週刊! 朝水日記

-weekly! asami's diary-

501.GWフリートークSP

2018年04月29日 | フリートーク

-Free Talk #136-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 GWですね! 皆さまいかがお過ごしでしょうか?
 今年のGWは、4/28~5/5までの8日間。 間に2日間の平日を挟みますが、これを有給にして8日間まるっとお休み! という方も少なくないのではないでしょうか?
 しかし、今年は暦の関係で祝日が土曜日と重なり、月曜日が振り替え休日にならない(注:法律上、土曜日は平日扱い。 土曜日が祝日になっても、月曜日が再振り替え休日にはならない)ため、今年は去年よりも1日短かかったりします。
 ですが、天候には恵まれそう。
 GW前半のこの週末は、全国的に好天に恵まれ、海も山も絶好の行楽日和! 雨の心配は全くありません。
 しかし、週明けからは低気圧が接近するため、天気は全国的に下り坂。 結構まとまった雨になりそうです。
 GW終盤の来週末は、再び好天に恵まれ行楽日和となりますが、地域によっては風が強くなるトコロもあるかも? とのコト。
 また、全体的に気温が高く、夏日になる日が多くなりそうなので、熱中症には十分過ぎるほどご注意を。


 さて、先週の話題はもう一つしかないですね!
 南北朝鮮首脳会談! 開催前は、もしかしたら北朝鮮のドタキャンもあるんじゃないかとも危惧されていたが、とりあず予定通りに開催されてホッと一安心といったトコロです。
 史上3回目。 実に10年半ぶりとなった今回の南北首脳会談だが、韓国国内では、開催前からお祭り騒ぎで、会談会場となったJSAのパンムンジョム平和の家は、今回の会談のために大幅に改装。 会談に使われるテーブルは、角が無い、奥行き2018mmの楕円形のモノを特注し、周辺の庭も改装。 ソウル市内にある韓国最大級の国際展示場に、キャパシティ2000人のプレスセンター(!)を開設。 数日前から歓迎式典の入念なリハーサルを行い、万全の準備で会談に臨んだ。
 また、各国の注目度も極めて高く、プレスセンターに集まった報道陣は、合計で38ヵ国約3000人(!!)にも及んだ。 プレスセンターに用意された2000席では足りないという事態に。(!?) もしかしたら、ピョンチャンオリンピックよりも注目されたのではないかと。(笑)
 前日までに、アメリカや日本、中国も、この首脳会談に「期待している」というコメントを出しているが、実はローマ法皇も、同様に「期待している」というコメントを出してる。
 この事からも、世界中からかつてないほど注目される首脳会談になった事は確かと言えるだろう。
 一方で、韓国国内の南北分断の象徴であるイムジンガク(注:一般人が立ち入る事が出来る北朝鮮に最も近い場所)で、南北会談の賛成派と反対派の市民団体が同時にデモを行い、その結果両派の間で小競り合いがあった。 複数のケガ人が出るほどの衝突になったため、警察が介入する騒ぎになったそうだ。
 良くも悪くも、注目の会談であったのだと思う。
 ちなみに、韓国や日本などの各国では、歓迎式典などがTVで生中継される事が早くから決まっており、実際にそうなったが、北朝鮮国内では、南北会談がある事は当日の朝に報道されたが、生中継は無く、翌日になって内容の一部が報道されたのみ。 昨年、北朝鮮では軍事パレードの生中継で軍の車両が白煙を噴いて故障するなどの失態があり、生中継には極めて消極的なんだそうだ。


