パリ よもやま話 番外編 特別号

パリ在住十年+の日本人女性が、パリ生活で起こるよもやま話を綴る徒然日記と帰国後のお話

生命の画家 吉田堅治さん

2009年12月06日 | フランスで出会った人
昨晩、知り合いのお宅に伺うと、以前と違った絵が二枚、壁に掛けられていました。


その絵は大変大きく金箔で彩られ、どちらも 「胎児」を思わせる勾玉の形をしていました。




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パリ在住の 「吉田堅治さん」 という画家が今年二月に亡くなられた後、ひょんなことから この二枚の絵を手にされたそうです。



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平和主義者の絵の恩師の意思を背に、カミカゼ特攻隊として入隊することとなり、その経験の後に 「生命」 と「平和」 という題の絵の創作をずっと続けてこられた方だそうです。



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知り合い宅で見せていただいた絵は、金色の胎児の形になっていましたが、インターネットに出ている もっと丸みのあるものは、むしろ 「魂」 や 人の原型である 「卵子細胞」 や、それがまさに「分裂をし始める瞬間」 のように  私には見えます。




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またもし パリで吉田さんの回顧展がある際は、ぜひ見学させていただきたい、と思いました。 


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1 コメント

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Unknown (ワグナー まなみ)
2010-08-12 04:34:32
私の夫は全く無名の画家です。心から画家です。でも何故、なんのために絵を描くのかは、尋ねてはいけないような不思議な質問です。彼は絵を描かずには生きられません。吉田画伯のドキュメンタリーをテレビで見た時、絵を描くもう一つの重要性を社会的な意味を感じました。特に彼のような抽象画の場合には、本当に心を打つメっセージが描ける画家をあまり知りません。感動しました。人生を棒に振るかもしれないと言ってパリに旅立たれたそうです。夫ものんきそうですが、絵が人生です。