寒緋桜

2007-02-22 23:53:02 | ・花模様
文京区江戸川橋のたもと一角に、早咲きの寒緋桜が咲いていた。
濃い紅色をじっと見上げていたら、
隣にいらしたおばさまが「綺麗ですね。」と、にこやかに話しかけてきた。
「ええ、本当に、今年は暖かいので桜も早いみたいですね。」と、私。
「ここの神田川沿いのソメイヨシノも名所ですから・・」と、
おばさまは視線をそちらに向け、
「ああ、そうなんですか。」と、私も同じように目をやった。
そして、しばらく弾むようにふたりの会話は続いた。

私はタイミング良く桜の季節にこのあたりを訪れたことがない。
この寒緋桜を愛でたのも今日が初めてだった。

「じゃ、また川沿いに桜が咲くころ、見に来ます。」と、私は言った。
おばさまは、ぜひいらしてくださいと、
私は地元なので今日ここに来るのは二度目なんだともおっしゃった。
近所の散歩途中でお花見、しかも何度も足を運んでステキだなぁと思った。

見知らぬ方とのこんなときの会話は楽しく、
カメラは忘れてしまったけれど、しっかり自分の目と心のカメラに収めた。
一番乗りのプチ花見、早い春のときめきを感じた瞬間でもあった。
その後、地下鉄の駅に向かう私の足どりは軽かった。