 会談当日、ムン大統領は韓国の政府高官7人と共に会談30分前にパンムンジョム入りしたが、北朝鮮側の情報がほとんど入らず、ジョンウンがいつ頃パンムンジョム入りしたかは不明。 しかし、歓迎式典が始まる予定時間直前になって、ジョンウンの妹であるキム・ヨジョンを含む高官9人と、それを上回る人数のSPを引き連れて、境界線前に真っ黒の人民服に身を包んだジョンウンが登場。 ムン大統領が待つ境界線前に一人で歩み寄り、ムン大統領が韓国側、ジョンウンが北朝鮮側に立ち、2人っきりで境界線を挟んで握手を交わすという演出がなされた。
 その後、一言二言言葉を交わした2人は、ムン大統領が促す形でジョンウンが境界線をまたぎ、韓国側に入った。 この瞬間、北朝鮮の首脳が史上初めて、韓国国内に入国するという歴史的瞬間がカメラに収められた。
 過去に行われた南北会談は、2度とも北朝鮮のピョンヤンで行われており、韓国大統領が訪朝するという形で行われてきた。 北朝鮮の首脳を韓国国内に招いて首脳会談が行われるのは、今回が史上初である。
 そしてその時、ムン大統領が「私はいつ向こう側に行けるのだろう」と呟いたトコロ、「じゃあ、いま行きましょう」とジョンウンが促し、2人で“手をつないで”境界線をまたぎ、北朝鮮側に立つというサプライズがあった。 その瞬間、周囲のプレスや両政府高官から歓声と拍手が沸き起こった。
 韓国政府によると、このムン大統領の北朝鮮側入りは全く予定に無く、どうやらジョンウンのアドリブだったようだ。
 で、ジョンウンは韓国側のパンムンジョム近郊の小学校に通う児童2人から花束の贈呈を受け、その後両首脳は揃ってパンムンジョムの韓国側エリアに敷かれた赤絨毯の上を徒歩で進み、韓国側が用意した歓迎式典に参加。 ピョンチャンオリンピックでもコトある毎に演奏された朝鮮半島の民謡、アリランの演奏が披露された。
 そして、同行したお互いの政府高官を紹介したが、ココでもサプライズ。 ジョンウンが、同行した高官を指して、「この内の何人かは、この後すぐ帰る」と言うと、今度はムン大統領が、「じゃあ、ココで一度記念撮影しましょう」と促し、赤絨毯が敷かれた階段に並んで、急遽記念撮影が行われた。
 韓国政府によると、この記念撮影も予定には無く、やはりムン大統領のアドリブだったそうだ。
 会談前から、お互いにアドリブの応酬。 良く言えば、フランクな融和ムードを演出していると言えるが、裏読みすれば、相手を牽制してイニシアチブを握り、この後の会談の主導権争いとも言える出来事になったと言えるだろう。(注:その意味では、この時点で1対1のイーブンスコアである)
 その後、会談会場である平和の家に入り、ジョンウンは芳名録(注:入館記録とか、そんなの)に署名。 “新しい歴史はこれから”という言葉と、当日の年月日を添えて、持参した万年筆(注:同行したヨジョンがすかさずペンケースを差し出した)で署名を行った。
 ココで、一旦歓談室に入って休憩。 メディアを交えず、両首脳と高官のみでしばしの時間を過ごした。


 さて、本題である首脳会談は、予定よりも15分ほど早く始まったが、お互い2人の高官だけを同席(注:ジョンウンは、あえてヨジョンを同席。 ヨジョンに、今後大きな権限を与えるための実績作りのためと思われる)させ、3対3の少人数会談となった。
 その冒頭、メディア向けにいわゆる“頭撮り”が行われたのだが、ココでジョンウンは、時折りユーモアを交えながらも、過去の失敗を正すように「振り出しに戻らないように信号弾を打ち上げる」と、会談への意欲を語った。
 どのクチが言うか! というカンジで、筆者には正直リップサービスにしか聞こえなかった。 さらに述べるなら、“信号弾を打ち上げる”というのも、“メッセージを発信する”という意味で用いた言葉だろうが、この独特な表現は核保有国、そして軍事強国を強調しているようにも聞こえる。
 ただ、難しい言葉をあまり用いず、分かり易い言葉で語った事から、予め用意された原稿を丸暗記して話したワケではなく、即興で考えながら話したような印象があった。 その意味では、意外と優秀な人物なんだろうと思う。 ……イカれてるけどね。(^ ^)
 一方、ムン大統領は予め用意した原稿を丸暗記したような印象。 言葉に当たり障りが無く、重みもあまり感じられず、なんてゆーか、優等生の模範解答というか、そんな印象があった。
 開催前、会談の模様も生中継されるのではないかというウワサもあったが、さすがにソレはなく、実際の会談はメディアを外に出しての非公開会談となった。
 会談の時間に関しては、最初から全くの未定だったが、結局1時間40分という結構な時間を使って行われ、昼食休憩となった。


