飽きたらごめんね。

目標400字

謝恩塔の下で

2021-08-06 09:08:46 | 音楽夜話



甲府城の跡地は公園になっていて
謝恩塔という一角がある。
明治天皇に対するお礼。
アラベスクというか2001年宇宙の旅の
モノリス。
19歳の時一つ下の私立女子高生と
デートをした、
電話をかけたのは覚えているが
電話番号をどうして知ったのかは記憶がない。
お母さんに、睦子さんいますかと
言ったら ああ、睦美ねといってくれた。
緊張で名前を間違えてしまった。
でも 結構 さばけたお母さんだと思った。
甲府駅前の喫茶店で待ち合わせをして
コーヒーを飲んでから、甲府城跡地の
謝恩塔に行き 他愛もない話をした。
彼女は制服だった。
夏の初めの7月の夕暮れはなかなか
暗くなることはなかった。
ブラッドべりのSF小説にあった
羽化する途中の蝶の脆くも美しい姿を
思い出しながら長く伸びた二人の影を
ぼんやりみてた。
いつのまにか少女はを聴くと思い出す。
一回だけのデート。
その後彼女にあった事はない。

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