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図508 松本さんの絵 第1◎ のアーカイブです
2008年に描いた原画は紛失したので、もう一度書くことにしました。父が亡くなって、37年になります。なくした絵を再び書きました。父が元気なころに話してくれた事を今もよく覚えています。父は英語が話せたことで、京都市内に駐留していたアメリカ兵と交渉して、物々交換することになりました。兵隊たちは進駐していた日本赤十字病院から食料や、品物を持って、実家を訪ねてきたそうです。絵はおおよそこんな感じだったのではないかとおもいます。品物は、塩の入った一斗缶や、コーヒー豆、コーヒーミル、ミッキーマウスのマンガでした。ミッキーの軍曹とドナルドダックの兵卒の活躍する内容だったように思います。着物と食料の交換取引は、日本赤十字病院の金網越しにアメリカ人の軍曹と約束しました。約束の日に軍曹は、仲間を連れて、ジープとバイクでやってきました。日赤病院と実家はすぐ近くでした。米や、食べるものが不足していましたが、春先で竹の子が採れたので、焼いて、塩で味付けしたそうです。日本茶を出して、食べてもらいました。塩を大きな空き缶にいれて、コーヒーミルもくれました。コーヒーの豆のはいった一斗缶もありました。母は砂糖がほしかったのに、とこぼしていました。軍隊では砂糖よりも塩が貴重品とおもっていたようです。軍曹の名はビクターというのだそうです。おいしい、おいしいと言って食べてくれたそうです。母がビクター君のしごとを尋ねました。シカゴでやくざな仕事をしていると話してくれました。