心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「落下の王国/The Fall」

2009-02-20 | 映画「ら・わ」行
1915年、ハリウッド。撮影中の事故で重傷を負い病院のベッドに横たわるスタントマン、ロイ
(リー・ペイス)。身体が動かず自暴自棄となっていた。同じ病院に入院中のアレクサンドリア
(カティンカ・ウンタルー)は、家族を手伝ってオレンジを収穫中に樹から落下して腕を骨折した
5歳の少女。じっとしていられず敷地内を歩き回っていて、ロイの病室へと辿り着く。ロイは
アレクサンドリアを呼び寄せると思いつきの冒険譚を語って聞かせる。ロイの語るめくるめく物語に
すっかり引き込まれていくアレクサンドリアだったが・・。



予告編でのあまりの美しい風景と映像に、早く見たい、でも
ファンタジーっぽいよね~・・苦手かな~・・と思いつつ見ましたが
これは大丈夫でした。ファンタジーの世界がこの映画の世界というよりも、
ロイが語って聞かせる物語がファンタジーだったわけで、その点で
大丈夫だったのかも。

で、期待以上の美しい風景と映像と、その構図にクラクラしそうでした。
ほんとに綺麗! こんな場所がまだ地球上にあるんだよね~・・と
感動・感激しました。
それにその撮り方が素晴らしい!
構図は計算し尽くされてたし、まるで動く写真を見てるようでした。
モーションピクチャー・・これぞまさしく“映画”ですね。

この映画の時代には、今よりももっと必要とされ、もっと体を張って
頑張っていただろうスタントマン、ロイが語る物語とその世界に入り込む
アレクサンドリアの現実の物語がまた良くてね~。
それに、現実の話にも出てきて、ロイによって語られる物語にも
出てくる美しい女性エヴリン。彼女もほんっとに綺麗でした。

でも、この映画、ただ単に美しい映像と人物というわけではなくて、
アレクサンドリアは愛嬌のある女の子で、前歯もちょうど抜けてる時期で、
彼女がリアルな世界に引き戻してくれる重要な役割だったです。
この現実の世界と空想の世界のリンクの仕方が巧いんですよね~。

ロイの感情がいまいち深く伝わらないような気もしましたが、
ロイが語る空想の物語が現実とリンクしてるので、空想の物語の
次の展開は全く読めず、その点面白かったし、アレクサンドリアが
アメリカで暮らしてる背景とか、今の暮らしぶりなんかも想像
できるような構成になってところも良かったです。

冒頭のモノクロの映像がラストに上手く繋がっていたし、
初期の映画を支えたスタントマンたちへのオマージュもあって、
映画への愛も感じられました。

傷ついた男を救う少女アレクサンドリアが、愛嬌のある女神のようでした。
流れるクラシック音楽もピッタリでした。

個人的お気に入り度4/5

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14 コメント

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びゅーちふる (ちゃぴちゃぴ)
2009-02-20 21:27:48
予告とネットでの簡単な情報では、どんな映画か予想も付かなくって…。
いやぁ~美しい映画でしたねぇ。
圧倒されました。
構図がいいんでしょうね。
あと、コスチューム使いがいいし。
ロイとアレクサンドラの現実とのリンクも、意外にもぴったりでした。
とにかく、自分があの物語にひきこまれていくのが、よくわかりましたわぁ。
CGよりも、圧倒的なロケには参ったぁ。
ちゃぴちゃぴさんへ♪ (メル)
2009-02-21 09:51:19
そうそう、私もちゃぴちゃぴさんと同様の
情報のみ入れてから見たんですが、どんな内容なんだろう?ってあまり想像がつかなかったんですよね~。
でも、この雰囲気・・私が苦手とするファンタジーか??とちょっと不安もあったんですが(^_^;)
いやほんと美しい映画でしたね~!!!
私もこの美しさに圧倒されました。
圧巻!!!

