幕張でポタリング日記

自転車趣味や好きなアニメやら思いついたことをチラホラかきちらしています

おけいはんになるっ⑨

2023-11-10 07:59:00 | 日記

その⑧からの続きだよー

 

3日目の朝。

京阪コラボ電車の撮影と宇治聖地巡礼というふたつの目的を達したのであとはその時次第でゆっくりと京都市街東側を巡るつもりです。

2日間精力的に回ったので朝もどれくらいに起きれるかもわからず、遅く起きてもいいやと予定はまったく立てていません。

もちろん行きたいところはピックアップしてはいるのですが、それに縛られるつもりもなく…………のつもりだったのですが、やっぱり早朝日の出前に目が覚めてしまうお年頃。

まぁ平日早朝であれば人も少ないのでそれはそれで良しというのもあるのですが、16時から18時まで付いていた雨マークが14時からに拡がってしまったのです。

こうしてはいられません。

朝食もすっ飛ばして烏丸御池駅内でカスクートを買い出かけます。

 

下調べは十分。

それを頼りにせっかくの初めての街なのにスマホをずっと見ていたってことにはならないよう、この2枚のフリーチケットカードを使って思う存分知らない街を彷徨いたいと思うます。

 

まずは市営地下鉄の蹴上駅で下車。

駅近くにあるインクライン下をくぐる蹴上トンネルですが、「ねじりまんぽ」という名で呼ばれているそうです。

この「ねじりぱんぽ」はなにもここだけの名前ではなく、

 

内部のレンガが渦を巻くように積まれている構造に付けられた言葉で、特に関西地方での鉄道線をくぐる歩行者道に多いそうですね。

ねじりまんぽをくぐりぬけ、朝の冷たい空気を感じながら静かな街を通り抜けると、

 

南禅寺の三門に到着しました。

石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と言ったのはこの門の上から桜を見た時の言葉だそうです。

ああ、ヒーローインタビューで「絶景です!」と言ったM12石川歩投手もとうとう戦力外となってしまったなー

なんてことくらいしか感想を持ちえない自分にとっての興味は別にあり、

 

それは南禅寺境内にあるこの「水路閣」です。

琵琶湖疎水の支流のひとつのこの水路橋ですが、その橋脚の向こうでは榊マリコ法医官と土門薫刑事が会話をしていそうです。

「科捜研の女」シリーズや2時間ワイドドラマのロケ地として良く見るこの光景。

ぼくは神社仏閣よりもこういった近代の産業史跡により惹かれるのです。

 

まだ平日の朝7時前では人がおらずM.O.M.Oちゃんの写真も撮って撮って撮りまくりです。

今日は「M.O.M.Oちゃんとデート」デーなのです。

まぁドール者以外の人には言いにくいわねw

リュックに押し込まれ背負われていて禰豆子のようですが…………(見ていないのでよく知らないで言ってる)

 



目線の高さを合わせて撮った写真をツイートすると「等身大みたい」とのリプも頂きました。

ここは多くのミステリードラマの舞台だけではなく、

アニメ「けいおん!」OPのカットにもある聖地のひとつです。

 

♪ガチでスバラシ Never Ending Girl´s Song♪

というより「私M.O.M.O、あなたの近くにいるの」みたいな感じでなんだか怖いよ。

 

坂を上るとこの水道橋の上を見ることができます。

さすがに柵に阻まれ橋を渡ることはできませんが……

琵琶湖から山を越えて導かれてきたこの水が全部昔の人によるものだなんてスゲーな。

 

琵琶湖と京都市街は標高差があり、大津閘門で1.5m下げられた疎水は3つのトンネルで山を越えここ蹴上で一気に36mを下ります。

それを舟に乗せてきた貨物を荷車等に載せかえるのではなく、舟ごと車両に乗せこの坂を上げ下げして鴨川に繋げようというのがこのインクライン。

旅客用がケーブルカーで貨物用がインクラインと言葉を使い分けているようですね。

大抵の人がこうして真ん中で写真を撮るためにこの2本のレールで上げ下げしていた……と見えがちだけど、ここは複線となっていて草や砂利の中にもう片方のレールが隠れています。

ケーブルカーは複線にして2両の車両をワイヤーロープに繋ぎ上下線でバランスを取った方が上げ下げにかかるエネルギーは少なくて済みますからね。

 

平日早朝とはいえまったく人がいませんね。

やっぱりここに人が多く集まるのは桜が満開となる時期だけなんですかね。

過去の人たちの叡智を感じられるこの史跡もただの桜の名所のひとつとしか認識されていないのであれば残念ではあります。

 

疎水に出入りする箇所に分かりやすく車両と上に載せられた舟が形態保存されています。

右にあるローラーはワイヤーの巻き上げや減速をしていた物なんですかね?

 

貨物ごと舟を載せる車両だけあってかなり頑丈そうな作りをしていますね。

 

台車もボギー式なんですね。

サスペンションは無く直接ボルト止めされていて旋回すらしなさそうですが、直線のみのこのインクラインを走行するだけならこれで充分ということなのでしょうか。

ここのみに特化した割り切った技術に痺れます。

 

全長850mのあの第三トンネルで日ノ岡山を越えているようです。

右にあるポンプ室や大津の閘門など数多くの産業史跡が残されているのに見て回る時間が足りません。

宇治発電所も含めてそれを目的にしてまた訪れたいですね。

ってか来る!

