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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

TAKARAZUKA SPECIAL2014

2014-12-24 07:55:08 | TAKARAZUKA
100周年の宝塚歌劇、今年は本当に何度もムラに足を運んだ年でした。
そのフィナーレ・イベント、「タカスぺ」こと「TAKARAZUKA SPECIAL2014」
2014年12月21日(日)15:00の回と22日(月)15:00の回、2回を宝塚大劇場で観劇して参りました。


冬木立の花の道。
100周年の赤い幟?を観るのもこれが最後です。


キャトルレーブのウィンドウもタカスぺ一色に!


22日の最終回のみ、休演日の東京宝塚劇場との中継で、映像で同時中継で月組さんが参加。
龍真咲さんが加わって5組のTOPが揃いますが、20,21日は轟理事をセンターに退団発表済の柚希礼音、凰稀かなめの長身TOP、そしてフレッシュなやや小柄な早霧せいな、明日海りおが加わって・・・。
100周年の始まりの時には花組蘭寿とむ、雪組壮一帆と大人っぽいムードの上級生TOPが並んでいたことを思うと感慨深いものがあります。




宝塚宙組「白夜の誓い」「PHOENIX宝塚!!」大劇場千秋楽

2014-12-20 05:34:32 | TAKARAZUKA
2014年12月15日(月)13:00
「白夜の誓い―グスタフⅢ世、誇り高き王の戦い―」
「PHOENIX 宝塚!!―蘇る愛―」
宝塚大劇場 千秋楽を観て参りました。

実は12月11日(木)11:00公演も星組バウの「アルカサル」の前に観ており・・・。
初日から1か月以上、宙組子たちが練り上げて熟成させた芝居と間の良さと集中力との結晶でここまで変わるのかと思うほど、印象が変わり、本当に緊迫した芝居で初日に感じた身の置き所のなさ、演出の不自然さが全く気にならず、理想を掲げるもどこかさびしげな憂いが見える王の姿に涙。
ショーもアップテンポの場面のトーンがダレず、煌びやかでエレガントで楽しくエキゾチックな、めくるめく場面の連続を存分に楽しませていただきました。

で、千秋楽。
あと、実は「タカラヅカスペシャル2014」で一週間後にはまた舞い戻ってくる・・・という異例なタイミングではありますが、組の公演のTOPとしてはこれが大劇場の舞台を踏む最後、ということで、宙組六代目TOPスター凰稀かなめ氏の退団公演、ということで、入りから、フルに参加。

入りは、OUKI KANAMEの名と羽根の模様が紫でペイントされた8m?の白いリムジンでのご登場。
劇場入り口から少し離れた場所で待機するかいちゃん(七海ひろき)アッキ―(澄輝さやと)愛ちゃん(愛月ひかる)らは髪で作った白いロールを耳上につけた貴族仕様。思い思いのフリルシャツとジャケットなどを白で揃えてグスタフ殿下戴冠式の再現です^^




リムジンから降りた殿下、貂の毛皮のケープを肩に、緒月氏の先導でお神輿に乗り込まれ・・・
そしてその電飾付の天使?ペガサス?の羽根で装飾されたお神輿を組子がかついで楽屋口へ。
そこには待ちかまえていたみりおん(実咲凛音)司祭さまが巨大な赤ベルベットの王冠を手に待っており、王の戴冠が^^
いつものようにいってらっしゃーい!のコールに笑顔で手を振るかなめ氏でした。

素晴らしい公演に引き続いて・・・
さよならショーは以下の流れで。

まずは、寿つかさ組長からの御挨拶。
きっと舞台裏ではサヨナラショーの準備中なのだろうなと思いつつ、すっしーさん(寿)語る凰稀かなめ氏の略歴を拝聴。
彼女にとって印象深かった役、というところで、初めて役が身体に入った感覚を覚えた『凍てついた明日』、ティボルト、全てを捨てて一から作り上げたレット・バトラー、入団前から憧れていたオスカル、をあげていらして、なるほど、と。

ショーのオープニングは『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』
白いフリフリなテールのついたロングジャケットに金髪オールバックのかなめ氏を囲むのは銀英伝のメタリックグレーの帝国軍軍服の宙男がずらり。まぁくん(朝夏まなと)はキルヒアイス仕様で。
大運動会でも思いましたが、この帝国軍の軍服姿の宙男たちを率いる金髪のかなめ氏って凰稀かなめ時代の宙組、の象徴的な場面だなと。
クールでカッコ良くてエレガントで。心高鳴ります。

ロミジュリのティボルトのソロ。
「本当の俺じゃない」と内面の葛藤を切々とソウルフルに歌い上げるこの曲を博多座で聴き、その赤いラメラメのアイシャドウで縁取られた瞳の苦悩に引き込まれたあの時・・が蘇り。
周りに人がいると傍若無人な俺様だけれど、1人になると繊細で悩み深き貴公子だったなと。
ロミジュリは他組でも星組でもCASTを変えて再演されているけれども、かなめちゃんのような繊細な役作りをしているティボには再会できたためしがない。やっぱりこのスターの独特の個性がこの役をここまで魅力的にしていたのだなと再認識。

