図496 滝谷出合の 沢
男女3人が16日に遭難した場所です。増水しなければ、普段この沢は、普通に渡れます。
ここが先週起きた遭難現場のおおよその図です。槍沢小屋から新穂高温泉に戻るためには、たいていここを通ります。普段は槍平小屋から下山してきた4,5人の子供連れの家族にあったこともありますし、新穂高温泉におりる人気のあるコースです。しかし今年の夏は各地で豪雨になり16日は男女3人が、沢を渡れなくて遭難して亡くなっています。5日後の、21日に、いつもの平湯温泉に行き、そのさきの新穂高温泉に向かいました。蒲田川の濁流はきれいな清流に戻っていましたが、橋の下の無料の露天風呂は使用禁止となっています。このところの異常気象で増水が多く、露天ふろは廃止するらしいです。噂ですから、どうなるのか知りません。荒神の無料露天風呂はお湯が熱すぎて入れませんでした。平湯の民族資料館の無料露天ぶろは逆にぬるくてがっかりしました。
この遭難も、落とし穴がありそうです。シニアの登山者が亡くなりました。増水した沢を渡れなければ槍平小屋に戻って、おさまるまで宿泊すればすむことですが、費用のこと休暇日程のことなど頭が痛いです。体力のある登山者が飛び越えるのを目のあたりにすると、わずかな期待と命を天秤にかけてしまいそうです。小屋の人は、戻ってくるように注意はしますが、いちいち説得などしてくれません。こんかいはロープウエイ駅から現場まで3時間歩くのがしんどいので行きませんでした。目の前でみてきたような絵を書きました。山と渓谷10月号あたりに accident で詳しい内容が出ると思います。合掌