「旭山動物園物語」

北海道旭川市市営の“旭山動物園”に新たにやってきた飼育係の青年、吉田(中村靖日)。
人付き合いが苦手な彼を、園長の滝沢(西田敏行)以下ベテラン・スタッフたちが温かく
迎える。しかし、客足が伸びず、長年の財政赤字に苦しむ旭山動物園の置かれた状況は
非常に厳しい。それでも園長の指揮の下、飼育係たちは動物園を魅 力あるものにして
いくべく様々なアイデアを実行に移していく。そして次第に活気を取り戻していく旭山
だったが、ある事件をきっかけに園はついに閉鎖の危機 を迎えてしまう・・。



飼育係の面々を演じた役者さんたちが、それぞれとても個性豊かで、
主演も張れそうな人たちばかり。面白味はあったけど、あそこまで
個性的でなくてもよかったのかも？！
吉田を演じてた中村靖日は役にピッタリでとても良かったです。
冒頭、彼の子供時代が描き出されていたし、もう少し彼の飼育係としての
成長に重きが置いてあっても良かったかなぁって思いました。
でも、個性豊かな飼育しさんたちと動物との交流を見ているのは
楽しかったです。悲しい事故もあるんですが・・・。

で、かつては赤字経営だったとは聞いていましたが、こんなにズタボロ、
もうどうしようもないところまで来てた動物園だったんですねぇ。
それが今では日本一の入場者を誇る動物園に。
その苦労たるや、この映画に描かれていただけではなくて、細かなところで
もっと大変だったんだろうなぁって思いました。そこの苦労の部分、
再建の部分など、映画を見ていて感じることは出来るんだけど、
もうちょっと丁寧に描いてくれても良かったかなぁ。

この映画のサブタイトルにもなってる、ペンギンが空をとぶ・・ですが、
本当に素晴らしい！そのシーンを見た時は、うわぁ～、これは行って
みたいよ～!って心底思いましたわ。出来れば映画の中のシーンに
あったうように、晴れた青空の日に行ってみたいです＾＾

少し前に「八景島シーパラダイス」に行ったんですが、この映画で
見たような展示の仕方があり、旭山動物園を参考にしたのかなぁ～・・と
映画を見ながら思いました。動物園とか水族館とか大好きなので、
できれば日本全国のを制覇したいです(^ー^* )

やはり動物たちを見せてくれるシーンがとても良くて、もっと見たい、
もっと動物園のことを知りたいと思いました。でも、映画的には
メリハリに欠けてたかなと感じたし、これだったらドキュメンタリーで、
もっと動物園のことも紹介しつつのプロモーションビデオ的なものの方が
面白かったかも・・・なんてちょっと思っちゃったりもしました。
少々散漫だったかな～。

それでも、園長を始め、飼育員の方たちの苦労は推し量ることはできたし、
旭山動物園に行ってみよう、という気持ちに益々なったことは事実です。
市長さん（萬田久子）の決断の素晴らしさには脱帽ですが、なかなか
勇気がいったことだろうなぁと思いました。やはりアイディアはあっても、
お金がないとどうしようもなかったこの動物園なわけで、あの新市長が
誕生してなかったら・・と考えると怖いです。

マキノ雅彦監督映画、これが3本目ですが、一番最初に見た「寝ずの番」が
一番面白かったです。もっと面白いものを見れるかも・・と思ってたけど、
徐々にトーンダウンしてるような？！(^_^;)
個人的お気に入り度2/5

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