私宛の手紙から。
拝啓、陽春の候となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、5月に全国の書店にて文芸社、『難病(やまい)と視覚障害(ハンディ)と宝物』を出版する運びとなりました。
本作品は、子供の頃から原因不明の消化器系の難病に加え、二十歳過ぎに、またもや別の難病で失明した私の『自伝』とも、『闘病記』とも言える内容となっております。見えなくなった当初は、どうすれば良いのか分からず悩んだ火もりますが、固定的な障害は、いずれは慣れてくるものです。
それに対し、難病の場合はそのような訳にはいきません。幼い頃、消化器系の難病に苦しみ、弱り果てた自分の目の前で、自分と同じように苦しみながら命尽き果てた小さな戦友達を思い出し、『生きていられればそれでいい』と思えるまでになりました。物に恵まれ過ぎ、人の心が貧しくなってきた現代。命の尊さを見つめ直してもらいたいく、また、何らかの病気や障害で落ち込んでいる方には、『自分だけじゃないんだ』と、元気を出していただけたらという願いから本書を書き上げました。
皆様に、この作品を御一読いただければ幸いであり、今、悩んでいる方がプラス思考へ移るきっかけになれるよう、皆さんのお力で本書を広めていただけたらと願っております。
この作品における印税は「NPO法人大阪難病連」に寄付させていただくことになっておりますので、ご多忙のこととは恐縮ではございますが宜しくお願い申し上げます。
2009年4月吉日 敬具
速水・御夫妻、連名で署名
文芸社、刊行物・広報と関連・新聞記事などと共に御送り戴きました。
『速見基視子さん著書 難病と視覚障害と宝物』
文芸社5月の新刊
速水さんの最初の著書を頂戴してから、随分と長い年がたったようにも感じます。最新、新刊の発売を喜び、微力ながら広報活動の面で動こうと思います。