ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

新緑の高雄もいいもんだ。

2005年05月04日 | 京都
うはははは。今日もハードに過ごしてしまった。でも、気持ちの良い1日でした。
今日は、連れの提案で、京都の北西にある高雄の神護寺へ。特別拝観で、源頼朝の肖像が見られるというのです。仁和寺前まで自転車で走り、そこからバスに乗って高雄まで。バスでぐんぐん山を登っていきます。途中に見られるのは、どこまでも続く台杉(だいすぎ)の群れ!!!

台杉というのは、杉の木の幹を根元からすこし上で一旦切って、脇芽を何本も伸ばして途中とてっぺんあたりにだけ葉を茂らせる、とても人工的な形に仕上げた杉の木です。確か庭木としてかなりいい値段がするものだと思いますが、それがどこまでも斜面に育てられている!なかなか壮観な眺めです。これがいろんなお家のお庭に届けられて育っていくのね~、と思っていたら。

これ、もともとは「磨き丸太」を採る為のものだったんですねえ~。だから、ああやって枝打ちして、一部分だけ葉っぱを残しておく。今は丸ごと木を切って丸太を作るらしいので、その名残りとして残っているそうですが。形が面白いので、庭木としてお庭のポイントに使われることになったそう。知らなかったなあ~(え?授業でやったっけ?知らないなあ~)。やはり、実用性のあるところに美しさが宿るのですね~。

源頼朝さんは、目もと涼しく、なかなかの美男子でした。他にも色々な肖像の掛け軸がありましたが、大変緻密なもの。その中でもすっかり気に入ってしまったのが、一曲の屏風。青い山々に、キキョウやらススキやら萩やら、流れ、そして貴人の屋敷や村びとの様子などが、実に精緻に、しかしおおらかに描かれています。「山水屏風」(冷泉為恭筆、国宝)とありました。

また、お寺の開祖である弘法大師さんの直筆のなんと豊かなこと。留学した中国でも、あまりの達筆さに「五筆先生」と非常に尊ばれたと何かで読んだことがありますが、素人目にもこれはほんとに自在に筆を操る人なのだなとびっくり。肖像画の表情はとても聡明な感じでしたが、ちょっとお坊さんというよりは野心家な少年のいたずらっぽい目をしているように感じたのは、既に私の頭の中にそんなイメージがインプットされているせいでしょうか。(まあ、肖像画ですからほんとのお顔だちは分かりませんけれども。)

そこから西明寺と高山寺と、なかなかの道のりを歩き通しました。それぞれすごい石段で、昨日剪定屑の山に登った足もひざが笑い始め。それでも歩いたのでおかげで逆にほぐれたかな?新緑がとても爽やかな、よいピクニックとなりました。

☆今日のちび庭気温 14~34℃ って…えっ? ほんとお???山の途中の気温計は28℃を示していましたが。やっぱ置き場所が悪いのかなあ…(○・・○)

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