ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

「かばた」な生活

2005年07月11日 | 滋賀
こんにちは!今日も梅雨らしく蒸し暑いですねえ。やっと夕方頃になってやる気が出てきました。

さて、じつは昨日は、ちょっと面白いツアーに参加してきました。「かばた」を見に行くツアー。「川端」と書いて「かばた」と読むのです。

何かっていうとね、家の台所付近にわき水を引き込んで飲み水に使い、残りはいけすに流し込んで、水仕事に使うのです。畑で取れた野菜を洗うのも、お茶や西瓜を冷やすのも、洗い物もほとんどそこで済ませる。そこに鯉やヨシノボリなどの魚も住んでいる。ご飯の後片付けのお皿を「かばた」につけておけば、鯉がせっせとお皿についた食べカスをきれいに食べてくれるのだそうです。

場所は、滋賀県の琵琶湖の西側、新旭(しんあさひ)町。同町の観光協会の方や役場の方がボランティアで案内をしてくださっているのです。昨年NHKで「里山『命めぐる水辺』」という番組で紹介され、連れがそのツアーを見つけて以来ずっと行きたかったのですが、ようやく参加することができました。
(新旭町商工会 http://www.a-toko.com/

ほとんど乗客のいない湖西線。京都駅からのんびりと乗っていくと、行手の空はまさに「暗澹たる雲行き」。琵琶湖にかなり山が迫っているのですが、もう空とも山ともつかないほどに真っ暗。ん~、降ってる降ってる。

そんな雨降りの中、琵琶湖岸の葦群落の入り江も行きましたが、こんなに美しいところがあったとは!!!滋賀県人の私も初めて知りました。そして、針江(はりえ)地区のいろんなお宅の「かばた」を見せていただき、とってもうらやましくなりました。ほんとにお家の台所に鯉が顔をのぞかせていたり、胡瓜が冷やしてあったり、水面のまん中に松の盆栽が置かれていたり。町の中もどこも水が豊富で、たくさんのお花も育てられています。いいですねえ、水のある生活。もうなくなった私の岐阜の祖母の家にも、昔は家のすぐ脇に小さな水路がありました。子供の頃は冷えたジュースを選ぶのが楽しみだったのに、今では跡形もなくすっかり道路のコンクリの下。残念でなりません。

最後に町の方の手料理をいただき、葦笛とハーモニカの演奏まで聞かせてくださいました。なんともあたたかい手作りツアー。いつまでも、こんな暮らしが残っていくといいですねえ。皆さんも機会があれば、是非、行ってみてください。心に残ること間違いなしです。

☆今日のちび庭気温 23~32℃ 曇り~雨。でも暑かった! 今日はちょっとがんばって「おばんざい」に挑戦。禅寺で出されるという「ショウガご飯」というのも作ってみました。さっぱりしてなかなかおいしかったです。やはり、その土地の気候にあった料理はいいですね。(^▽^)

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