背景はシンプルで、かなめ氏のサインをかたどったオブジェが舞台中央に宙づりになっています。

モンテクリスト伯からデュエット。
「手を伸ばせば君がそばにいる」みりおんちゃんが途中から白いドレスで参加。
あの頃に比べるとグッとヘアメイクが洗練されてキレイになりました。
この2人のデュエットってかなめ氏の甘い声とりおんちゃんの透明ボイスの響きがとても好きで・・・。
色々言われていましたし、お互いを理解するのに時間がかかったコンビでしたが、作品世界を作り上げるにおいては特に歌については相性の良い2人だったと振り返り。

「アムール・ド・99」からアフリカの子守唄。
これは銀橋を渡りながら・・・。あぁ、癒しの歌声。この大劇場でも全ツでも何度も見たこのショー、この場面の次は娘役たちがキャピキャピ出てくるはず・・・と連想すると、出てきたのは・・

下手からセリ上がるブルーの燕尾服の緒月遠麻氏。
「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の「サンセット・バレー」
ヤン・ウェンリー!ということは・・・そう、途中から本舞台に登場するのはせーこちゃん(純矢ちとせ)。このデュエット、せーこちゃんの歌声の美しさ、シチュエーションの切なさでいつも落涙していたなと思いだして涙。

ここで同時に退団するさっつん(風羽玲亜)と留美絢ちゃんが水色の燕尾で並び、3人でかなめ氏DSのテ―マソンブグ「メタモルフォーゼ」を軽快に歌います。さっつんは本公演でもショーで歌う場面を立派にこなしてる歌ウマさんですが、るみじゅんちゃんはほとんどソロで歌った経験がないのではないかしら?ちょっと微妙な出来だったような^^;。

衣装も揃えての「明日へのエナジー」
バウと分かれての中日公演で、宙組の財産だから、とかなめ氏の提案で再演されたこの場面を今度はフルメンバーで。相変わらずすっしーさんがキレッキレで生え抜き宙組のレジェンドっぷりを発揮。
かなめ氏センターでまぁくん、かいちゃんが脇を固めて、宙組!という印象が最も強い場面だったかも。
みりおんとあおいさん(美風舞良)が歌い上げて、本当に宙組最強!と誇らしく・・・。

ロバート・キャパから「魂の記録」
かなめ氏の銀橋渡り。薄紫の燕尾に着替えて。
退団者3人は多分、緑の袴で大階段降りする準備をしていて、それ以外の組子全員、男役は白燕尾、娘役は胸元から長く紫のリボンが垂れている白いイブニング(このドレス大好き!)で本舞台にずらりと並んで、かなめ氏を囲みます。
キャパって何気に良い曲が色々あったのよね・・・。

大階段に向かって歩むかなめ氏、というところで一端幕。

次に幕が上がるとフルメンバーで、退団者3名も銀橋渡りのブルー燕尾で。

最後、大階段を降りての退団者挨拶、では、
寿組長の読み上げる緒月さんの紹介で、好きだった役・・・が
「ロジェ」のシュミット先生、「ニジンスキー」のディアギレフ、ティボルト、アンドレ、ヤン・ウェンリーというのを聞いて、そうそう、わたくしも同感と頷きながら、意外にも宙組に来たから、ではなく、もともと気になって観ていた公演にこの人はかなりの確率で絡んでいたのだなと、宙組に異動してから、テルキタでかなめ氏同期ゆえの優遇・・・と観られがちだったこの役者の堂堂たる履歴を再認識し、やはりここで一つの時代が幕を下ろすのかという思いが改めて押し寄せて参りました。

大階段降り、最後の凰稀さんのシルエットが・・・白タキ?え?違う?
まさかの白軍服に金髪オールバックの「うたかたの恋」ルドルフ仕様!
ブーケ渡しは同期の花組紫峰七海さんが胸元のコサージュを、そしてブ―ケは朝夏まなとくんから。
ダ―クレッドのカラ―が白軍服に映えて麗しいこと!
花束のリボンもワインカラ―にラインストーンのチェーンを絡めたこだわりの仕様で。

晴れやかに去っていかれました

ひとつひとつ、終わりが近づいて来ます。まだタカスぺも、東京公演もあるから、とお別れ気分が薄いわたくしですが、退団者オ―ラで清らかに輝くかなめちゃんを観ると、本当にあと少ししか観られないということが急に胸に迫ってきますね。
残り少ない機会を大事にしたいと思います。





宝塚星組バウホール公演「アルカサル~王城~」

2014-12-12 07:49:45 | TAKARAZUKA
2014年12月11日(木)14:30公演に行って参りました。

公演期間:12月4日(木)~12月14日(日)
■主演・・・十碧 れいや、麻央 侑希

そして、ヒロインとして出演の妃海風ちゃんの次期TOP娘役就任発表が公演期間中の12月9日にありました。
風ちゃんにとっては祝賀すべきことですが、TOP男役が専科の北翔海莉さん、ということで、星組の2番手紅ゆずるさんが順当に引き継ぐのかと思っていた星組ファンからは悲鳴があがった・・とも言われているので、なかなか組内の動揺はいかなるものか・・・という観もあり。
また、春に単独主演を果たした95期生礼真琴、という後輩からの追い上げを意識しつつの上級生新公主演経験者長身美形スター2人のW主演という背水の陣、さていかがな舞台となるのか・・・。
青池保子作品が原作というのにも心惹かれ、色々な意味で楽しみなバウ公演です。



