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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

Paris散歩⑥repetto

2007-03-30 03:00:09 | 
いつ果てるともなく続く、2日間のParis滞在をのんびり振り返るシリーズ、Paris散歩、まだ続きますお付き合いいただき、恐れ入ります(笑)

ルタンスの香水とともに、今回の滞在中に訪れようと心に決めていたお店は、レペット、パリ本店。


言わずと知れた、ガルニエに程近いところにありますバレエ用品専門店。
振付家ローラン・プティのご母堂ロ-ズ・レペットさんが1947年に創業されたお店ですが、トゥシューズやチュチュ、レッスン着以外に、タウンシューズとしてのバレエシューズコレクションで有名。
古くはブリジット・バルドーが愛用し、全色持っていたといわれるフラットシューズその名も「サンドリヨン(シンデレラ)」シリーズや、マルチな才能に恵まれた伊達男セルジュ・ゲンズブールがクローゼットにその白を20足は常備していたと言われるシンプルでスリークな紐靴「ジジ・オム」などはとりわけ良く知られています。

定番、と言えば定番ですが、今シーズン、ファッション関係者でレペットの黒のエナメルなどのバレエシューズが密かに流行。最先端のセレクトショップとして有名な「コレット」でも、PRADAのプラットフォームシューズ、MIUMIUのウェッジソールなどと並んで、2Fの靴まで合わせたフルコーディネートのボディが林立するフロアでの、レペット採用率の高さは、わたくしも確認済みですが目を惹きました。

こんな感じのモデルが代表格ですね。

折角なら、コレットではなくレペット本店で・・・と訪れたのがRue de la Paixの本店。
このお店はバレエ好きにとっては夢のような空間・・・。
高い天井、一面を完全に鏡張りにした白い箱のような明るい内装。ダンサーらしい身のこなしのスタイルが良くて可愛らしい販売員たち、紅い薔薇の花びらが散らされたいくつかの白い丸テーブルの上に放射状に置かれたバレエシューズの豊富なバリエーション、店内に流れるオペラ座の公演の映像とクラシックバレエの名場面の音楽・・・

ハイヒール好きなわたくし、いくつかあるシリーズの中でもCABARETと題された10cmヒールのプラットフォームのシリーズが気になります。これは今シーズンの新作だそう。



最初に試したのはTストラップアレンジの「FALBALA」モデルの黒。なかなか気に入ったのですが、アニエス・ルテステュをコケティッシュにした感じの可愛い販売員が、それもいいけれど、わたしは同じシリーズならこれの方が好き。もっとフェミニンで足元をよりスマートに見せてくれるの・・・と奨められたのがアンクルストラップのプラットフォーム、画像左の「FOXY」モデル。色は、他店でもありそうな黒とかシルバーではなく、レペットらしいピンクシャンパン(右の色)を・・・と熱烈なるお奨め。
彼女自身、今シーズン購入して活用中。ジーンズに合わせてもゴージャスよ!と。
知らないヒトから素敵な靴、どちらでお求めに?と良く尋ねられるのだそう・・・。
それは彼女自身が素敵な女性だから、というのもあるのでしょうけれど

 

確かに、サテンのトウシューズにありそうなキレイな夢のある色で、意外と足元にも浮かずに華やかに馴染みます。思いがけない出会いでしたが、気に入ったお買い物が出来ました。
Merci Agnes!



アクセサリーショップを始めました♪

2007-03-21 08:28:54 | chocolata
今まで、溜池山王のお友達の会社のお部屋を借りてサロン形式でご紹介してきましたが、
わたくしのアクセサリーコレクションを、web shopでも見られるように・・・とのご要望をいただき、下記の場所にショップを開設致しました。

http://chocolata.ocnk.net/

今までどおり、アポを取っていただいて対面でのコンサルティング形式の販売も続けますので,どうぞお気軽にお申し付けくださいね

イタリアからの直輸入で、天然石やベネチアンガラスの美しい色合いのネックレスを中心としたコレクションです
「うーん、今日はなんとなく地味かしら」とか「挿し色でキレイ色の靴を履いたけど浮いて見える?」というときにこういった、”色”を主張するネックレスはお役立ちなのですよぉ。

下の写真はブラックアゲートとレッドブラウンに染めた淡水パールのコンビ。
モノトーンにもベージュトーンにも麻の服にもキレイに合います。
赤やターコイズに合わせるとちょっとエスニック風味にもなって上級のお洒落に・・・。




ショップの写真はイマイチ不出来ですが(スミマセン)、ヤプログと違って(笑)写真をクリックしていただくと大きな画像でご覧になれますので是非お試しください


Paris散歩⑤ルタンスの世界

2007-03-19 01:12:36 | 
パレ・ロワイヤルの一角に、資生堂のサロンがあります。



内装はすべてセルジュ・ルタンスによる,深い紫色に彩られた占星術をテーマとした神秘的な空間。
静謐な店内で扱われているのは、彼が手がけた エキゾチックな香調が魅力の一連の香水と小さなメーキャップコレクションのみ。

http://www.shiseido.co.jp/sprs/

ルタンスの香水は、THE GINZAの銀座本店でも扱いがありますが、シンプルな直方体のモダンなイメージの東京バージョンとはボトルも異なり(そして香りそのものも微妙に違うと言う方も・・・)クラシカルな重みのある釣鐘型で、パリ仕様。
東京でも17種類の充実した香りのコレクションが楽しめますが、こちらでは、23種の展開。パリだけでしか購入できない、5種を試して、連れて帰ろうという魂胆です

