パピーを探す時、まず一番は良いブリーダーを選ぶ事ですが、その次に大切なのは、両親を見る事だと言われています。
私達が、「信頼がおける」と選んだブリーダーで10月に出産予定のリッター。その両親の情報を見ると、、、、。母親犬は2008年生まれ。カナダ、BC州ビクトリアに住んでいます。父親犬は、カリフォルニア。でも、良く見ると、、、、え? 1982年生まれ、、、。って、何歳?? 28歳?? そうなんです、、、感の良い貴方はもうお分かりですね? 何と! 父親犬は1998年に虹の橋を渡っているんです。でも、その父親犬の精子が冷凍で保存されていて、今回のリッターは、所謂「人工授精」で妊娠が確認されたリッターだったのです。父親犬はハンティングドッグ、ショードッグとして、かなり良い血筋を持つ犬のようですが、犬の繁殖に、冷凍の精子が日常的に使われている事、知りませんでした。しかも、この精子は父親犬が2歳の時の物なのだそうです。それって、26年前の物ですよ! 調べるとこれらの冷凍精子は半永久的保存が可能(マイナス197度という条件付き)なんだそうです。ブリーダーに、それって今の時代にはよくある方法なのですか?と問い合わせた所、よくあるとは言えないけれど、彼らがゴールデンレトリバーの繁殖で一番気をつけている事、「近親交配」を極力避ける為に取られた手段の一つなんだそうです。それが結果としてゴールデンが持つ多くの健康問題のリスクを少なくすると確信しているからなんだそうです。ゴールデンだけに限らず、純血種の問題はインブリーディング(近親交配)が日常的に行われていて、それが問題だという事です。私達も少なからず、インブリーディングされている事に懸念を持ってはいたけれど、そういう物なんだろう、、、程度にしか考えていませんでした。このブリーダーは、「近親交配」の逆方法、「遠親交配」(実際にそういう言葉があるかどうかは不明ですが、ニュアンスとして)を心がけているのだそうです。しかも、この父親犬はゴールデンにしては(特に北米在住の)珍しく16歳まで生きた犬なんです。彼らは、そういう長寿の血筋を選べる事も人工授精の恩恵の一つとも言っています。しかしながら、今回はあまりにも古い冷凍精子なので、結果がどの様に出るか分からず、様子をみていると言うのが現在の状況の様です。個人的には「遠親交配」には大賛成ながらも、「人工授精」にわだかまりもあります。ただ、健康な血筋、、それが確証出来るのであれば、その方法もやむを得ないのでは、、とも思うのです。人気犬種なだけに、長年続けられたインブリーディング。本当にゴールデンを愛する、このブリーダーがそれを避ける為に努力をしている事は高く評価して良いのではないでしょうか。
1998年に虹の橋を渡った父親犬。
実際、私達がこのリッターからパピーを受けるかどうかは分かりませんが、成り行きがとても気になる所です。
日本では犬の人工授精が日常的に行われているのでしょうか? 今回調べていて、日本人獣医師の方が書かれた犬の人工授精の記録を見つけたので、興味のある方はここをクリックしてみて下さい。
在りし日の父親犬とパピー達。
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