心の栄養♪映画と英語のジョーク

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「裸足のギボン」

2008-12-26 | 映画「は」行
タンレイ村に住むギボン(シン・ヒョンジュン)は、幼い頃に罹った高熱病が原因で、知能が8歳で
止まったまま。40歳の今も、少年のような純粋さで明るく元気な毎日を送っていた。大好きな
お母さんのため、裸足で町内を走り回っては雑用を請け負い、小銭を稼いで生活の足しに
していた。ある日、ひょんなことから町のマラソン大会に飛び入り参加したギボンは、思いがけず
優勝してしまう。それに目を付けた村長が、彼に全国アマチュアハーフマラソン大会への参加を提案。
賞金がもらえると知り、お母さんに入れ歯をプレゼントしようと、大会へ向け練習を始めるギボンだったが・・。


実話を基に作られた作品とのことでしたが、普通そういう映画って
ラストに実在の人物のその後とか、実在の人物の写真等々が出るんですが
珍しくこの映画は最初に本人のギボンさん、そしてその母親が写真と
テロップで紹介される・・というちょっと変わった構成でした。

でも、内容はオーソドックスで、実話なのでおもいっきり
変わったことがあるわけではないんですが、ギボンと彼の母親の日々、
そしてこのギボンが暮らす村の人たちとの交流などが
ストレートに描かれていました。

ギボンがどんなに母親を思っているか、母親もギボンのことを
どんなに大事に思ってるかよく伝わってきたし、ギボンの純粋さに
回りの人々も癒されていたということがよくわかりました。
それにギボンは(たぶん)もう働けなくなってる母親に代って
近所のお店の手伝い、農家の手伝いなどをしていて、そこでもらうお金と
食料などが彼らの生活を支えてるようでした。
知的障害があってもしっかり母親との生活を支えてる彼はとっても立派。

それに彼はいつも笑ってるんですよね~。
そういう彼を見て、母親が、そんなに生きていくのが楽しいか?という
ようなことを聞くんですが、彼はもちろん“うん!”と答えます。
彼に教えられる単純だけど幸せな生き方というものがこの映画にはありました。

でも、思ったよりもズーンと心に響く・・ってところまで行かなかったんですが
一カ所、思わずジーンとしたのが・・(ネタバレなので反転モードで)


字の読めないギボンが写真屋さんの娘さんに教えてもらった
自分の名前と“お母さん”という文字があって、それを何度も練習するんですが
母親も一緒にその二つの文字を彼に教えてもらうんですよね。
その前振りがあって、彼がいよいマラソンで走る・・という当日に
母親手作りの汗止めヘアバンド(?)をギボンに贈るんです。で、そこに
刺繍してあったのが、ギボンの名前。それを見た瞬間はほんとにジーンでしたわ。


映画としての出来は普通だったかな~。すごく良いお話なんだけど
もうちょっと何とか出来たのでは・・というものでしたが、
いろんなことを教えてもらえたし、感じることができました。
人を助け合う、家族を思う、大切な人と一緒に過ごせる幸せ・・とても
人間として基本的なことを見せてもくれました。

でも、韓国映画でマラソンを題材にして、やっぱり実話が基で、同じように
障害がある20歳の青年の映画「マラソン」の方が、映画のできとしては
優れていたかな、と思いました。

個人的お気に入り度2.5/5

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