今週、 奈良の実家に初めて 「オレオレ」詐欺の電話がかかってきたという。
母が電話に出ると 「ボクボク、ボクボク」 とボク をくり返す。
「オレオレ」の知名度は上がっているから 今度は「ボクボク」で 、という考えなのだろう。
しかし この「オレオレ詐欺」 手口は日本だけではないようだ。
オレオレ の場合「赤の他人」が「赤の他人」を騙す というものだろうが、 私は今回「ちょっとした知り合い」から オレオレ詐欺まがいなプチ詐欺に合った。
その人とは もう数年来連絡も取り合っていないし、また会う程の間柄でもなかった。
地方に住む彼女が パリに出てきたと言って、突然私に電話をしてきた。
「明日の夜、ぜひ会ってほしい。」と。
つわりが一番きつい時期に来ている今、 彼女の必死の頼みに負けて、私は「吐き袋」を携帯して彼女に会いに行った。
何か私に話したいことがあるそうだ。
レストランに入ると彼女は言った。
「今日は私のおごりですから」
私は おごってもらうのは困るので、せめて「割り勘」で と思っていた。
結局「会って話しをしたい」という程の会話もなく、彼女は食事を平らげ、私は レシートが私側に置いてあるのでそれを手に席を立った。
すると、彼女は 「スーーーっ」と 無言で 黒子さんのようにレストランを出、私が勘定を済ませるのをガラス越しに横目で見ていた。
「ええええぇ!!? 」
内心「ギョっ」としたが、 彼女は 「ありがとう」のお礼もなく そのままソソクサと地下鉄で帰って行った。
「一体 なんだったんだ!!?」
狐につままれた気分で家に帰り、その話を旦那にした。
「いやぁ、実は僕も今週 同じような目 に合ったんだ」 と旦那がポロリと告白した。
今週、旦那に「以前ちょこっと知り合った人」 から、今パリに来ているので会いたい、話をしたい、と連絡が来ていたのは私も知っていた。
その人が指定した サンジェルマンデプレのある場所に旦那か゛夜到着すると、 その男性は 「妻のために」買ってきた という高級チョコレート店の箱をぶら下げていた。
そして 旦那にまずこう言ったという。
「いやぁ、僕、全く ユーロの現金を持って来なかったんだよ」
チョコは どうやって買ったんだろう、 旦那は不思議に思ったが
レストランはそういうことで旦那が支払った。
「会って話したい」と言っていたその男性は、食事中何も会話をしてこない。
「何を話したくて僕に会ったのかな」
旦那は首をかしげたが、私の話を聞いて自分の身に起こったこととの共通点を発見した。
私に連絡してきたその女性は また 「いついつ パリに来るので、ぜひまた会いたい」 と言っていたが、 私もそこまで間抜けではない。
しかし旦那が「騙される」ほうで 本当に良かった、と思ったものだ。
母が電話に出ると 「ボクボク、ボクボク」 とボク をくり返す。
「オレオレ」の知名度は上がっているから 今度は「ボクボク」で 、という考えなのだろう。
しかし この「オレオレ詐欺」 手口は日本だけではないようだ。
オレオレ の場合「赤の他人」が「赤の他人」を騙す というものだろうが、 私は今回「ちょっとした知り合い」から オレオレ詐欺まがいなプチ詐欺に合った。
その人とは もう数年来連絡も取り合っていないし、また会う程の間柄でもなかった。
地方に住む彼女が パリに出てきたと言って、突然私に電話をしてきた。
「明日の夜、ぜひ会ってほしい。」と。
つわりが一番きつい時期に来ている今、 彼女の必死の頼みに負けて、私は「吐き袋」を携帯して彼女に会いに行った。
何か私に話したいことがあるそうだ。
レストランに入ると彼女は言った。
「今日は私のおごりですから」
私は おごってもらうのは困るので、せめて「割り勘」で と思っていた。
結局「会って話しをしたい」という程の会話もなく、彼女は食事を平らげ、私は レシートが私側に置いてあるのでそれを手に席を立った。
すると、彼女は 「スーーーっ」と 無言で 黒子さんのようにレストランを出、私が勘定を済ませるのをガラス越しに横目で見ていた。
「ええええぇ!!? 」
内心「ギョっ」としたが、 彼女は 「ありがとう」のお礼もなく そのままソソクサと地下鉄で帰って行った。
「一体 なんだったんだ!!?」
狐につままれた気分で家に帰り、その話を旦那にした。
「いやぁ、実は僕も今週 同じような目 に合ったんだ」 と旦那がポロリと告白した。
今週、旦那に「以前ちょこっと知り合った人」 から、今パリに来ているので会いたい、話をしたい、と連絡が来ていたのは私も知っていた。
その人が指定した サンジェルマンデプレのある場所に旦那か゛夜到着すると、 その男性は 「妻のために」買ってきた という高級チョコレート店の箱をぶら下げていた。
そして 旦那にまずこう言ったという。
「いやぁ、僕、全く ユーロの現金を持って来なかったんだよ」
チョコは どうやって買ったんだろう、 旦那は不思議に思ったが
レストランはそういうことで旦那が支払った。
「会って話したい」と言っていたその男性は、食事中何も会話をしてこない。
「何を話したくて僕に会ったのかな」
旦那は首をかしげたが、私の話を聞いて自分の身に起こったこととの共通点を発見した。
私に連絡してきたその女性は また 「いついつ パリに来るので、ぜひまた会いたい」 と言っていたが、 私もそこまで間抜けではない。
しかし旦那が「騙される」ほうで 本当に良かった、と思ったものだ。