 昼食に関しては、最初から会食は予定されておらず、それぞれ別々に摂る事が決まっていた。 そのため、ジョンウンはクルマ(注:軍事パレードなどで使っていた、メルセデスベンツのリムジン。 北朝鮮が独自に改造したクルマ。 ちなみに韓国側は、同じくメルセデスベンツだがSクラス。 もしかしたら、マイバッハではないかと思われる。 だとすると、韓国の方が高い)で、境界線を越えて北朝鮮側に戻っていったが、この時12人ものSPに囲まれて移動するサマは、ある種の異様さを感じた。 ムン大統領とは笑顔で握手しながらも、ジョンウンはそれほどまでに暗殺の恐怖に怯えているのだろうか?
 午後からは、会談の前に境界線の近くに松を植える植樹式から行われた。 これは、今回の会談を記念する意味が大きく、植えた松は朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた1953年に発芽したモノで、被せた土は韓国側、北朝鮮側の両国で採取された土を使用。 その土を被せるのに使用したシャベルも、北朝鮮産の木材を柄に使い、韓国製の鉄材を使用した先端部という特注品。 最後にかけられた水も、両国の川でそれぞれ採取された水が使われた。
 植樹式の後、両首脳は余人を交えず、2人きりで周囲を散策。 この会談のために改装された庭の橋を渡り、その近くにある古い境界線を示す表示板の前でベンチに座り、およそ30分間、事実上のいわゆる“単独会談”を行ったが、この時何が話し合われたのかは定かでは無い。
 その後、2人は揃って平和の家に戻り、午後の会談(注:主に、共同宣言の文面検討など)が行われ、日本時間午後6時過ぎ、両首脳は共同宣言文の署名式に臨んだ。 署名すると、2人は満面の笑みで抱擁し、お互いの手を高々と頭上に掲げた。
 最後は、平和の家の前で共同会見に臨み、採択された共同宣言文“板門店宣言”が発表された。
 共同宣言文には、“完全な非核化を通じ、核無き朝鮮半島の実現”という目標が文言が明文化され、ムン大統領がジョンウンに非核化の確約を取り付けた形になった。
 会見では、発表のみで質問は受け付けずという事になった。
 そして、その後は遅れてパンムンジョム入りしたジョンウンの伴侶、リ・ソルジュ夫人を交えて晩餐会が行われ、全てのスケジュールが無事終えられた。
 1日で全ての行事が行われるという強行スケジュールだったが、ジョンウンも重そうな体でヒィヒィ言いながらも、キッチリと予定をこなした。


