益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

若くして売れるということ

2006-04-21 22:24:32 | Weblog
 ある作家さんがこんなことを言っていました。「若くして売れるということは不幸なことだ」と。これは俳優や作家を目指す人たちに向けて言った言葉ですが、ようは下積みが大事だと、修行中こそが大事だということです。運よく若くして売れっ子になったスターはもちろん資質がすばらしい人もいますが、メッキがはがれそうそうに消えていく人も山のようにいます。下積みを長く経験してきた劇団出身の俳優さんの方が朗かに演技はうまいと思います。昨今はジャニーズやモーニング娘の影響でスターの低年齢化が進んでいますが、果たしてそれは本当によいことなのかということです。
 最近では(昔からそうかもしれませんが)若者は何でもいいから有名になりたいという人が多いように思います。有名になりたいと思うことは別によいと思うのですが、何でもいいからというのはどうかと思います。有名になるということは何かを極めるまで精進することにより、結果としてあとからついてくるものだと思うからです。
 などと、なんとなく真面目な話をしましたが、何故こんなことを書いたかというと、それを益古時計にあてはめることができるからです。益古時計はオープンしてまだ半年のある意味若造です。まだまだ整備中というか自分自身満足していない部分がいろいろあります。でもおかげさまでいまのところ順調といえば順調にきていると思います。ただ、順調といっても現時点での状況からみれば順調であり、1年後、2年後もこのくらいの売上ならばとてもじゃないけどやっていけません。つまりは順調だけどまだまだです。正直、とてもじゃないけど儲かっているとは言えませんし、現状に満足はしていません。というわけで満足しないということが大事だということです。満足すればそれですべてが終わってしまいます。まだまだ駆け出しの新人、修行中、下積み中と思うことも必要だということです。もちろん現時点での出来る限りのことをやり、来てくれたお客さんには満足してもらえるよう努力しています。でもまだまだという気持ちを持ち続けることも必要です。
 てなわけでオープンして半年ちょっとがすぎましたが、ある意味、今から儲かってしょうがないという状況にならない方が、長い目でみると逆にいいのかなと思っています。「若くして売れるということは不幸なこと」を益古時計に置き換えると「オープンしたてで儲かるということは(長い目で見ると)不幸なこと」といえるかもしれません。今から儲かって左うちわでいると絶対あとで崩れ落ちるということです。つまりは現状に満足せず、ちょっとづつでも進化していくことが大事だということです。
 と偉そうなことをいっても、今すぐにでもお金は欲しいし、有名になれるものならなりたいという下心もあります。もし将来子供ができ、モーニング娘にスカウトされたらもちろん真っ先にいれます・・・なんて・・・。
 ついでに余談になりますが、今のモーニング娘のメンバーの名前がほとんどわかりません(いつの間にあんなに変わったんだ・・・)。
 てなわけで「苦労は若いうち」&「大器晩成」なのでした。