーマン多めだと、お客さんから敬遠されるかな~と少し心配になっていました。
セット野菜を販売するとき、あまり野菜を多く入れると逆効果、というのはたまに耳にする話です。ましてやピーマンは子どもの嫌いな野菜の筆頭にくるであろう存在。

でも先日の夕方の配達で、ピーマンが届くのを期待して肉詰めの中身だけ作って待っていらした方がいました。それを聞いて、なんとなくほっとしました。

さて、今日はピーマンの実力を感じる一品をご紹介したいと思います。
ピーマンのきんぴら。

細切りしたピーマンをごま油で炒め、酒、味醂、醤油で味付けしただけの、なんてことない料理ですが・・・。すごくご飯に合うのです。
ピーマンてピーマンだけでいいんだな、と思います。
「ピーマンてこんなに旨みのある野菜だったんだ」と気付いたのは、農家になってからだったかもしれません。

ここ数週間、本当によく実を付けてくれていました。
でも、成りもの野菜はピークを過ぎると少しずつ採れなくなってきます。
ピーマンが少しでも長く収穫できればいいな、と思う今日この頃です。


旬の時期は短くて

2011-06-05 07:26:28 | 台所しごと

先週、先々週と、千葉と代々木で開催された2つのマーケットに出店しました。
どちらもちょうど豆の収穫時期と重なり、そら豆、スナップえんどう、グリーンピースを並べました。
どれも早々に売り切れとなり、豆の人気をあらためて実感。

さて、先日作った昼食を少し紹介です。
こちらはなんと名づければよいのか思い浮かばず・・・「ズッキーニとグリーンピースのシチュー風」でしょうか。

菜種油で、刻んだ新にんにくに火を入れ、玉ねぎを追加し、しんなりするまで炒め、軽く塩をふります。
次に、小麦粉を加えしばらく炒めた後、水を加えて溶かします。
ズッキーニとグリーンピースを順に加え、どちらも火が通り過ぎない程度に煮ます。
最後に塩・こしょうで味を整えます。少しだけカレー粉も加え、ほんのりカレー風味にしました。

水ではなく豆乳や牛乳だと、また違った味わいになるかと思いますが、水だけでも十分に野菜の甘みを感じられます。この具の甘みを汁のとろみと一緒に味わい、グリーンピースのプチプチ感を楽しみ・・・そんな一皿になりました。

こちらは豆ご飯。
といっても、冷凍しておいたグリーンピースに塩をして蒸し煮したものを、残りご飯に混ぜた、即席豆ご飯です。

豆類は収穫後、なるべく鮮度の良いうちに食べるほうが断然風味が良いのですが、すぐに料理できない時、とりあえずサヤから出して冷凍しています。使いたい時に凍ったまま使え、とても便利です。
ちなみに、長く冷凍保存する場合は、塩ゆでした方が風味が落ちないようです。

毎週のように畑に野菜を買いに来てくださるIさんは、サヤも無駄にせず出汁をとって豆ご飯を作られたそうです。豆もシワシワにならないようにして・・・さすが、見習わなくては!そんなふうに大切に食べていただいて感謝です。

この豆たちの収穫は、急がないと時間がやたらにかかります。
端境期ににぶっていた感覚を取り戻す良い機会でした。特に、次にやってくるブルーベリーの収穫に備えて、練習になったかも?
もう収穫のピークは過ぎてしまいました。また来年まで会えません。そして、来年初収穫を迎えられたら、すごく嬉しい気持ちになるんだろうな、と思います。