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畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

春の蕎麦

2011-05-10 20:08:47 | 台所しごと

今日、いよいよ配達を再開しました。長かった端境期も終了です。
でも、期待していた豆類がまだ収穫できず、いつもよりちょっと少なめのセットになってしまいました。
豆類は今週後半から徐々に採れ始めそうです。

さて、夕方の配達から戻り、玄米を水に浸すのをすっかり忘れていたことに気付いた今日の夕食。
どうしよう・・・。

悩んだ末に、ミニ大根の千切りと、レタス・ルッコラ・水菜・マスタードをのっけた「サラダ蕎麦」にしてみました。

大根の歯応えがたまりません。
多分、冬だとこうゆう蕎麦は食べたくありません。
夏なら冷たいお蕎麦にすると思います。
だから、今日の蕎麦は、春ならではかな・・・と思いました。


ドライキウイ

2011-02-28 17:39:32 | 台所しごと

マーケット出店に向けて、キウイフルーツを干しました。
ドライキウイ作りです。
皮を剥き、5ミリ位の厚さに切って並べ、陽のあたる場所に置きます。

日本で作るキウイフルーツは、秋から冬にかけての果物です。
野菜や果物を干すには、冬の晴れて乾燥した日がもってこい。キウイはドライフルーツ作りに向いているのではないかと思います。

そうは言っても、一日では干しあがりません。
そこで、今回は秘密兵器の力を借りました。

これは昨年購入した乾燥器です。

家庭用なので大量には作れませんが、材料を載せるトレイが5段重ねられ、一度に1.5キロ分くらいのキウイフルーツを乾燥させることができます。
天日とこの乾燥器を組み合わせれば、天気が下り坂になってしまった場合も確実に仕上がり、心強いです。

干したキウイは甘酸っぱく、そのまま食べても、お菓子の生地に混ぜても美味しいです。今後、湿気の多い時期に収穫するブルーベリーやトマトなども、この乾燥器で干してみたいと思っています。

しかし、乾燥させたキウイは、なんだか小さくなって、重量が1/10にも減って軽くなってしまいます。

以前は「ドライフルーツって高い」と思ってましたが、もとの姿を考えると決して高くないんですよね。ましてや干す手間がかかっているのですから・・・。
カサが小さくなってしまったので、もとのキウイから換算した値段を付けても割高感があって売れないんじゃないかと心配しましたが、完売することができました。ほっと一安心。


生姜パウダー

2011-02-12 22:46:33 | 台所しごと

生姜は寒いのが苦手です。
今市場に出回っている生姜は、本格的な霜が降りる前に収穫し、きちんと温度管理をして保存されているものです。
しげファームの生姜も収穫後は畑の保存穴に入れておき、出荷の度に穴から少しずつ出していました。こんな寒さの中、もしも畑の小屋に置きっぱなしにしようものなら、どんどん痛んでしまいます。
かと言って、暖かい場所に置いておいたら、芽が出てきてしまいます。

このように保存の難しい生姜ですが、料理では何かと一年中使いたいもの。次の収穫まではだいぶ先(なんたって今年の分はまだ植えつけてもいません)、うちで食べられる分も残りわずかとなってしまいました。せめて台所でも長く保存したい。

そこで先日初めて作ってみたのが、生姜パウダーです。
こちらが、皮ごと薄切りにして数日間干して、カラカラになった生姜。

ずいぶんカサが減りました。


それをミルにかけると、こんなふうにサラサラのパウダーになります。

生姜は生のまま使うより、乾燥させたほうが体を温めてくれるそう。そもそも漢方薬ですよね。
パウダーにすることで、料理や紅茶に、お菓子作りにと気軽に活用できればと思います。


出汁がなくても

2011-01-10 22:40:38 | 台所しごと

千葉では、乾いた空気の寒い日が続いています。
寒いと、あたたかいスープとか味噌汁とか、汁物がありがたいですよね。

というわけで、今日は久々に料理の写真を載せてみます。

右側は、ブイヨンなどの出汁を使わずに作った野菜スープです。
たまにこんなふうに出汁なしの汁物を作りますが、そんな時、本当に野菜の底力を感じます。
野菜からの旨みが染み出して、それだけで十分なのです。

今日の具の組み合わせは、牛蒡、玉ねぎ、人参、それから黒キャベツ。
牛蒡と玉ねぎを弱火でじっくり炒め、人参と黒キャベツも合わせ、塩をしてから水を加えました。やわらかくなったら塩味を見て、こしょう、醤油で味を整えます。
塩は最後に加えるのではなく、野菜が出しがらになってしまわないよう、最初から加えたほうがいいようです。
ちなみに、黒キャベツは結球しないちりめんキャベツといった感じで、イタリアの品種です。主にレストラン向けに栽培していますが、今日は宅配の野菜セットにもお入れしました。

続いて、左側はさつま芋のコロッケです。
蒸して潰したさつま芋に、塩、胡椒、カレー粉、すりおろした生姜を加えました。
こうすると、さつま芋がおやつではなく、メインのおかずになるように思います。

今日の出汁なしスープは、ほぼオリジナルですが、これまでも本などで、感動するような出汁なしスープのレシピにいくつか出会いました。機会があれば、またブログでご紹介したいと思います。


ぶあつい大根

2010-12-17 19:38:56 | 台所しごと

ぶあつい大根が食べたい時、まずはふろふき大根を思い浮かべますが、汁だくのおでんも好きです。
ひと冬に何回か作ります。

いつもは普通の鍋で大根が煮えるのを待っていました。
今回はふと思い立ち、圧力鍋で作ってみることに。
つゆを入れた圧力鍋に大根、里芋、人参、ごぼうを入れて火にかけ、圧がかかってからわずか5分。厚さ5cmあった大根や丸ごとの里芋が本当にやわらかくなりました。その後、練り物を入れて少し煮ればいいので、本当に楽です。味もしみ込んでいます。
普段、圧力鍋は玄米や豆を炊く時に使っていますが、なぜおでんの時に使わなかったのかと思ってしまいました。

うちのおでんは普通のより質素かな・・・?
野菜の比重が多いほうが好みなので、練り製品は2種類程度。竹輪と、おとうふ揚げくらいです。食べる時、各自竹輪にごぼうを挿します(笑)。
あと、野菜以外にこんにゃくは欠かせないように思います。東海林さだおさんが、「こんにゃくが入ることでおでんは煮物じゃなくておでんになる」、というようなことを言っていたような。

ところで、練り物には添加物がたくさん使わることが多いのですが、無添加のものもあります。激安じゃないけれど、激高でもない。理屈ぬきで無添加のほうが美味しいなと思います。

さて、おでんは2日目が美味しいですね。配達帰りの夜、おでんがあるのはなんと嬉しいことだろう、としみじみ感じてしまいました。