>構図がいいんでしょうね。
あと、コスチューム使いがいいし。

でしたね。
あの物語のパートの、どのショットをとっても
ベストショット、と思えるあの構図。
素晴しかったです。
それとコスチュームですよね~。
日本人の方がやってらっしゃるとのことで
余計に嬉しかったです♪

それとちゃぴちゃぴさんが書いてくださってるように、現実とあの物語のリンクがよく考えられてるなぁって、ぴったりだなぁって私も思いました。

ほんと、CGよりも圧倒的なロケ!
こんな素晴しい場所が地球上にあって、それを
こんな風に見せてくれるなんて。映画っていいなぁって思いました♪
こんにちは~! (latifa)
2009-02-21 11:49:21
メルさん~こんにちは☆
メルさんちは写真が一杯あって、見ていて楽しいな~。色々思い出せるし、やっぱり画像はるのって、手間がかかるけど、良いわぁ~♪

最近インド人の監督さんとか、インドの人たちが色々なジャンルでぐんぐん活躍してるよね。
ミリオネアなんとかドックっていう映画も、凄く見てみたいと思っています。(またまたタイトルが思い出せない・・)

ところで、たみお・・・。
私も見たのよ・・・。メルさんは優しい言葉で感想書いていらっしゃるけど、私は結構がっかりしちゃった・・・。ここんところ、たみおもつまんなかったし、グーグーだって猫であるも駄目だったし、見る映画を立て続けに外してるの。
うれしいい!! (sakurai)
2009-02-21 20:06:11
メルさんに気に入ってもらってうれしいです。
去年見た映画のうちで、唯一満点をつけた映画でした。
いやーーーーー、素晴らしい。
ほんとに!これぞ映画。シャシンですよね。
これを撮って、シャシンにして見せたい!!!!!という監督のこだわりと言うか、熱意と言うか、思い入れと言うか、それがここまで伝わってきて、伝えようとしている映画には、なかなか出会えませんが、これには、その思いがたっぷりと詰まってました。
いやーー、今思い出しても背筋に何かが走りますわ。
話の内容も結構面白かったのですが、私はやっぱり監督の思いがギュッと詰まってて、それが伝わって来る映画が好きですわ。
この監督の前の作品は、それほどぐっと来るものがなくて、そんなに期待持っていかなかったのですが、お見それしました・・・・でしたわ。

あの少女がいいポイントでしたね。
あの子が成長しないうちに、あの子の出る場面は集中して撮ったという話とか、本当にロイは病気なんだと思い込んでたとか。いい味出してました。
こんにちは♪ (ミチ)
2009-02-21 21:04:07
上から4番目の階段の映像!
あれを見た時に思わず声を上げそうになりました。
私の好きな版画家エッシャーの絵に出てくるような眩暈を起こしそうな不思議な映像だったからです。

いつもならこういうファンタジーは苦手なんですけど、これはまったく大丈夫だったの。
あの青年が映画のスタントマンという設定もとてもよくて、ラストのスタントマンたちへのオマージュシーンも涙が溢れて止まらなかったわ。
Unknown (keyakiya)
2009-02-21 22:54:10
haha--
はまりましたね。

王国とタイトルを付けたところに、
すばらしい美学を感じました。
落下の恐怖から快感へ、そして陶酔へと、
濃厚かつ透明な映像で魅せてくれました。
闇の美しさにはもうメロメロです。
このデジタルな時代に対抗するかのような、
徹底したアナログ感覚には興奮しましたよ。

実は、ボクも落ちる夢や空を飛ぶ夢を時々みます。
ゆっくり、ゆっくり、静かに。
これは夢なんだから、たっぷり楽しませておくれ。
と願う瞬間に眼が覚めます。

latifaさんへ♪ (メル)
2009-02-22 09:55:06
latifaさん、こんにちは~♪

画像ね~、以前は貼ってなかったんですが
少しでもあると映画のことを思い出すときに
便利かな、と(^^ゞ
ブログ始めた主な理由は、見た映画を思い出せないので少しでも思い出せるようにしておこう、記憶に残しておきたい、というものでしたから(^◇^;)

そうそう、インド人の世界的活躍ぶりは
近年めざましいですが、インド映画も頑張ってますよね~。
踊るマハラジャを見た時は(もう何年も(10年以上経ったかな?!(^_^;))前ですが)インド映画ってすごいわ~と感激して、しばらく見たりもしてたんですが、最近とんとご無沙汰(^_^;)
でも、そのlatifaさんが書いてくださってる映画、私もすんなり題名が出てきませんが(汗)
是非とも見たい映画です♪