 さて、共同宣言文についてだが、前記したように非核化の確約を取り付けた宣言文となったが、決して手放しでは喜べない。
 まず、つい先日、北朝鮮が発表したように、核実験とミサイル発射に関しては中止を明言しているが、既に生産した、あるいはこれから生産する核とミサイルに関しては廃棄を明言しておらず、むしろ量産&実戦配備を進める姿勢を崩していない。
 加えて、宣言文でも非核化に向けたプロセスに関しては、国際社会と協力していくとしながらも、明確なロードマップは全く示されておらず、6月初旬の開催が予定されている米朝首脳会談で決めていきたいとしている。
 もちろん、コレにはワケがある。
 周知の通り、南北朝鮮は現在、“休戦中”にあるワケだが、1953年の朝鮮戦争休戦協定では、北朝鮮とその後ろ盾であった中国、そして、韓国側の後ろ盾であったアメリカは休戦協定に署名しているが、当事者である韓国は、「南北分断が明確なモノになってしまう」という理由で、実は協定の署名を拒否しており、休戦協定の破棄はもちろん、それに伴う終戦協定や国交正常化交渉には関われないという法的問題がある。 そのため、南北統一にはアメリカの協力が不可欠なので、それを前提とした非核化にも、アメリカの協力と支持が必要なのである。
 なので、今回の宣言文にロードマップが示されなかったのは、韓国と北朝鮮、二国間での会談では決められない事が多過ぎるからだ。
 そう考えると、実に中途ハンパな宣言文である。 非核化の確約も、あくまでも“目標”であって実際にそうなるかは全くの不透明だ。
 さらに、安倍総理が先日の日米首脳会談、そして日韓首脳電話会談で念押しした拉致問題に関しては、宣言文では一言も触れられていない。
 もちろん、これも当事者は北朝鮮と日本であって、韓国にとってはぶっちゃけ無関係な問題なので、ヘタに明文化を迫るとジョンウンがヘソを曲げる可能性があり、ムン大統領は安倍総理の伝言板に徹した結果だと思われる。 北朝鮮が日本との直接交渉に応じない限り、この問題が進展する事は一切無いだろう。
 ただ、気になったのが南北合同の経済活動の再開を匂わせる内容が含まれていた点である。
 現在、韓国は国連決議に従って経済制裁の一環としてかつて行われていた共同経済活動を休止しているが、これを再開するという事は国連決議に真っ向から対立する事になり、経済制裁の足並みが乱れる事になってしまう。 少なくとも、韓国は国連に対し、経済制裁の一部緩和を申し入れ、国連の承認を得る必要があるが、国連はそうカンタンに承認するとは思えないし、個人的にはしてほしくない。 経済制裁は、非核化の交換条件のカードとして最後まで取っておくべきである。
 さらにもう一つ、非核化の先の最終的な目標として、南北統一についても言及があったが、これこそ難しい問題である。
 結局のトコロ、ジョンウンの最終的な狙いは、政権の維持と保障である。 この確約を取り付けない限り、キタはいつまで経っても完全な非核化には踏み切らないだろう。
 しかも、政権を保障するというコトは、ジョンウンの地位が存続するというコトで、南北が統一するとなると、北朝鮮か韓国、どちらかの体制に統一する必要がある。 と、ゆーコトは、政権の保障を求めているジョンウンは、統一国家の首脳になりたいという野心がありありと見え、韓国を共産化したい意図が窺える。
 それこそ、アメリカが最も怖れている事である。
 非核化、制裁解除、終戦協定、南北統一。 そのいずれもが、単独では成立せず、しかも順番が決められるモノでもない。 全てを同時に、一斉に実行しない限り、実現不可能な“ニワトリとタマゴ”なのである。
 すなわち、今回宣言文で明文化された“完全な非核化を通じ、核無き朝鮮半島の実現”は、文字通りの絵空事。 実現不可能な絵に描いたモチなのである。
 果てさて、それを分かった上で、両首脳はこの宣言文に署名したのだろうか?
 まあ、ジョンウンは分かってると思う。 分かった上で、6月予定の米朝首脳会談で、制裁解除や経済支援などの譲歩をトランプから引き出したいのだろう。(注:そのために、非公式ながら中国を電撃訪問して冷え切った中朝関係の回復を図り、通商問題でアメリカと確執のある中国を強力な後ろ盾にしたいという意図) ムン大統領は……分かってないかもね。(^ ^;)
 いずれにしても、今回の首脳会談は、ある程度予想通りの結果。 成功に見えて、実は何にも決まっていない、形だけの首脳会談になった感は否めない。 今後、南北離散家族再会事業などで南北関係に改善が見られる事もあるだろうが、それはあくまでも一時的なモノで、ジョンウンは既に“次の一手”を考えているハズである。 それが、核軍備宣言にならないとも限らない。 そうならないように、今度は米朝首脳会談に期待したいのだが、……トランプだもんなぁ~。 今度こそ、ドタキャンになったりしなきゃいいけど。


 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ


Thanks for youre reading,
See you next week!

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