ええ、前回、坪庭のルーツなんて事を描きましたが。今回は、北京の街の造り、についてです。
あちらこちらと北京の街中を、自分の足で歩いてみて感じたことを。
この旅行では、つれの出張にくっついて行ったため、土日以外は一人で歩くことに。庭主、昔西語と英語を習いましたおかげで、海外でもそこそこ意思疎通ができておりました。どちらも通じないところを一人で歩いたのは初めてで、結構キョーフ感が。言葉が通じないって、こんなに心細いことだったのか。
でも、ちゅーごくなら漢字は読めるし、予想以上にスムーズに一人旅ができ、もう満足満足。北京に4年ほど住んでいたというつれの職場の方にも、「中国語を話せないのに、いきなり奥さん一人で歩かせるなんて、旦那さんもなかなかスパルタですねえ~。私でさえ未だに抵抗があるのに、よくバスで動けましたねえ。」と言われました。庭主も最初はそう思ったのよ~。
ん~。でも、逆に日本の下手な路線よりもずっと乗りやすかった。
まず、どのバスも地下鉄も、最新式ということもあって、電光掲示板が完備。
地下鉄なんて、東京のよりも通路、表示共々非常に乗り換えが分かりやすいし、料金は一律2元だし。
その上バスは、バス停の看板に路線ごとにすべての停留所の名前が書き出してある。市内はほぼ一律1円で全部先払いだし、中にはワンマンのバスもあるけど、たいていは車掌さんが乗っているので、紙に行き先を書いてみせると親切に教えてくれる。
おまけに、バス停の看板で行き先を指でたどっていたら、「ここよ」と、並んでいた人が乗り場を示してくれたり。皆さんとっても親切で嬉しい。オリンピックもかなり貢献してるのかな。
さらに。よ~くかんがえると。そういえば庭主、ついこないだまで京都に住んでたのよね。そう。京都の道路は、御所を囲んで碁盤の目。そして、北京も同じ。当然ですよね。中国の都を模して京の都は造られたんだもの。だから、自分の位置を読みやすい。少なくとも東京よりは。かなり勘で乗り換え場所をつかめる。
なんせ、中国は広い。全国からた~くさんの人が集まる。下手すると、言葉(方言)が通じなかったりする。昔っから、「世界中の人が集まる」=「よその人にも理解しやすい」ユニバーサルな感覚が養われているのでしょうね。
そして、おもしろいんだけど、、何となく他の位置関係も似ているような(縮尺と方向はすご~くいいかげん)。
ホテルのある北京一の繁華街、王府井(わんふーちん)は、故宮の南東。京都の御所の南東は?そう。四条河原町!それから、
故宮北西→頤和園、円明園、紫竹園などの風光明媚なエリアが。御所北西→嵯峨野の大沢池や仁和寺、竜安寺など、やはり天皇の別荘地が。
そして、故宮北→景山公園(北京の宮城の基軸)、御所北西→船岡山(昔の御所はもっと西にあり、ここが基軸だった。)。故宮のそのさらに北にはオリンピック公園、御所北には宝ケ池の球技場。
故宮のすぐ西隣には、南海。御所西には、神泉苑。
そしてそして。故宮南→庶民の街、大柵欄。御所の南には錦市場。
どうでしょう。まあ、似た地形を選んでいる、とはいえ。ちょっと無理もあるけれど、ここまで当てはまると考えると、ちょっと面白いなと。何でしょうね。人間の動線って、似るんですかね。
そんなこともあって、庭主にはとっても勘が働きやすい。
でも、川の流れ方はちょっと違うんだよな~。さすがにすっかり同じには行かないか。
日本庭園を造るとき、流れは「東から南に」というのが良いそうで、中国の都市を造るときの風水に習っていると聞いたのよね~。でも、北京では現在は北から故宮の西側を通って南に流れているの。昔は違ったのか?それとも、北京より古い西安の都ではそうなのか?ま、いずれも北から南には来てますよね。
北京の街歩き。歩道も広くて、緑も豊かで、人に優しい都市だなあ、と思いながら歩いた数日間でした。(^_^)
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