たみおのしあわせ・・ですが、私も
思ってたほどは楽しめなかったですよね~(^^ゞ
でも、素敵なオダギリジョーが見れたので良いかな、と(笑)
ラストは”なんじゃらほい??”でしたしね~(^_^;)
バスに乗ったところまでは、そうか・・と思ったんですが、その後がなにやら訳がわからん・・という感じで(^^ゞ
グーグー・・は未見なんです。
大島弓子は好きなので(これまた漫画ですが(^_^;))もうそれこそ何十年も前に見た「綿の国星」(だったかな?やっぱり彼女の漫画原作でアニメだったと記憶してますが、すでに不確か(^_^;))はかなり好きだったんですが・・
キョンキョン好きの主人が多分新作オチになったら借りるのでは・・と思います(笑)
sakuraiさんへ♪ (メル)
2009-02-22 10:48:06
sakuraiさん、満点でしたもんね(^^)v
ほんとに良くできた、映画らしい映画だったなぁ~って思いました。
動く芸術写真という感じで、これぞ映画の
語源のような映画♪
そうそう、sakuraiさんが書いてくださってるように、これを切り取って(撮って)どうぞ写真にしてください、という構図と美しさとを兼ね備えた映像の数々でしたよね~。
監督さんの思いがストレートに感じられる作品でもありました。

>いやーー、今思い出しても背筋に何かが走りますわ。

そうですよね~。これ”綺麗”とか”美しい”とか、そういう言葉では言い表せない凄さがありましたもんね~!
新たな場面になる度に、ひぇ~~すごい~~~!!!とぞくっとしました。

そうか、前作は、ここまではぐっと来るものが
感じられなかったんですね。
でも、前作も興味湧いてきちゃった^^

そう!あの少女。
ポイント高かったです~!
美少女・・というには離れてましたが(^_^;)
あの愛嬌のある可愛らしい顔が、もう映画の中で輝いてましたわ^^
最初はそうも思ってなかったんですが(^^ゞ
ラストに行けば行くほど、彼女じゃなくっちゃいけなかった・・と思えたくらいでした。
こういう映画には有名どころを使わないって言うのは必要なことかも・・とも感じました。
そうかそうか、彼女はロイは本当に病気なんだって思ってたんですね~。
だからこその、あの演技だったんでしょうね~。
ほんっと、彼女の存在は良かった♪
ミチさんへ♪ (メル)
2009-02-22 10:56:07
そうそう!!!私もあの階段の映像はぞくっ~~としました~!
似てますね~、エッシャーの絵に。
ミチさん、お好きなんですね~♪
私もそんなにたくさん知ってるわけではありませんが(^^ゞ好きです、エッシャーの版画(絵)。
あそこから人が湧いて(?)出てきたときなんて、そりゃもう、うわぁ~!!!でしたから。

そういう映像たくさんありましたが、ほんとにこの映画は構図と美しさで魅せてくれましたよね~。

私も同じく、ファンタジーって今ひとつ
苦手なジャンルなんですが、これはOKでした。
ファンタジーの部分が現実ではなくて、物語の世界だったから大丈夫だったのかな?!^^

そうそう、青年の設定も少女の存在も
この映画をより良いものにしてましたよね。

ラストの映像は私もぐっと来ちゃいました。
あ~こんな風に命がけで映画を撮っていたんだ世なぁ~・・と。
スタントマンの世界と彼らへのオマージュが
感じられる、冒頭のモノクロ映像とリンクした
素晴しいラストだったなぁって思いました。
keyakiyaさんへ♪ (メル)
2009-02-22 15:53:28
確かにこれ原題だと「The Fall」だけですが
邦題だと”王国”が付いたので、なにやら荘厳な、この映画に似合った雰囲気になってますよね~。

そうそう、それにCGなど使わず、長期間のロケで、こういう場所を探し出し、こういう構図にし、こういう衣装で・・と何もかも考え尽くされた映像は本当に見るものの心を打ちますよね~。

そうですか~、落ちる夢や飛ぶ夢ですか~。
良いですね~♪
私も以前は時々見てました。特に飛ぶ夢^^
普通に歩いてるんだけど、トンって地面を蹴ると
ふわっと空中に浮き上がり、そのまま飛べるんですよ~。
もうここ10年くらいそういう夢を見てませんが
また見たいものです^^