ルタンスの香りでは、ドライフルーツとスパイスの香りの「アラビ」と、オレンジの花を中心にチュベローズやジャスミンが甘く香る「フルール・ドランジェ」を愛用。
そして杉の香りにチュベローズの甘さとシナモン、クローブのスッとするスパイスを加えた「シダー」も。



今回、チェックを入れたのは、モロッコを吹く突風シロッコのフランス語である「シェルギイ」と、インドネシアから届いた絹の巻物から立ち上るパチュリの乾いた香りをイメージした「ボルネオ1834」。
そしてトルコローズを基調にした「夜の薔薇(Rose de Nuit)」に、古代エジプトからの百合の香りをスパイシーに表現した「一輪の百合(Un Lys)」。

「Borneo」は、男性のほうが素敵に香りそう。「Cherghi」はとても惹かれるけど、ムスキーな甘さが次第に濃くなる変化がParisの乾いた空気では好ましく思えても、東京では重く感じそう・・・。
「Rose de Nuit」は、とても自分らしい香りです。大好きなJeanPatouの「JOY」の薔薇とジャスミンの華やかな饗宴をもう少し落ち着かせてミステリアスにした感じ。でもちょっと重いかな・・・。
というわけで、他にないオリジナリティと清冽な香りで今回は「アンリス」を購入。
こんなことを話しながら、静かに香りを選ぶ時間はとても好き。

ルタンスの香水は、ゲランの「ナエマ」「夜間飛行」やシャネルの「クリスタル」「NO.5」先述の「JOY」とは違って、自分に寄り添う定番の香りというよりも、その調香師の作品を味わい楽しむためにある。
そう思うのです。


ちなみに今65歳のルタンス氏は
去る 2月27日に文化芸術勲章の最高位であるコマンダール勲章を受章されたそう。
「真の錬金術師であり芳香の魔術師であり、香りという儚い王国の異議不能の支配者…」
というのが、ドヌデュドバーブル文化相から贈られた言葉。さすが、フランスの政治家はインテリで語彙も豊富で羨ましい。
香水作りからイメージクリエーション、メーキャップ、装飾デザイン、映画製作と多才な才能を示すセルジュ・ルタンス氏。
文化省はパレロワイヤルにあるので、お隣どおしでもいらっしゃるのですね。
今後もご活躍を!


Paris散歩④パレ・ロワイヤル

2007-03-17 23:48:45 | 
セルジュ・ルタンスの作品に導かれるようにして、装飾美術館の北、パレ・ロワイヤルに。


なにやら可愛いMETROの入り口。

ルイ13世の宰相リシュリューの館だったのを、ルイ13世が譲り受け、13世の死後幼いルイ14世がルーブル宮から移り住んだことでパレ・ロワイヤル(王宮)と呼ばれるようになったという、広大な中庭を有する回廊状の建物。
現在では文化庁が入っている他、建物の1Fには、画廊やブティックなども。



子供や観光客が乗ってポーズを取っていたのでわたくしも・・・。
可愛い日本人(かと思ったら中国の娘さん)2人連れに頼んで撮って頂きました

1986年完成のダニエル・ビュラン作の白黒ストライプの円柱260本。
こういうモダンアートを歴史的建造物に合わせる辺りが(ルーブルのピラミッド然り)フランス人好みなのでしょう。



大きな噴水が、真っ直ぐな並木道の中央に配されています。
回廊からもれる光と夕暮れの淡いグレーに彩られたヒンヤリとした空気のコントラストが美しい。
本当に美しい都市だな、とシミジミする瞬間です。

ここに、セルジュ・ルタンスがプロデュースした資生堂のパリ・サロンがあり、この店舗限定の香水を買おうという魂胆。。。





Paris散歩③装飾美術館

2007-03-17 00:15:53 | 
またParis話に戻ります(笑)

装飾美術館、各年代のインテリア再現とともに、現代の優れたインテリアデザインを紹介するフロアも充実。

こんな、バ-バレラが座っていそうな椅子や


このような、金属の覆いの中にシンプルな木の椅子が潜んでいるものなど、デザインとして面白いものが色々。

装飾美術館を出ると、チケット売り場を挟んで対面するように、モード美術館もあり、昔は常設が面白かったのですが。非常に趣味の良いNYの上流婦人の寄贈品で1950年代のシックなシャネルの黒とミッドナイトブルーのイブニングドレスのコレクションの洗練された美しさなどは忘れられません・・・。
こちらは、このときは大好評のうちに幕を閉じた「バレンシアガ展」を終えて、「J.P.ゴルチエ展」の準備中ということでCLOSE。
1950年代にトップクチュリエとしてその天才ぶりでパリの寵児となったクリストバル・バレンシアガの回顧展、ということで160点の作品と、彼のアート・ディレクターで最近再評価されている二コラ・ゲスキエールのクリエーションも同時に展示されていたそう・・・。
残念。見たかったです。
ジュエリーの常設は開いていましたので、こちらのこじんまりとした非常に素晴らしいコレクションを堪能。



帯止めにも良さそうな(笑)ブシュロンのアールデコの珊瑚のブロ-チ。

上階はMusee de la piublicite.
この広告美術館のスペースでは「Publicity Photography in France Fril Man Ray to Jean Paul Goude」と題して、1920年頃から現代に至る、芸術的な広告写真のオリジナルプリント、及び、パブリシティに掲載された当時の資料を展示。
見覚えのある広告写真のオリジナル・プリントの美しさに目を奪われました。



資生堂のINOUIのクリエーションで有名なセルジュ・ルタンスの作品です。

他には、Guido Moscaficoや、1980年代スーパーモデル時代を駆け抜けたPeter Lidbergh、透明感のあるダークな作風で印象深いPierre Johan、イラストタッチの瀟洒なモード写真が個性的なClaude Ferrandなど興味深い展示が。