

通常、人は、現在の境遇を飛躍的には変え得ないものですが、それは、そのための適切な仕掛けを見出せないからです。(仕掛けは簡単には転がってはいないものですし…)その仕組みを考え付くことは普通に生きていては不可能なことだと思われます。苦労して努力して辛抱し続ければ、その先にはきっと幸せが待っているなどという価値観にしがみついて、そういう健気な生き方を取り入れてみても、恐らく、行く手には失望と落胆が待っているだけのことでしょう。(厳しい時代になったものです。が、目を転じれば、だからこそ、面白い時代でもあるとも言えそうです。)そのことを十分に理解することが出来ていても、普通に生きている人は、現在の生活をほんのチョッと変えてみることも、未知の世界に首を突っ込んでみることもしようとしないものだということを、私は、この間、骨の髄まで思い知らされました。

私という人間が、友人や知人を相手に、詐欺まがいのことをするわけはないのに、友人や知人側は、私に対して、必ずしも、全幅の信頼を置いてくれているわけでもないということが分かり、私もその程度の人間だったのか…と、人から見た自分像を知るための絶好の機会を得ることになったのです。

人は面倒くさいことには巻き込まれたくないという恐怖心や警戒心を常に張り巡らせているようです。尤も、私も少し前までは、そういう保守的な人間の一人でした。このビジネスのシステムに対してだけは例外だったということに過ぎないわけです。

また、先日来、アロマ事業関係の講習会を見学させてもらったりして、何かとお世話になっていたビジネス関係のある人の、私に対する態度が突然、豹変してしまうというアクシデントにも遭遇しています。偶然、会社で顔を合わせた時に、私には一瞥もくれずに、その人が、逃げるようにその場から立ち去ったことには大層、面食らってしまいました。ビジネス関係の人との感情的なトラブルだけは禁忌だと思っているので、そのことには特に、心して当っていただけに、「なるほど、こうして避けようもなく試練が訪れてくるのか!」と舌を巻いています。一体、何事が起こっているのかを示唆してもらおうと思って、S先生にメールでご指導をお願いしてみたのですが、いつもは、私を安心させ、励まし続けてくださる先生からも何のお返事も届かないのです。「コメントのしようもない、自分で考えなさい。」ということだと勝手に理解して、このことにはもうこれ以上、拘らないことにしようと思っているのですが、ビジネスを金儲けの場所と言い切る人もいる中で、私は、ビジネスは「生き方を如実に反映させる場所」だと痛感しています。心の混乱が現実の人間関係に直ぐに反映してきますし、余程、自分がしっかりしていないと、人の誹謗中傷の的にもなりそうです。自分だけが自分の評判を知らないままで気楽にしている…などという状況には、笑えない怖さを感じます。どうも、私はこの手の状況に嵌っているらしいのです。おお、こわっ!