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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

感情に直面する

2006年06月10日 | 日々の泡
湧き上がってくる感情に翻弄され、未分化で曖昧な感情に足を掬われてしまうことに対する怖さのあまり、愚にもつかない私の感情には注意を向けないことに決めていました。ところが、感情に直面することの大切さを、再度、問い直すことが出来る文章に触れたことをきっかけに、恐る恐る、感情を感じてみることにチャレンジしてみました。

ある人の、自分へのリアクションに対して怒りや恨みを感じたりすることは、実はとても怖いことです。ある人に怒りを向けているとか恨みを持ってしまっているとかの現実を認めることは実に辛いことだからです。そんな感情を抱いてしまう自分を惨めな存在として感じてしまうからです。人に対してはいつも暖かい気持ちを向けられる自分でいたいと思ってしまうからです。

私は、常にどこかへ旅行に行きたいと考えている癖があるのですが、友人は皆忙しく、なかなかタイミングが合わないため、実現のチャンスも滅多にありません。それでも、可能性が感じられる場合には、相手の都合を確認するようにしているので、最近、「海外旅行の計画はどうなっていますか?」と聞いてきてくれた友人がいました。その人は、以前に、誘った時も「行きたいのは山々だけれど…」要するに、実現は難しいというニュアンスのことを言っていた人なので、私の中では、彼女の心の動きが見えるので、何の期待もしていなかったのですが、かなり積極的に、アクションを起こしてくれたので、今回はもしかしたら、実現可能なのかもしれないとも考えていました。それでも、最後の最後にはきっと上手くいかなくなるのだろうという気がしてしまいましたので、具体的には、何の行動も起こさないままでいました。

その友人から、ある時、メールが入りました。「やっぱり、予定が入ってしまって仕事は休めなさそうだし、正直言って、今後、そうそうは行けない海外旅行だと思うと、夫と一緒に行きたいと考えるようになりました。それに、突然、行けないということになっても、夫なら、迷惑が最小限で済む相手なので…」という内容でした。まぁ、十分予想される顛末だわなぁ…と思いつつも、何だかとても嫌~な気分に襲われていました。もうこのことは忘れてしまおうと決心して、ダストボックスに不愉快な感情を投げ捨てたのです。そうしたら、意外に、直ぐに忘れることが出来てしまいました。

それから、そんなに間をおかず、その友人から、「○○さんから結婚のお知らせメールが届きました。メールをもらうとやはり嬉しいものですネ。」というメールが私の元に届きました。先にメールをもらったときよりも、不思議と、心が余計にちくちく痛みました。彼女に返信メールを送ることはもう出来ませんでした。ちくちくと痛む心の傷が癒えるまでは、もう知らん顔をしているしかありません。

でも、感じないようにしていた感情を勇気を持って感じてみました。怒りや恨みの感情の奥には悲しみや寂しさがありました。何も、夫である人と私を天秤にかけなくても良かったんじゃぁないのだろうか?夫の方が大事なことは分かるけれど、そのことをわざわざ、私に告げてくれなくても良かったのに…それは正直とか率直ということとはチョッと違うのではないの?という憤りでした。そして、誰かと私を比べられたことへの悲しみでした。心底、(涙が出るほど)悲しいと思えたら、胸の中心にほっこりとした暖かい灯がともったのです。じーんとした暖かさが本当に熱く感じられたのです。感情を感じつくせば癒される…ということは本当のようです。