告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

肺がん検診、日本でのデータは・・・

2009年05月07日 | Weblog
肺がん検診を受けることで死亡率は低下するか?という調査は日本でもおこなわれていたようです。2001年の統計処理によると、まず肺がんで死亡した人 328人を選び出し、次に、年齢、性別、喫煙、居住地の4条件が同じような、肺がんでない人のデータと比べてみたところ、肺がんで死亡した人たちは、前年に肺がん検診を受けている割合が明らかに低いことがわかりました。つまり、肺がん検診を受けていない人は手遅れの肺がんになりやすいということになります。計算すると「毎年、肺がん検診を受けると死亡率が48%減る」という結論が導かれたようです。

この調査のプロジェクトは4つの県で同時に行われました。そのうちの3つの県でおなじ結果になったようです。残りの一つは双方のグループの死亡者は同じという結果でした。つまり、毎年の肺がん検診を受けたほうが、死ぬ率が低くなるという結論になりました。

昨日のフランスの調査とはまったく正反対の結果になったようです。

一般の人は疑問を感じるところはないでしょうが、私を含めガン患者さんは、たちどころにこの結論はおかしいと思われることでしょう。

ガンは転移するのです。治療を受けることで肺ガンでなくなられる方は少ないでしょうが、転移した先のガンで亡くなられる人も少なくありません。忌野清志郎さんは喉頭ガンではなく、がん性リンパ管腫で亡くなられました。肺がんの場合はイレッサ(ゲフィチニブ)による治療もおこなわれることでしょう。間質性肺炎という病名でお亡くなりになる方もいる。そのほかにも抗がん剤の副作用死も少なからずあります。この統計において重要なのは、肺がん以外の病名でお亡くなりになった数がどうだったかということです。もっとも、年1回の肺がん検診を受けない人というのは、私のように自己の健康管理に問題がある人が多いのかもしれません。

納得のいく死に方でありたい。