 

蹴上から20分弱歩いて着いたのは「ロームシアター京都」

響け!ユーフォニアムで吹奏楽コンクール関西大会の会場となった場所です。

 

生まれ変わった新星の龍聖学院の部員たちの到着で印象深い神社仏閣のような建物に地面のタイルも劇中と一緒ですね。

滝先生の言葉では「音楽は本来他人と優劣を競う物では無い」としながらもコンクールという形式であるからには彼らは”敵”となる。

それが強く浮彫りとなるシーンでした。

 

やーん 香織先輩マジ天使~

 

結果はゴールド金賞。

だけれど全国大会には進めない”ダメ金”

 

北宇治の夏はここで終わったけれど、優子先輩たちにはもう次は無いけれど、この敗北を糧に成長するであろう北宇治吹奏楽部の未来を感じさせる優子部長の言葉を思い出し涙がこみあげてきます。

 

その⑩に続きます

 

コメント (2)

おけいはんになるっ⑧

2023-11-10 05:42:11 | 日記

その⑦の続きだよー

 

地下鉄に乗ったっ

もう毎日乗ったっ

日に何往復もしたっ

 

なにせ泊まった宿が南北に走る「烏丸線」と東西に走る「東西線」の乗換駅である「烏丸御池」駅から4分という立地だったのです。

そして改札内コンコースにあるる「志津屋」さんのパン!

 

もうこのカスクートが美味しくて美味しくて。

京都から帰ってきて2週間ですが、これが食べられないのがひじょーに悲しい。

 

カスクートに貼られていた「地下鉄に乗るっ」とのコラボキャンペーンシールが捨てられません。

自分て結構思い出に執着するタイプだったんだなー

 

京都市交通局アニメ「地下鉄に乗るっ」

 

市営自らこんな短編アニメも作っていたんですね。

京都弁がカワイイ。

 

止まった宿は「ハートンホテル京都」というまぁよくあるビジネスホテル。

でも、今回の旅は目的がはっきりしていてジムにプールやバーなどといったホテルライフを楽しむわけでは無いのでこれで充分といえる良い宿でした。

 

ホテル自体はそう新しくは無いみたいですが、リフォームが行き届きしかも的確でまったく不快なところもありません。

何度も言ってきたことですが、ぼくは観光ブームの頃の昭和の残滓がとっても苦手なのです。

(だからハトヤとか鬼怒川温泉のホテル群とかには泊まれない)

 

そしてベッドの上にヘンな絵が飾られていない!

コレがとっても良いポイント。

多くのホテルで頭上にあるヘンな絵。

あれなんですかね?

大抵はあたりさわりの無い絵なんですけれど、時々それが趣味に合わない絵だったりするとそれを理由に部屋のチェンジを申し出たくなります。

(まぁしないけど特に今回は4日間滞在するわけだし)

あと、絵の額縁の裏を見て御札とかが貼られていないかも確認したりしちゃいますね。

チェックアウトの時にですが……

だって入室後すぐにそれを見つけたとして満室だったらチェンジすることもできず、かといって他の宿でとびこみで部屋が取れるとも限らないので気付かないんだったらその方が良いし、でも気になるので最後の最後で確認したりしています。

今までそんな部屋に当たったことはないのですが……



空調が部屋ごと個別に設置、これ大事。

全館集中空調のホテルは滅びて欲しい。

それほどまでにあれ、嫌なのですよ。


水回りもきっちりちゃんと綺麗。

まぁユニットバスですが。

生まれて数十年、今までにホテルのユニットバスも何十回と入ってはいても身体をシャワーで洗ってから浴槽にお湯を張るそれまで時間はどうしていれば良いのかがいまだにわかりません。

バスローブでも着て一旦部屋で待つのか、足元から徐々にお湯で満たされていくのをマイティジャックのテーマでも歌いながら立っているのが正解なのかがわからないのです。

 

なので2日はホテルから徒歩4分ほどの銭湯へ。

 

「初音湯」と名前が良い!

もちろんミクさんとはなにも関係ありませんが。

スーパー銭湯やリゾートスパのようなものではなく、街中のお風呂屋さんなんてどのくらいぶりだろう。

 

ホテルの近くにはこんな建物もありましたよ。

 

「今日からC.H郵便社で働くことになりました自動手記人形『ドール』のM.O.M.Oです」

京都文化博物館は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の舞台のモデルとなった建物です。

ストーリーは西欧を感じる架空の国家なので立地としてはあまりにかけ離れているのだけれど建物のデザインはここを基にしたようです。

街中なので人のいない時間帯にこの写真を撮るために早起きしました。

なのに痛恨のミス。

「良き自動手記人形の証」の徽章を家に忘れてきてしまった。

ここでM.O.M.Oちゃんに付けずにどこで使うんだよーっ!

 

近くには飲み屋等も多く遅い時間まで人通りが途切れることはありませんでした。

 

面白いのは数軒挟んだ隣に本物の郵便局があったこと。

京アニがC.H郵便社のモデルを探していて、ここ京都中央郵便局にロケに来た時にすぐ近くの京都文化博物館を目にして「こっちの方が良くね?」ってなったんじゃないですかね?

まったくの想像なんですけれど。

 

建物の中は全然違うようです。

時間があったらこの博物館にも入りたかったんですけれどやはり3泊では全然時間が足りませんでした。

 

その⑨に続きます

コメント (2)