花のテレパシー

2007-02-01 23:48:24 | ・花模様
ルドンは花の精のようなアネモネを好んで描いた。

今も忘れない。
白く真実に咲くだろう、それがよかった。
この大輪のアネモネとの刹那の出逢いを。
生命の水を与えられて、瞬く間に開いた。

街角の花屋さんで、
小さく可憐な少女たちは見かけるけれど、
私の愛するあなたはもういない。
はかなげな微笑みを秘めた美しいあなたは。