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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

モナコ公国モンテカルロ・バレエ団 Aプロ 初日

2012-03-12 05:31:00 | BALLET
2012年3月6日火曜日、19:00~
クリストフ・マイヨ―率いる、モンテカルロバレエ団、東京公演のAプロ初日を観て参りました。



会場:東京文化会館

モナコ公国モンテカルロ・バレエ団 2012年日本公演<Aプロ> 
(「シェエラザード」「ダフニスとクロエ」「アルトロカント1」



「シェエラザード」
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー (ミハイル・フォーキンへのオマージュ)
音楽:ニコライ・A. リムスキー=コルサコフ
美術・衣裳:ジェローム・カプラン
舞台装置部分:レオン・バクスト
照明: ドミニク・ドゥリヨ

愛妾ゾベイダ:小池ミモザ
シャリアール王:ジェローム・マルシャン
シャゼーマン (王弟):レアルト・デュラク
宦官長:サブリ・ガレム=シェリフ
金の奴隷:アレクシス・オリヴェイラ、ジェオルジェ・オリヴェイラ
お気に入りの奴隷:
ステファン・ボルゴン、ジェローン・ヴェルブルジャン、ラファエル・ボシャール、アシエ・ウリアゼレカ
お気に入りのハーレムの女たち:
モード・サボラン、アンハラ・バルステロス、カロリン・ローズ
奴隷:
ラファエル・ボシャール、ステファン・ボルゴン、ピョートル・ツォボヴィッチ、アシエ・エデソ、
エディス・アルゴチ、ジュリアン・ゲラン、イアン・パーソンズ、アルヴァロ・プリート、ステファン・
スチュアート、ダニエレ・デルヴェッキオ、ジェローン・ヴェルブルジャン、アシエ・ウリアゼレカ
ハーレムの女たち:
エイプリル・バール、アンヌ=ラウラ・セイラン、クイン・ペンドルトン、シヴァン・ブリッツォーヴァ、
フランセス・マーフィ、ヴァネッサ・ヘンリケス、ノエラニ・パンタスティコ、モード・サボラン、
サラ・ジェーン・メドレー、アンハラ・バルステロス、カロリン・ローズ、ガエラ・リウ、
ベアトリス・ウァルテ、レネケ・ヴォス、シモーヌ・ウェブスター



「ダフニスとクロエ」
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
装置、ドローイング:エルネスト・ピニョン=エルネスト
衣裳:ジェローム・カプラン
音楽:モーリス・ラヴェル

アンハラ・バルステロス-ジェローン・ヴェルブルジャン
ベルニス・コピエテルス-ガエタン・モルロッティ



「アルトロ・カント 1」
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ、ビアジオ・マリーニ、ジョバンニ・ジローラモ・カプスベルガー
(演奏:アカデミア、指揮:フランソワーズ・ラセール)
衣裳:カール・ラガーフェルド
装置デザイン:ロルフ・サックス
照明:ドミニク・ドゥリヨ


「その憐れみは」 Et Misericordia 
カロリン・ローズ、小池ミモザ

「主は御腕にて力をあらわし」 Fecit potentiam
サラ・ジェーン・メドレー、シヴァン・ブリッツォーヴァ、アンハラ・バルステロス、エイプリル・バール、
カロリン・ローズ、ベアトリス・ウァルテ、ノエラニ・パンタスティコ、小池ミモザ、モード・サボラン

「権力あるものをその座よりおろし」 Deposuit
カロリン・ローズ、小池ミモザ、ノエラニ・パンタスティコ、エイプリル・バール

「主は憐れみを忘れず」 Suscepit Israel
「われらの先祖に告げたまいしごとく」 Sicut locutus est
クリス・ローラント、ジェローム・マルシャン

「父と子と聖霊に栄光あれ」 Gloria Patri
「初めにあったように今もいつも」 Sicut erat
(以上、モンテヴェルディ「マニフィカト」より))
クリス・ローラント、ジェローム・マルシャン、ラモン・ゴメス・レイス

「シンフォニア・グラーヴェ」 Sinfonia Grave
(ビアジオ・マリーニ)
ジュリアン・ゲラン、ラファエル・ボシャール、ブルーノ・ロケ、ステファン・ボルゴン、アシエ・エデソ、
ジェローン・ヴェルブルジャン、ジェオルジェ・オリヴェイラ、レアルト・デュラク

「今や天も地も」 Hor che'l il ciel e la terra
(カプスベルガー)
ベルニス・コピエテルス、クリス・ローラント、ジェローム・マルシャン、ジュリアン・ゲラン、
ラファエル・ボシャール、ブルーノ・ロケ、ステファン・ボルゴン、アシエ・エデソ、
ジェローン・ヴェルブルジャン、ジェオルジェ・オリヴェイラ、レアルト・デュラク