バウ・ロマン
『アルカサル ~王城~』

青池保子「アルカサル -王城-」(秋田書店「プリンセス・コミックス」刊)
脚本・演出/中村 暁

[解 説]
 14世紀の中世スペインを舞台に、実在のカスティリア王ドン・ペドロことペドロ1世の活躍と王国の栄枯盛衰の物語を描いた、青池保子氏による歴史漫画をミュージカル化。カスティリア王国の国王ドン・ペドロとその庶兄エンリケの抗争を通して、権力の持つはかなさ、滅びゆく人間の痛ましさをあぶり出し、宝塚ならではの切なくも美しいドラマをお届けします。

この日、初日以来の宙組観劇も果たし、その芝居の進化、そしてショーの興奮を引きずりつつ、終演後30分で、次のバウへ・・・☆

事前に観劇された友人からのメールには、十碧れいやちゃんのお歌が飛躍的に上達されていた、とありましたのでとても楽しみにしておりました。

結果から申しますと、すごく楽しい公演でした
赤マント黒髪まお(麻央侑希)と青マント金髪ロン毛ポコ(十碧れいや)の並びがゴージャス
ポコちゃんのお歌が確かに向上していて、この公演、まおくんが時々ふかす(笑)以外は、一緒に観劇した友人たちからも宝塚のヒトって皆お歌が上手ね~♪と真顔で言われて、琴ちゃん(礼真琴)もレオンくんも(紅くんも)いない星組公演なのに・・・と胸が熱くなりました^^

お話は、母大后白妙なつちゃんと宰相一樹千尋さんだけが頼りのまおくんが、父王まさこさん(十輝いりす)が贔屓にしたポコちゃんら庶子と 結んだり、裏切りにあったりしながら、もと乳母今側室の風ちゃん(妃海風)マリアだけが唯一信じられるヒト…という過酷な状況の中で、自立し、王としての貫禄をつけていく・・・というストーリー。

ポコちゃんは、まさこさんに寵愛され、華やかな活躍をしていたのが父王逝去で立場大逆転。いつかそうなると知っていた彼は状況を巧みに読み、時にまおくんに近づき、時に裏切るが、仲間よりも自分の功名心が大事という非情さを露わにして、今までにないクールなダークヒーロー役。立ち姿やマント裁きの美しさも印象的な堂々たる好演。
・・・なのですが、彼がまおペドロに反旗を翻すために利用した愛なき王妃ブランシュ姫(綺崎愛理)とは全く接点すらもなく・・・

ダブル主演らしい出番の比重でありながら、まおくんの周りには、母大后、天使のように優しくひたむきな愛を捧げる風ちゃん、仮面夫婦とはいえ綺崎愛理ちゃん、浮気相手のホアナ愛水せれ奈ちゃんと目白押しなのに~

ポコちゃんはいつも、弟飛河蘭くんと一緒で、最後も、フランスに逃げようと言って そのままフェードアウト・・・

武道館組は・・・ムチャクチャ存在感のあるまさこさんはあっという間に病死。怪しいユダヤ人財務官しーらん(壱城あずさ)愛理ちゃんブランシュ姫の兄でポコちゃんと結ぶせおっち(瀬央ゆりあ)共々出番は少なめ。
そんな中で、一樹大臣の側近でセリフも多い夏樹れいちゃんはやや目立っていたかしら?
しかし、しーらんとどいちゃん(鶴美舞夕)は 戦闘シーンでシンメで二人きりのダンスなどアルバイト多数こなしていて。
ひろ香祐くんが、いつの間にか、やや黒塗りの貴族の一人として堂々と二の線を張っていたのは確認しました。


実質主演のまおくんが一人拙く、どうみても二番手な役どころのポコちゃんが出番は多くて上手いのに、物語を動かしてはいない…という座りの悪さと、昨日の味方は今日の敵、で カオス過ぎる筋を追うのに疲れて、2幕目ちょっぴりウトウト^^;した瞬間がありましたが(告白)総じて、あの狭いバウホールにこんなに長身のイケメン達がひしめいて豪快にマント翻してくれるのは実に爽快で。
ワクワクしたシーンもいっぱいでした!


風ちゃんは2場面を除いては、比較的地味なお衣装でしたが、表情や仕草が可憐で、そしてやはり歌声は天使

フィナーレは男役率いるポコちゃん、娘役率いるまおくんからの まお風 ポコあいりのデュエットダンス
ポコあいりが身長差といい麗しさといい踊りの伸びやかさといい、正統派宝塚のデュエットダンスで、とても良いものを見せて頂きました

あと5公演、もう一度観たいと思いつつ・・・。
それにしましても、次期の星は歌ウマ組として名を馳せるようになるかもしれませんね^^