子供の頃、大家族に育ったので早食いだ。
ノスタルジックな昭和の晩飯風景ではあるが、食卓を囲む人数が
食べ盛りを多数含んで7~8人ともなると、もたもたしていては
大皿に盛られたおかずを食いそびれるのだ。
そのメンバー(?)内では一番幼かった私は必然的に早食いに
ならざるを得なかった。
ん十年を過ぎた今も、ろくに噛まない早食いは変わっていない。
当時と違い、キチンと自分の分が目の前に置かれている今でもだ。
「カレーは飲み物」と大食い芸人が言ってたけど、なんとなくわかるような気がする。
何を言いたいかというと
「玄米は好きだけど苦手だ」ということ。
玄米はよく噛んで食べるとまことに旨い。
炒め物や肉などの脂っ気とは、とても合うとも思う。
なので味は好きなのだが、三つ子の魂で未だ早食いの私は
よく噛んで食うことができない。
そうなると、玄米はただバサついた飯に過ぎない。
うちのカミさんは健康オタク&良く噛むヒトなので、玄米推進派。
私は、やっぱ白米がいい。
我が家は玄米と白米が両方あって、炊き分けられている。
だが、その決定権は基本的に 炊くヒト=カミさん にあるのであり
よほどにアピールをしない限り、私は
お白洲でお奉行様の沙汰を待つ罪人の如し 笑
メニューがカレーの場合は問答無用で玄米。
うなぎや刺身の場合は高確率で白米。
例えば焼き魚や煮物、野菜炒めなど微妙なおかずの場合は運を天に、
いや、カミさんにゆだねるのみなのである。
実際のところ、玄米が炊かれると減りが遅い。
「白米だとなんでそんなに早くなくなるねん?!」とカミさんは言う。笑
この危ういバランスをクリアする折衷案としては
「白米・玄米ブレンド」あるいは「雑穀などを白米に混ぜる」という
手があるのだが、これもいまひとつ。
だって「白米は白米として食いたい」でしょ?
要は、混ぜモノすると美味しくないのです。
玄米や雑穀が混じっていても、白米と遜色ない食感と味ならば文句はない。
でも、そんな都合のいいものはないやろ~~?
と思っていたら、ナント、ありました。
「白米に混ぜて炊く発酵発芽玄米」
その名も大仰(笑)な
「億千米」
発酵・発芽工程を踏むことで栄養価が高まり、乳酸菌はなんと
普通の玄米の数十万倍になるという。
米で乳酸菌というのはピンと来ないが、ヨーグルトも乳酸菌飲料も苦手な
自分にはうってつけかもしれない。
正しくは、億千米の豊富な乳酸菌は炊飯時に熱で死ぬらしいが、
この死体(?笑)がもともと腸内にいる乳酸菌にとって格好の増殖栄養になるそうだ。
うん。これでご飯がうまけりゃ自分も美味しく、ハラの乳酸菌君達も美味しい。
一挙両得? 笑
2合あたりに小袋を一袋いれて炊くだけなので、炊きあがりは白米の中に
点々と玄米ぽいのが混ざっている感じ。
見た目はまずまずである。
熱々の炊きあがりの時は、普通に白米炊いたときと微妙に香りの差がある。
確かに乳酸菌ぽい香りが混ざっている。これは好みがあるかも。
食べてみると、白米だけ炊いたより「もっちり感」あり!
匂いはほとんど気にならない。けっこうイケる!
カブの塩漬けのようなシンプルなもので試すが、白米と遜色なし。
肉だと、ほとんどわからない。
冒頭の写真は、あえて冷ました「冷や飯」なのだが、こうなると
白米より旨いかも。
匂いがまったく気にならないのもあるが、それ以上に「もっちり感」が効いてる。
たぶん、おにぎりなんか旨いね~~w
なかなかのものです。
これ、続けられそう。
とりあえず、2合用の小袋が40ほどあるので、当面続けてみて
効果実感できるかどうか試してみます。
飽き性の自分は健康食品などもすぐに挫折するけど、ご飯は毎日のことだからね。
これでカラダによけりゃ言うことなしです。
美味しさと栄養の両立。
カミさんとのビミョーな力関係の調和 笑。
億千米。もしかしたら玄米苦手なダンナのいる家への福音となるかも 笑。