My Movie Awards

映画好き~><bな私の、映画三昧之日々。

『怪記事典(カイキペディア) 黒血ノ版』明神ちさと

2014年04月19日 | 私的本・小説
 「FKB饗宴」シリーズや「恐怖女子会」で登場した明神ちさと、初の実話怪談単著。東京・新宿でバーのママをやっていた異例のキャリアを持つ彼女。その店には、怪異を語る常連客たちが集い、店にも不可思議な出来事が起こる…。夜中の心霊スポットに行ったフリーターの悲劇「廃墟の礫刑」、先祖の遺品である空瓶に詰められているものは「空瓶奇譚」、魔術にはまって香油作り、その結末は…「魔術ノ油」、女性が語る凄惨な悪夢「 . . . 本文を読む

『椿山課長の七日間』浅田次郎

2013年08月14日 | 私的本・小説
 働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った!親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化。 始まりからビックリな展開ですが、これまでの自分とは真逆の人物になるところで読者の心をグッと掴み、その後の人情溢れる展開で畳み掛ける… . . . 本文を読む

『プラチナデータ』東野圭吾

2013年08月12日 | 私的本・小説
 国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。革命的システムの裏に隠された陰謀とは?鍵を握るのは謎のプログラムと、もう一人の“彼”。果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。 『変身』に続き、東野圭吾作品。 こちらも映画は未見。 近未来SF的な . . . 本文を読む

『変身』東野圭吾

2013年08月10日 | 私的本・小説
 平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしようもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された脳の持ち主(ドナー)の正体をつきとめる。 人格が徐々に変化・崩壊していく様は読んでいて怖ろしかったですが、とても興味深かったです。 そこ . . . 本文を読む

『秘密』東野圭吾

2013年04月14日 | 私的本・小説
 妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。 こちらもたぶん映画から…だった気が。 このブログに感想は残ってないけどね。 ありえない設定でちょっとビッ . . . 本文を読む

『凶気の桜』ヒキタクニオ

2013年04月14日 | 私的本・小説
 怖い大人がいねかえら、脳ミソのぱさついた阿呆がのさばるんだ。生まれて来て、すみません、って思いを味わわせてやる―。渋谷に若きナショナリストの結社が誕生した。その名はネオ・トージョー。薄っぺらな思想ととめどない衝動に駆られ、“掃除”を繰り返していた彼らは、筋者の仕掛けた罠にはまっていた。『時計じかけのオレンジ』の冷笑も凍りつく、ヒップなバイオレンス小説。 こちらも映画を見てからの本。 ただし . . . 本文を読む

『震度0』横山秀夫

2013年04月08日 | 私的本・小説
 阪神大震災の朝、N県警本部警務課長・不破義人が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか? キャリア、準キャリア、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が、複雑に交錯する……。組織の本質を鋭くえぐる長編警察小説。 ドラマ版を見てからの原作。 って、ドラマを見たのは数年前なのであまり覚えていないですが、面白かった記憶はあります。 でも、確か冬木さんを中心に描かれ . . . 本文を読む

『007 ダイヤモンドは永遠に』イアン・フレミング

2013年04月08日 | 私的本・小説
 アフリカのダイヤモンド鉱山から巨額のダイヤが密輸されている。事件は、イギリス海外秘密情報部の手に移り、密輸の元締めはアメリカ最大の組織的ギャング団と判明した。007、快男子ジェームズ・ボンドは、密輸ルートの一員に化けて潜入する……! 新しいスパイ・スリラーの第一人者となった、イアン・フレミングの会心作。 映画版を見てからの原作です。 これまでボンド作品は映画のみで、「ボンド」と言えば「( . . . 本文を読む

『繁殖 -Propagation-』仙川環

2013年02月21日 | 私的本・小説
 農村風景が未だ残る関東のとある市の幼稚園で食中毒事件が起きた。園児の症状から、おにぎりの杜撰な管理による単純な食中毒だと思われたが、調べれば調べるほど原因は特定できなかった。そして分析結果からはカドミウムが検出された…。安易な発表が農家の風評被害に繋がることを怖れた病院、保健所、警察は慎重に捜査を開始する。毒を盛ったのは一体誰か?そもそも毒はどこに潜んでいたのか…?  第一回小学館文庫小説賞を受 . . . 本文を読む

『さまよう刃』東野圭吾

2013年02月19日 | 私的本・小説
 長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。 . . . 本文を読む

『リヴィエラを撃て』高村薫

2013年02月08日 | 私的本・小説
 1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。それが、全ての序曲だった――。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ《リヴィエラ》とは何者なのか? その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!  空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。 高村薫作品はこれまで何作 . . . 本文を読む

『手紙』東野圭吾

2012年11月23日 | 私的本・小説
 武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。 世の中には . . . 本文を読む

『夜回り先生』水谷修

2012年11月11日 | 私的本・小説
 悩んだら電話しなさい。水谷は、どこでも会いにいくよ。不登校、ひきこもり、リストカット、薬物乱用… 12年間夜の街を回り、5000人の生徒と向き合った 「夜回り先生」が激動の半生を振り返る。  なぜ夜の街の子どもたちが、水谷先生にだけは「心をひらく」のか、 その答えがこの一冊におさめられている。 素晴らしいですね。 1人黙々と夜の街を徘徊する…。 誰にでも出来ることではありません。 それを . . . 本文を読む

『半落ち』横山秀夫

2012年11月10日 | 私的本・小説
 「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に"落ち"ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。 何年も前に映画で見たもののストーリーは忘れてしまい、でも面白いという印象は残っていたので、今頃です . . . 本文を読む

『白い巨塔』山崎豊子

2012年11月07日 | 私的本・小説
 国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。(新潮文庫全5巻) 山崎豊子作品はと . . . 本文を読む