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遺留捜査 第9話 空のマッチ箱

2011年06月08日 21時56分52秒 | 2011年ドラマ
『空のマッチ箱』

内容
あるマンションの空き部屋で、男の変死体が発見された。
死後1週間。クビに切られた痕跡があり、失血死と思われた。
部屋に残された所持品の中に、葛本工業と書かれたタオル。
“安里”と書かれた古いマッチ箱、
そして妙な数字が書かれたレシートを見つける糸村(上川隆也)

その後、みゆき(貫地谷しほり)が
ご近所を聞き込んだ結果、隣室の加藤典子からは、妙だと思われ。
それ以外にも公園では、子供たちの写真を撮る男が、
娘・裕美に声をかけているのを母・大橋直子が引き離していることなど。。。
あきらかに、不審者扱いされていたことが分かってくる。
管内で婦女暴行事件があったことから、その犯人という噂もあった。

一方で、社名入りのタオルは、その会社の香川恭史(高橋克明)に確認され、
“吉本”として働いていたと分かるが、特に身元を確認せず雇っていたらしい。

そんななか、糸村は、12桁の数字が宅配便の番号だと気づき
送り先を調べ、、写真家の笹本智子(馬渕英俚可)だと判明する。
糸村が智子を訪ねたところ、
“吉本孝一”という偽名で写真とネガが送られていたことが分かってくる。
智子によれば、年に数度送られてくるようで、全く意味が分からないようだった。

やがて、被害者のDNA鑑定の結果。警察のデータベースからひとりの男が判明。
桐原俊一(笠原秀幸)
7年前に発生した明成美術大学の教授・藤岡嘉一(岸田真弥)殺害事件。
そのとき現場から逃げたという目撃情報から、容疑者が浮かび上がっていた。
その容疑者となった学生が、桐原だった。
遺体のツメに残された皮膚片と桐原の部屋のDNAが一致し、
捜査員たちが追いはじめたときには、すでに逃走済み。。。の未解決事件。
曽根(佐野史郎)は、、捜査員たちに、
当時の事件関係者を含め、再度調査するよう命じるのだった。

みゆきは、関係者リストの中に、、智子の名前を見つけ、聞き込みへむかう。
教育実習で桐原と出会っていたことが分かるが。。。。。

そのころ糸村は、村木(甲本雅裕)の協力で写真を分析してもらうが、
よくわからない。
そこで写真をネガから現像し直した糸村は、写真に妙なモノを見つける。
再び村木に解析して貰ったところ、猿のマスクを持った男が!?
男の写真を見たみゆきは、
聞き込み中で出会った大橋直子の夫・正樹『高嶋寛)に似ていると。。。


敬称略


今回は、徳永富彦さんが、、、脚本

『相棒』『9係』などを手がけていますね。
一風変わった作品が多いですよね。

相棒9の、、、『9時から10時まで』なんてのも、、、その1つ。


それで。。と言うわけではないが

逆に今作では、少しベタな雰囲気の刑事モノに仕上がっているようだ。
オチから考えれば、、

『遺留捜査』。。。ならぬ、、、『おみやさん』のようである。

だよね。。。『おみやさん』も手がけているようだ。


そのなかに、糸村の“変わり者ぶり”は、
今までになく、シッカリ描いて来た感じですね。

捜査員同士のやりとりも、あまり無理がなく、
それぞれの“役割”も、かなり明確で丁寧。

刑事モノとしては、前回に引き続き、悪くない印象だ



ただ。“今回も”なのであるが。
疑問があります。

たしかに、良い物語でアリ、
前回に引き続き、
こう言うモノならば“続編もアリじゃ?”なんていう雰囲気はある


が。
問題があるのは、

糸村が、いままでのように、“被害者の心を追う”というようなドラマではなく
糸村自身が、事件解決に一役買ってしまって、、

いや、犯人を追い詰めてしまっていることだ。


そう。今回のお話は、確かに刑事モノとしては秀逸であります。

『設定』を上手く利用して、糸村だけでなく登場人物を際だたせていますし、
最終的には、、『思い』はくみ取っているので、間違ってはいません。
良い物語に仕上がっていますし。

『死んだ人はもう何も言えません、だから出来るだけ正しく伝えたいんです』



逆に、“連ドラ”としてみた場合『遺留捜査』というドラマとしては

細かい事を言うようだが

今作の『カタチ』としては、ブレがあると言わざるを得ない。

ここがねぇ。。。難しいよね。
やっぱ『連ドラ』だから。

前回、今回が、かなり良かっただけに。。。いや、傑作の雰囲気なのに。。
1つの『カタチ』としてみれば、これもokなんだろうけどね。

『これまで』と比較してしまうとねぇ。。。。なんか、違いますよね


ほんと、、この終盤で、
良い意味で、どう判断すれば良いのか、困るエピソードを並べてくるなぁ。。。

初期から、こう言った感じのお話、コンセプトならば

もう少し納得して見ることが出来たろうに。

やはり役割分担の不明確さと、コンセプトの詰めの甘さがあったんだろうね。

いまなら、確実に『続編』が見たいと思うのになぁ。。


これまでの感想
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