銀の人魚の海

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ETV特集 袴田事件

2024-10-07 | ドキュメンタリー NNN、Nスぺ、ガイア、BS世界のドキュメンタリー~など

「巌とひで子 58年目の無罪」

55分、落ち着いた演出、二人の姿を近くで捉えたよい

ドキュメントだった。

巌の文章がうまいのに驚いた。

再審決定した静岡の裁判長は語る。

「生きているうちに決めたかった。5点の衣類が1年後に

発見はおかしすぎる。巌がはけないパンツもあった。

あの衣類は一体何なのだ!」冷静だが奥には怒りの表情。

巌は23歳でプロボクサー、フェザー級、国内で6位までいったが

進めず、地元、こがね味噌に勤務した。

無罪主張の逮捕後も、ボクサー時代の仲間が支援を続けていた。

姉、ひで子は1回結婚、離婚。91歳の今まで

弟を支えた。この力が限りない。

働き続け60歳でローンを組み、多分浜松市内に

4階のマンションを建て、その4階に巌と住んでいる。

広めの良いマンション。

地方の資格もない女性が、ここまでできたことが

感動的。この言葉は私はよほどでないと書かないが、

そう感じた。しっかりした姉が何もかも支えた。

保釈後、姉と二人暮らしが始まる。はじめはぎこちない二人。

巌は5か月後、胆のう摘出手術、心臓の手術もした。

死刑囚なので健康面はおざなりだった。

入院中の様子も映る。

回復後家の中では、ずっと歩き、部屋をぐるぐる回る。

外へはでなかったが、バースデイかで、お財布をプレゼントされた。

お金を使ってみようと、一人で歩き

ベーグルを買ってきた。(^^)/10個くらいありそう。

姉は心配したが、これが初外出。

その後は外食も楽しめるようになった。

長い刑務所暮らしのわりには、体はしっかりしている。

逮捕から家族宛の手紙はとても細かく、しっかり書かれ

漢字もきっちりと、映ったカット、

間違いはない。詩的な表現もあり、過酷な生活の中、

ここまで書けていた。早い時期に母が亡くなる。

いつか死が来る、自分の内面を家族宛に書いていた。

手術後、調子がよくなり、ボクシングを見るために、

最前列で姉と観戦できた。紹介され

リングにあがり、手を振った巌、昔を思い出したと思う。

1966年発生の4人殺害、放火事件。

当時、今でも大事件だろう。

慣れない捜査、上から犯人を早くあげるの怒涛が聞こえそう。

青木理は、66年生まれなので、自分の年齢くらい

刑務所に入っていたことに、やりきれないと語った。

新聞に7回連載「なぜ、死刑にされたのか?」

こがね味噌は、地域では一番裕福でTVもあった。

4人家族。19歳、長女は近くの祖父母の家で暮らしていて

難を逃れた。

きょうだい二人、父母4人が殺害され放火。

私なりに犯人の推理をしてみた。次へ。

 

 



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