「コラシオーネ」 「トッカータ・アルペッジアータ」 Colascione et Toccata Arpeggiata
(カプスベルガー)
ベルニス・コピエテルス、ラモン・ゴメス・レイス

「他の者は軍神マルスのために歌う」 Altri Canti di Marte
(モンテヴェルディ)
ベアトリス・ウァルテ、ラファエル・ボシャール、小池ミモザ、ブルーノ・ロケ、カロリン・ローズ、
ジェローム・マルシャン、クリス・ローラント、サラ・ジェーン・メドレー、シヴァン・ブリッツォーヴァ、
アンハラ・バルステロス、エイプリル・バール、ノエラニ・パンタスティコ、モード・サボラン、レアルト・
デュラク、ステファン・ボルゴン、アシエ・エデソ、ジェオルジェ・オリヴィエラ、ラモン・ゴメス・レイス

「さえぎられた希望」 Interrotte speranze
(モンテヴェルディ)
モンテカルロ・バレエ団



◆上演時間◆

「シェエラザード」19 : 00 - 19 : 40

 休憩 20分

「ダフニスとクロエ」20 : 00 - 20 : 35

 休憩 20分

「アルトロ・カント1」20 : 55 - 21 : 30

■ 「シェへラザード」



これは小池ミモザさんがタイトルロール。
小池さんを観るのはこれが初めて。
長身で引き締まった滑らかなボディラインで、踊りも芯がしっかりしていてさすが、昨年
プリンシパルに抜擢された逸材だけのことはありますね。
お顔立ちは特にエキゾチックというわけではありませんが、ダウンヘアにして上だけまとめた黒髪が
存在感を発揮して、やはり海外で日本人が存在をアピールするには前髪パッツンのロングストレートが鉄板なのだなぁと改めて^^;

作品はバレエ・リュスへのオマージュらしく、レオン・バクストの装置そのままのような舞台から一転、
モダンな背景に、いきなり奴隷とハーレムの女たちの饗宴からスタート。
王様がお出かけ・・・の前振りはありません。
群舞の半分は華やかなピンクやターコイズのハーレム衣装で、半分はそれをモダンに解釈したモノトーンの衣装、というのが面白い。
ラストは王様と王弟が帰ってきて場を粛清。金の奴隷とゾベイダが果てる・・・というところは原作通り。

画像はコピエテルスです。
彼女のゾべイダも観たかった・・・><


■「ダフニスとクロエ」



この作品はとても面白かったです。

ドビュッシーの瑞々しい感覚的な音楽と、エルネスト=ピニョン・エルネストの男女の肉体をちょっとエゴンシ―レ風に
描いた官能的なドローイングをバックに、小柄で引き締まった若々しい肉体の2人=アンハラ・ヴァルステルスとジェローム・ヴェルブルジャンが初々しく不器用に、でも美しく求めあいます。
その一対の無意識の生命体に対峙する、大人のカップル=ベルニス・コピエテルスとガエタノ・モレッティの存在が若い2人の春の目覚めを更に展開させていきます。
様々な感情・・・大人の異性に包み込まれる安堵感、魅惑され翻弄される様、パートナーが他の異性に惹かれている様子に嫉妬する・・・など、複雑な恋愛感情を体験させて。

この大人カップル、コピエテルスとモレッティの存在感が素晴らしい。
若者カップルより一回り背も高く、成熟した男と女の魅力を惜しげなく、そして余裕たっぷりに見せつけてくれました。
こういう存在を観てしまうと、ヨーロッパはやはり大人の文化の社会なのだなぁと再認識しますし、いつまでも、いや、ある程度成熟してますます花開く異性へのアピール力など、観ていて流石であるな、と^^;
若者はナチュラルなアイボリーベージュの軽やかなギリシャ古典風のミニワンピで大人の女性はデコルテを見せた乾いた赤のロングドレスというジェローム・カプランの衣装も素敵でした。


■ 「アルトロ・カント 1」



カンパニー総出で、モンテヴェルディを中心とした、宗教的かつ瞑想的な音楽、暗めの照明で、男性が女性的な女性が男性的な衣装を身につけるなど、敢えてのジェンダー超えを意図したカール・ラガ―フェルドの衣装などが混然一体となってわたくしを忘我の境地に・・・

いや、先の作品で集中しすぎたせいか、やや緊張が途切れてしまい・・・(こら)^^;。

こういうこともあります




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