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『リヴィエラを撃て』高村薫

2013年02月08日 | 私的本・小説
 1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。それが、全ての序曲だった――。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ《リヴィエラ》とは何者なのか? その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!
 空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。



高村薫作品はこれまで何作も読み、どれもとても面白いと感じていました。
ですが、今回は主に舞台が外国なので読むのに少々苦労し、読むのを止めようか考えたことも。
でも、読み進めていくうちに話の流れをつかむことができ、とても面白いと感じました。
特に最後のネタバレは、最後まで読み進めてこその感動ですね。

ジャック・モーガンの数奇な運命がとても悲しいです。
そして、各国の諜報機関や警察機関の入り乱れる様は、あまりにも圧倒的。
また、現代と過去が交じり合うストーリーは読み応えありです。


普段知ることのない世界を垣間見ることができるのが良いですね。
重厚な作品でした。


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