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Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

お盆と薮入り

2024-07-17 23:42:00 | 季節行事

全国的には815日が主流ですが、東京では7月15日がお盆になりますね😊


お盆は正式には「盂蘭盆会」と言う仏教行事の一つです。


もともとは盂蘭盆経の説話に由来するのですが、お釈迦様の弟子の弟子のひとり「目連尊者」が初めて神通力を得た際に、餓鬼道に落ち餓鬼に苦しめられる亡き母のためにご飯を差し出したところ、母の罪が重すぎて、ご飯🍚は口に入れる前に炭になって食べさせることが出来なかったそうです💦


それをお釈迦様に話すと、「旧暦715日に夏安居の修業を終えた修行僧達にごちそうをふるまい心から供養すれば、先祖は三途の苦しみから逃れ、解脱して衣食に困ることはないでしょう」と言われたとか😳


目連尊者がその通りにしたところ、母は餓鬼道から逃れ、無事往生できました❤️



目連尊者はこの慣わしを後々まで残したいとお釈迦様に伝えたところ、「旧暦の715日にお盆に食べ物や飲み物を盛り、仏や僧たちに供養すれば、その功徳でたくさんの先祖が苦しみから救われるでしょう」と言われて、これが盂蘭盆会のはじまりとなったようです。


この盂蘭盆会に日本に古来からあった先祖を祀る「御霊祭り」が融合して現在のお盆行事となっていきました🎵


江戸時代には庶民のあいだでもお盆行事が普及していきます。


江戸時代には10代前半頃から商家などに丁稚奉公に出る奉公人がたくさんいて、住み込みで働く彼らもお盆と正月だけは休みを取って実家に帰ることが許されていたのですが、この時期を「藪入り」と呼んでいました。


お盆の藪入りは盆の入りで忙しい715日を避けて、716日からだったとか。


藪入りには奉公先の主人から衣服や小遣いを与えられて実家に帰っていたそう。家から出て行った人たちが実家に帰ることのできる貴重な時期だったのですね💕


現在もお盆と正月には実家に帰る人がたくさんいますが、江戸時代の風習がまだ続いているのだなぁと思うと、なにやら感慨深いものです😊



祇園祭・宵山

2024-07-16 23:40:00 | 季節行事

71日から始まっている祇園祭ですが、メインイベントとも言える「宵山」が行われました💕



(画像は報道系サイトからお借りしました)


16日に行われた宵山では、こちらの写真のように翌日の「山鉾巡行」で都大路を練り歩く23基の山鉾が四条通りや周辺の路地に並び、歩行者天国となった道にはたくさんの見物客が訪れます🎵


たくさんの提灯で飾られた山や鉾の幻想的な灯りに「コンコンチキチン コンチキチン」と祇園囃子が鳴り響く中、15万人もの人が集まるそうですよ😳



(画像は報道系サイトからお借りしました)


翌日17日の「山鉾巡行」は朝9時から始まり、稚児や禿を乗せた長刀鉾を先頭に、23基の山鉾が都大路を進みます😊



近所の夏祭り

2024-07-14 23:31:00 | 季節行事

今日は近所の公園で夏祭りがあって、家族総出で行ってきました😊



ここでもまた射的に夢中になる息子💦


ただ、この地区の小学生全員が集まっているのではないかというほどの人の多さなので、1回やっては並ぶのにかなり時間がかかるのが難点です😅



まだまだスーパーボールすくいも大好きなお年頃。こちらは高学年の子にはあまり人気がないので、いつでもすぐに出来るのが嬉しいです💕


どこに行っても同級生やお友達とすれ違って息子はとても楽しい様子🎵私たちも保育園時代からのパパさんママさんたちと自然と合流して、屋台で買った食べ物で宴会が始まりました😆


娘はといえば、もう高学年なので初めからお友達と待ち合わせをして、家族とは全くの別行動。お小遣い💵が足りなくなった時だけ来るという、まぁなんとも健全な成長を見せています😅



