1.低血糖とは
低血糖とは血糖値が60mg/dl以下(または50mg/dl以下)
になった状態をいいます。
(血糖の高い人や、急に血糖値が下がった時には、
100mg/dl程度でも低血糖症状が出ることがあります。)
2.低血糖症状
(主に空腹時、夜間に)異常な空腹感・脱力感・手指のふるえ・
冷汗・動悸などが突然に出現し、
血糖を上げることにより速やかに消失します。
その他に体がだるい、生あくび、眼の焦点が合わない、
頭重感、考えがまとまらない、おかしな行動、性格の変化、
急に腹が立つなどの症状がでる場合もあります。
ひどい場合には意識が無くなる事があります。
低血糖症状は個人によって症状の出方が違い、
同じ人では、だいたい決まっていますので、
自分の低血糖の症状の特徴を知っておくことが大切です。
3.低血糖になりやすい時
・食事の量が少なかったり、食事時間が遅れたり、
また決められた間食を食べなかったとき。
・運動量や労働量が多すぎる時、
または空腹時やインスリンの効果の強い時間帯に
激しい運動を行ったとき。
・インスリンの量が多すぎるとき。
勝手にインスリン量を増やしたとき。
・他の薬剤やアルコ―ルを飲んだとき。
(多量のアルコールは、正常人でも低血糖の原因となります。)
4.低血糖の予防
食事の時間の遅れる時や、運動量の多い時には、
低血糖が起こる前に1単位程度の補食(ビスケット、クラッカー、
果物等)をします。
5.低血糖の治療
低血糖症状を感じたらすぐ、
ブドウ糖10gまたは砂糖10~20g、
または糖質を含むジュ-スや清涼飲料(約200ml)を飲んで下さい。
(血糖値が測定出来るときは、測定してください。)
砂糖やブドウ糖はポケットやバッグ、
引出しなどすぐ手のとどく所に持っていて下さい。
(車の運転中は、運転しながら手のとどく所に
缶ジュースをおいておきます。)
通院の時はバッグに
ブドウ糖液を必ず入れています。
それと私は糖尿病ですと言うカードも持っています。
将来は首からつるす予定です。
何かがあれば周囲の人に助けてもらえますから。
糖尿病カードは
http://www.nittokyo.or.jp/ryouyougoods_10001.html
ここにのっています。
リンクが貼れないのでコメント欄に明記します。
あめ玉、氷砂糖やチョコレ-トなどは、
無いよりましですが、緊急時にすぐに効果が出ません。
低血糖症状が起きたら落ち着いてすぐに糖分を補給して、
安静にして下さい。
(車の運転中は、速やかに安全な場所に停車して下さい。
もし意識が無くなれば非常に危険です。
その他、階段・高所なども注意して下さい。)
10~20分で症状がおさまったら、
食事または補食をして下さい。
(治らなければ、砂糖等をもう一度補給します。)
また、低血糖の原因・予防について主治医と相談し、
今後の内服薬やインスリン注射の量・食事の変更などに
ついての指示を受けて下さい。
6.もし意識がなくなったら
意識がなくなった場合にそなえて、
家族や身近な人に低血糖について説明しておいて下さい。
(「すぐに病院へ救急車で連れて行くように。
絶対に寝かせて放置しないように。」言っておいて下さい。)
低血糖のために意識状態が少しおかしくなった場合、
誰かに砂糖水やジュ-スなどを飲ませてもらいます。
さらに意識が悪くなってしまったとき
(低血糖性昏睡)には、そのまますぐに救急車で
最寄りの病院へ行き、ブドウ糖の静脈注射を受けて下さい。
処置が早ければすぐに意識が回復します。
7.低血糖に対する考え方
低血糖は糖尿病の薬やインスリンの副作用と言われていますが、
むしろ薬剤の本来の作用の1つであり、
作用が過剰になったときに低血糖となります。
しかし、低血糖を怖がって高血糖でいれば、
糖尿病の慢性合併症が進みます。
ときどき低血糖を感じるぐらいでないと、
良いコントロールを得られない人もあります。
合併症の予防の為には、血糖をある程度低くコントロールし、
低血糖の起こりそうな場合には予防をし、
低血糖時には速やかに処置をするのが大切です。
ほとんどの場合、低血糖になるような原因が有りますので、
そのような事をしないように注意して下さい。
資料…低血糖http://www7.ocn.ne.jp/~okjm/Hypoglysemia.html転載しました。
ブログ記事には検索し、自分が納得したものを掲載しています。
そして正しい知識を持って治療に取り組みましょうね。
http://www.nittokyo.or.jp/ryouyougoods_10001.html
入院時、くださいと言って記録ノートと一緒にもらいました。
これはぜひ入手してください。