出張や旅行などで他の県へ行くと、時間が許せばデパートやスーパーの
食品売り場(特に生鮮食品)に行く。
海産物売り場あたりが面白い。あと、珍味や調味料売り場。
遠方に行くと、必ず見たことない魚や珍味が見られる。
どう料理するのかも見当がつかないようなヤツは、買いもしないのに
店員さんに聞いてみたりする。
調味料も、まったく知らない、地方独特のものがあって楽しい。
要冷蔵でないものは、たまに買って帰ることもある。
ちなみに北陸にはこんな魚がいる。
一般的には「ゲンゲ」と呼ばれる。地域によっては、「げんげんぼう」あるいは
「くにゃら」と言うこともある。
見たとおり、全身がゼラチン質でヌルヌル。
最初に見た人は間違いなく買おうとは思わないだろう。
漫画「美味しんぼ」の富山編で紹介され、一躍メジャーになった魚だが
地元北陸でも食べない人の方が多いような気がする。
名前の由来は「下の下」らしく、たぶん昔は網にかかっても放り投げられていた
魚なのだろう。
普通に売られているのは30センチくらいまでのものが多いが、大物は50センチを
超える。見た目はかなりつらいものがあるけれど・・・。
ただ、料理次第でかなりの美味。
吸い物や鍋でも美味しいし、私は未経験だが、こいつの天ぷらは絶品らしい。
干物もあるらしいが、これも未体験だ。
だいたい魚系はグロいやつの方が味は良いというのが持論だ。
私は鯛やヒラメよりカサゴとかオコゼとか、コチとかの方が好きだ。(味ね
)
タラの白子だって、「大好き」って人は多いけど見た目は脳ミソ以外の何者でもない。
タコにしても、タコという生き物を知らないで初めて見たら、かなりグロいだろう。エビとかカニもそうですね。
これらは「海の幸」という固定観念で見るから「旨そう」なのであって、
散歩してたらいきなり脇道からタコやエビがぬっと現れたらどうだろう。
車えびが大集団でガサゴソ横断歩道を渡っていたら・・・・
夏の夜、網戸にいきなりイセエビが張り付いてきたら・・・・
物置をあけたら棚の上にタコの家族がうごめいていたら・・・・
これで「旨そうっ!ラッキー
」っと捕獲して鍋に放り込む人は少ないような気が・・・
さて、話は戻りますが
こんなようなフシギな魚が見つかるから、知らない土地のスーパーめぐりはやめられない。
旅行先でスーパー?と思われるかも知れないが、趣味で料理をする諸兄には
ぜひおすすめしたいのである。
それほどでもない名所旧跡に行くなら、こっちの方が楽しいことが多いですよ