第2幕。
オーロラ姫16歳の誕生日。
4人の求婚者の王子も招かれての舞踏会。
通常ですとオーロラの衣装は薔薇色やかわいいピンクで、キラキラした装飾で華やかに彩られていることが多いのですが、マラーホフ版のオーロラはこんな感じ。(写真は吉岡さんです)
しっかりとした素材のお袖のある華やかな衣装の宮廷人や妖精たちの中にあって、一人伸びやかに肩を出し、ブルーの質素と言って良いほどのシンプルな小花模様の楚々とした衣装。
ヴィシニョーワの濃い存在感を中和するのにマラーホフが知恵を絞ったのかしら・・などと想像してしまいましたが(笑)出の瞬間から生き生きとしたオーラを放つヴィシはさすが!
とりたててしなを作るわけでもないのにベテランらしいテクニックは見せつつもフレッシュな若さを感じさせて・・・。去年のロイヤルのサラ・ラムの希薄な存在感(失礼!)とつい脳内比較をしてしまいました。
やはりオーロラはプリマの役どころ、しかも感情表現によるものではない存在感と言う明確なキャラクターを備えていなくてはならないので非常に人を選ぶ演目だなぁと再認識しました。
この幕のもうひとつの見所は4人の王子。
東バ自慢のプリンシパル、ソリストを揃えてきましたが、中でも木村さんはオーロラに捧げる薔薇を妖精から手渡されるとその香りを楽しんでうっとりとオーロラに視線を送ったり、彼女をサポ-トした後、感に堪えぬ様子を見せたり、小芝居が彼ならでは、で、舞台を大いに盛り上げてくれました。
このプロダクションの王と王妃は若いダンサーが演じていることもあり、衣装も御伽噺らしくちょっとユーモラスなバルーンスタイルで威厳があるというよりは可愛らしさが先にきてしまう感じなのですが、王子たちが退出する場面で王と王妃の脇を抜ける場面では都度丁寧に礼をしているさまなど、ベテランならではの心配り。
演技力に定評のある平野さんも清々しい王子っぷりでした。
ちょっと残念なのはその衣装。
大きなマル衿に大き目のベレー帽・・・で色も曖昧な淡いグリーン、オレンジなどで舞台には調和しているのですが、男性的な魅力を引き立てるタイプのものではないので・・・。
中性的な魅力を持つマラーホフ本人ならさぞ似合うでしょうが一般的な男性ダンサーをステキに見せてくれるものではなかったのが惜しまれます。
変装してしのびこんだカラボスが手渡した薔薇の花。
その棘に指を刺されてフラフラと眩暈を起こして倒れるオーロラ。
騒然とする宮廷。
しかしリラが登場し、舞台中央に横たえられたオーロラの上に金の鳥かごのような薔薇のつるの撒きついた檻(?)が降りてきて幕、となります。
オーロラ姫16歳の誕生日。
4人の求婚者の王子も招かれての舞踏会。
通常ですとオーロラの衣装は薔薇色やかわいいピンクで、キラキラした装飾で華やかに彩られていることが多いのですが、マラーホフ版のオーロラはこんな感じ。(写真は吉岡さんです)
しっかりとした素材のお袖のある華やかな衣装の宮廷人や妖精たちの中にあって、一人伸びやかに肩を出し、ブルーの質素と言って良いほどのシンプルな小花模様の楚々とした衣装。
ヴィシニョーワの濃い存在感を中和するのにマラーホフが知恵を絞ったのかしら・・などと想像してしまいましたが(笑)出の瞬間から生き生きとしたオーラを放つヴィシはさすが!
とりたててしなを作るわけでもないのにベテランらしいテクニックは見せつつもフレッシュな若さを感じさせて・・・。去年のロイヤルのサラ・ラムの希薄な存在感(失礼!)とつい脳内比較をしてしまいました。
やはりオーロラはプリマの役どころ、しかも感情表現によるものではない存在感と言う明確なキャラクターを備えていなくてはならないので非常に人を選ぶ演目だなぁと再認識しました。
この幕のもうひとつの見所は4人の王子。
東バ自慢のプリンシパル、ソリストを揃えてきましたが、中でも木村さんはオーロラに捧げる薔薇を妖精から手渡されるとその香りを楽しんでうっとりとオーロラに視線を送ったり、彼女をサポ-トした後、感に堪えぬ様子を見せたり、小芝居が彼ならでは、で、舞台を大いに盛り上げてくれました。
このプロダクションの王と王妃は若いダンサーが演じていることもあり、衣装も御伽噺らしくちょっとユーモラスなバルーンスタイルで威厳があるというよりは可愛らしさが先にきてしまう感じなのですが、王子たちが退出する場面で王と王妃の脇を抜ける場面では都度丁寧に礼をしているさまなど、ベテランならではの心配り。
演技力に定評のある平野さんも清々しい王子っぷりでした。
ちょっと残念なのはその衣装。
大きなマル衿に大き目のベレー帽・・・で色も曖昧な淡いグリーン、オレンジなどで舞台には調和しているのですが、男性的な魅力を引き立てるタイプのものではないので・・・。
中性的な魅力を持つマラーホフ本人ならさぞ似合うでしょうが一般的な男性ダンサーをステキに見せてくれるものではなかったのが惜しまれます。
変装してしのびこんだカラボスが手渡した薔薇の花。
その棘に指を刺されてフラフラと眩暈を起こして倒れるオーロラ。
騒然とする宮廷。
しかしリラが登場し、舞台中央に横たえられたオーロラの上に金の鳥かごのような薔薇のつるの撒きついた檻(?)が降りてきて幕、となります。