息子はまだまだお友達同士よりもパパママと一緒に居たいので、息子の同級生ファミリーと私達が宴会をしているところにずっと居て、可愛がってもらっていました❤️



七夕

2024-07-08 23:42:00 | 季節行事

昨日は七夕でしたね😊


そもそも七夕とは、日本にもともとあった「棚機」という行事と、織姫と彦星の伝説と、奈良時代に中国から入ってきた「乞巧奠」が合わさって出来たもの💕


「棚機」は「棚機女(たなばたつめ)」として選ばれた乙女が、清い水辺にある機屋にこもって衣を織り、それを神様に供えて秋の豊作🌾を願う行事でした🎵


織姫と彦星の伝説は中国から入ってきたもので、正しくは牽牛と織女と呼ばれる男女が、年に一度、77日の夜にだけ会えるという物語❤️


「乞巧奠」はその織女にあやかって、77日の夜に庭先に設えた裁断に針や糸を供えて機織りや裁縫、芸事などが上達するようにと願う行事です


平安時代には主に星祭りとして宮中でも七夕行事が行われるようになり、里芋の葉に溜まった露で墨を刷り、その墨で梶の葉に和歌を書いて願い事をしました😊


江戸時代になり庶民の間にも七夕行事が広まるようになると、梶の葉の代わりに五色の短冊🎋に願い事を書いて笹に吊るす現在の七夕行事の形が出来てきます🎵


茶道では七夕の趣向というと、定番なのが梶の葉、糸巻き、カササギなどです。梶の葉は上で説明した通り。糸巻きは乞巧奠に由来します。ではカササギはというと、こちらは織姫彦星伝説に由来します。


天帝の娘である織姫(織女)は、働き者の牛使いの彦星(牽牛)と出会って結婚するのですが、仲が良すぎたせいか、お互いに機織りや牛使いの仕事を放りだすようになってしまい、天帝の怒りに触れてしまいます💦


怒った天帝は二人を天の川の両岸に引き離して、会えないようにしてしまったのですが、織姫は泣き暮らすばかりで、彦星も悲しみで仕事が手につかないまま😭


泣き続ける娘を不憫に思った天帝は、年に一度77日の夜だけ2人が会うことを許しました。77日の夜だけは天の川に橋が架かり、行き来できるのです💕


その天の川に橋を架けるのがカササギです。カササギはとても知能の高い鳥で、人間でいえば34歳程度の知能を持っているのだとかカササギが翼を広げて、何羽も連なって架け橋を作り、その上を織姫と彦星は渡るのだそうです🎵


百人一首の中でも「鵲の渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける」と詠われていますね。


ですから、この時期に和風の趣向のもので抽象的な鳥の柄があれば、カササギを表しているのだと考えるのが一般的なのだそうです😊


茶道を習っていると、こういう行事ごとの知識なども自然と教えて頂けます❤️



明日は小暑・やや暑熱を催す

2024-07-05 23:57:00 | 季節行事


明日は小暑。じめじめとした梅雨がやっと明けて、本格的な夏が訪れます😊


初候である7/67/11は「温風至る」。

熱気を含んだ夏独特の風が吹く頃です。77日には七夕がありますね。関東ではまだ梅雨明け☔️していないので、この日に晴れ渡った星空を見上げた記憶があまりないのですが、一度満天の星空に流れる天の川🌌を見てみたいものです


79日には、浅草の浅草寺でほおずき市が開かれます。私の母や祖母はこの日を「四万六千日(しまんろくせんにち)」と呼んでいます。この日は功徳日と言いこの日の観音様参りは、四万六千日参詣したのと同じご利益があるとか😳


次候である7/127/16は「蓮始めて開く」。

夏の花である蓮が咲き始める頃。蓮の花は朝開いて昼頃にはもう閉じてしまい、なかなか満開の蓮の花を見に行く機会がないのが残念です。日中に見てもお花の内側から薄く発光しているかのように見える色合いはとても美しいですね💕


715日は関東では東京盆とも呼びます。もともとは715日に行われていたお盆ですが、今はほとんどの地方が新暦にあわせた815日に行うのに対して、東京では新暦でも715日に行っています😊


末候である7/177/21は「鷹乃学を習う」。

鷹の雛が飛び方を覚え、巣立ちに向けた準備を始めるころです。この時期に一番有名な行事といえば「土用の丑の日」ではないでしょうか。夏の土用の期間とは立秋前の18日間を指し、その時期の丑の日が「土用の丑の日」。


年によってはひと夏に2回の土用の丑の日があって、一の丑、二の丑と呼びます。この日に鰻を食べるのは今では恒例ですが、その習慣は江戸時代から。暑い夏に栄養たっぷりの鰻を食べて、夏バテを防止したいものですね❤️