円広志の番組のとなりの人間国宝をテレビで見ていたら、大阪市の松田町の取材で、イベリゴ豚を最初にスペインから輸入して販売した会社が紹介されました。
イベリゴ豚は、どんぐりだけを食べて大きくした貴重な豚です。その生ハムの味は美味しくてワインと合うのです。
生ハムを輸入したかった先代社長は、スペインとの交渉で一緒にバラ肉を買うのを条件にされたそうです。スペインではバラ肉を食べないので余っていたようです。
社長はバラ肉を買うのを引き受けて、イベリコ豚の生ハムとバラ肉が日本にもたらされました。今のように有名になるまでには時間がかかったようですが、バラ肉をしゃぶしゃぶ用にしたり色々な工夫が実って、事業は軌道に乗りました。
調べたら、イベリゴ豚が解禁になったのが2003年です。当時私は広島におりました。2005年ごろに、宮崎シェフが、イベリゴ豚をメインにした料理を作ってくださったのを思い出しました。バラ肉を柔らかく煮てあり、香りの良いソースで食べた気がします。まだまだ日本では認知されていない頃だったのですね。
イベリゴ豚は、どんぐりができるコルク樫の木一キロ四方で2頭を放し飼いにして育てるのが精いっぱいだそうです。樫の木は樹齢200年ぐらいのものが良いそうです。
イベリゴ豚を未来に渡って生産するために、先代の社長はコルク樫の植樹にも取り組んだそうです。
最近、イベリゴ豚の同じ種類でドングリをほとんど食べずに育てたものも出回っていると別のところから耳にしました。
昔食べた、宮崎シェフのイベリゴ豚のメインディッシュは本当に貴重なものだったわけです。今更ながらに驚きます。