20年近く前の本だったと思うが
「脱皮できない蛇は死ぬ」というのがあった。
商品開発がテーマの本で、企業サイドの考え方の変革を促す内容だったと記憶している。
脱皮できない蛇は滅びる というのはニーチェの言葉とも、中国の故事成語とも
言われているようだが、いつの時代も変わらぬ真理なのだろう。
ヒトは「安定」が好きだ。 そこは居心地がいい。
大きな不安も恐れも感じることなく、
小さなやりがいや幸せをつまみ食いしながら平々凡々と働き、生きる。
だが、「ヌルマ湯漬け」であることも事実だろう。
環境は激変している。非常に厳しい方向へと。
ヌルマ湯は、すでに冷え切ってしまおうとしている。
さらに冷え続けば、待つのは凍死だ。
人間には、自分が思っている以上の環境適応能力があるはずだ。
しかし、ヌルマ湯が長く、その後徐々に冷めていく環境の場合、
その能力が麻痺している可能性は否定できない。
環境に適応するために必要な「判断」のスイッチが錆び付いているのだ。
それに気づかなければ、急激な冷えが襲ったときにはもう手遅れだ。
外的マイナス要因は確かにダメージを与えてくる。
だけど、最終的に自分を滅ぼすのは自分の中の「錆び付いたスイッチ」なのではないか。
自分を取り巻く要素が大きく変わっているにもかかわらず、
何も判断しない、何も行動しないまま「今」が維持できるはずはない。
まさに、「脱皮」の時期。
新しい環境に適応力が高い、強靭かつ柔軟な皮を纏うためには
すっかり代謝能力が減退した、自らの古い皮を脱ぎ捨てなければならない。
脱皮できない蛇は、死ぬのだ。
わたしも どげんかせんといかん。
なんだか、「じっと我慢してやりすごす」という
レベルではなくなってきたような感じです
やるのみ!です