モアイのためいき

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1989夏*北海道*その9*美瑛・白金温泉

2010-10-14 09:39:04 | 1989年*夏*北海道

~1989年・夏・北海道~

JR道内周遊券の期限は20日間。

その前半は、友人タケと一緒にまわっていましたが、

タケは所用のため帰宅し、

いよいよ後半、一人旅の始まりです。

北海道をJRでまわるのに欠かせないのが時刻表です。

「道内時刻表」という、確かA5判、厚さ1㎝位のものを、

上野駅で買っていきました。

千歳空港の展望デッキでタケを見送りながら、

これから行きたい所をピックアップし、

時刻表とにらめっこし、大まかなプランを立てまして・・・、

この作業は結構好きです。

ただし、混んでいる夏休み、宿泊場所が確保できればよいのですが。

・・・早速、公衆電話から、

その日に行こうと思っている美瑛の民宿に電話してみましたが、

その日は満員で、翌日ならOKとのこと。

とりあえず、翌日の民宿を確保して、

その夜は美瑛からバスで行く、白金温泉のYH(ユースホステル)に

泊まることにしました。

1989年の時点で、美瑛にはYHはありませんでした。

美瑛の丘に行きたいと思っていたきっかけは、

その半年前、初めて北海道に行った時に、

YHで同室だった女の子から薦められていたからです。

写真を見せてもらって(冬景色でしたが)、

とても心惹かれてしまい、自分の目で見たかったのです。

さて、石造りの美瑛駅に着くと、

駅には手作り印刷の「びえいマップ」が置いてありましたので、

ありがたくいただきました。

このころは富良野の景色は有名になっていたけれど、

その近くの美瑛の丘は口コミで人気が出る兆しのあたりで、

駅ものんびりした雰囲気が漂っていました。

宿泊地、白金温泉はそこからバスで40分位だったか・・・?

本数が少ないので、乗りはぐれる前に、さっさと移動することにしました。

乗りはぐれて大変な目にあったことがあるもので、

以来、自分の中で、旅の掟です。

バスの中から印象的だったのは、

白樺の林(かな?)を通り過ぎたとき。

「白樺」ってよく聞くけれど、あらためてこんなに多くの白樺を、

見ることって滅多にないよなぁ・・・って。

一人旅のいいところのひとつに、

景色が写真のように焼きつくことがあります。

友人との旅はもちろん楽しいけれども、

会話に集中したりすると、景色を見ているつもりでも、

あまり思い出せないような気がするのです。

白金温泉に宿泊を決めたのも、友人と一緒だったら、

駅に近いビジネスホテルを探したりするかもしれません。

元来、乗り物は好きなので、

多少不便でも駅から離れたところに泊まるのも、

楽しみと捉えられるのも、一人だからこそです。

さて、白金温泉・・・そういえばこの時北海道に来て、

函館の湯の川温泉、帯広の十勝川温泉(←この名称は不確か)、

そして白金温泉に入ったわけですが、

あまり温泉に詳しくないので、泉質や効能とか気にしないで入ってました。

白金温泉のYHは確か旅館も兼ねていたような・・・、

部屋は和室で、宿泊は自分一人。

ふすまを隔てた和室に4人組くらいの女子学生がいましたが、

全く交流はありませんでした。

談話室のようなところで、男性と話はしましたが、

白金温泉の見所については確か何も話さず・・・、

近年になって、近くにコバルトブルーの川があることを知り、

「そのときに知っていれば見たかった・・・」と思ったしだいです。

YHは今はないようですが、

この時代、トイレのあとに手を洗う水が、

吊り下げられたバケツの底のスイッチのようなものを押して、

水が出てくる仕組みに衝撃を受けたことを覚えています。

こうして、白金温泉で静かに眠りにつきました。~つづく~


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