告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

置き去り20世紀の奇談その11 完

2009年05月19日 | Weblog
ひたすら、ガン患者のために、と孤軍奮闘した丸山は「認可を見るまでは死ぬわけにはいかない」と執念を燃やし続けたが、平成4年3月、90歳で亡くなった。

その9ヵ月前の平成3年6月、丸山ワクチンを濃縮した『アンサー20』が認可されている。しかし抗ガン剤ではなく、放射線治療の白血球減少抑制剤としての認可だった。「親父はもう寝たきりだったけど、“うーん……”と言ったきりで、うれしそうじゃなかったな。あくまでも抗ガン剤としての認可を待ち望んでいただけに、不本意だったのでしょう」(長男の丸山茂雄)

アンサー20の認可で医学界の偏見はかなり軽減したとも言われるが、主流派による妨害は相変わらず続いている。 東京・丸の内で丸山ワクチンのシンポジウムが開催されたのは平成11年12月のことだった。患者家族の会の事務局長、南木雅子は準備段階でこんな体験をしている。

「主催を承諾してくれた産経新聞社に、癌研究会の理事が直接乗り込んで“丸山に関わるシンポジウムを主催するなら、今後、癌に関する取材協力は一切しない”と言ってきたのです。産経新聞は、広告やチケットを刷り終えていたにもかかわらず、慌てて主催を降りてしまいました」



最近、毎日閲覧しているのは梅澤充医師の 「現在のガン治療の功罪~抗ガン剤治療と免疫治療」 というブログだ。梅澤医師はガンの外科医である。ユニークな極少量の抗ガン剤を用いたガン治療を実践している。それに免疫療法を加える。ガンが縮小する量ではなく、副作用が出ない量を基準に抗がん剤を処方するので癌に対するエビデンスはいまのところはない。しかし、患者は長生きするひとが多いようだ。ちょっと興味がそそられる。