マリインスキーの公演が終わってもう10日がたつなんて、時の経つのは早いもの・・・
いつまでもいつまでも余韻に浸っていたくて・・とはいっても、ギエムの公演も終わってしまい、
そろそろ書き残したことを埋めていかなくてはならない時期になったことでもありますし、
FINISHしてしまおうかと思います
では再開・・・
【第二部】
「シンデレラ 二幕PDD」オブラスツォーワ&ロブーヒン
これは前日のヴィシニョーワ&コルプとは全く異なる世界!
なんだかロミジュリかと思うほど、清新な若者たちの初恋・一目惚れワールドなんですよ・・・
1920年代調のスタイリッシュなヴィシとは衣装からして違います。
胸元で切り替えのあるエンパイアシルエットで少女らしく、髪飾りもキラキラするお花?で
楚々として愛らしいオブラスツォーワ。
黒のエンビとワインカラ-のロングドレスの紳士淑女の行き交う中、
白いブラウスとパンツで如才なく社交をしているようで、その実素朴な内面を持つロブーヒン王子とは
出会うべくして出会った、陽だまりの似合う少女・シンデレラ。
二人が夢中で話し込む(手話のようなパントマイム)の場面も、ヴィシだと孤独な魂が
つながりを求めて・・というように見えましたが、この二人だと自然な若いカップルの会話・・・という感じで。
リフトも自然で、ヴィシニョーワ組のような驚くべきエクステンションから来る
スリリングな味わいはありませんでしたが、全てのパがナチュラルで優しさに溢れていて、
これはこれで良い組み合わせ。
相性の良さに、安心してロマンチックで爽やかなカップリングを楽しめました。
「ロミオとジュリエット バルコニーシーン」テリョーシキナ&イワンチェンコ
写真はリハです。
うーん・・・。
見るのがある意味こわかった演目。
昨日の「海賊」でイワンチェンコのサラサラヘアーにある程度目が慣れていたはずですが・・・
ロミオには見えません~。
テリョーシキナは美しいラインとそれでも一生懸命(;;)岩のような(失礼!)ロミオに
胸ふるわせるナイーブなジュリエットを演じていて・・・
あぁ、もっと熱い視線で応えて優しい熱情を返してくれるパートナーと組ませてあげたかった!
落ち着いたロミオでした。
やむにやまれぬ恋心の疾走感、はなく、しっかりと常に伸びた背筋、後へジュテするときの
美しく伸びた後脚、などきれいに踊っていましたが。
今回の発見。
イワンチェンコって背中が硬い?
二人して背後に反る場面ではしなやかで可動域の広いテリョーシキナと明らかな差が・・
いや、重箱の隅をつつくのはこれくらいにして、
GALAならではの(これを全幕で上演するとは思えない)組み合わせの妙を楽しむ演目だった
とまとめてみたいと思います~
「チャイコフスキーPDD」ソーモワ&サラファーノフ
ブルーの衣装で爽やかなカップルが踊る、GALAの定番MENU.
若手金髪超絶技巧ペア、さぁ、どう来るか!
二人とも、ここぞとばかりに見せてくれました!が、ちょっと走りすぎ?
ソーモワ、これまで、あら、ちょっとお姫様っぽくなったのね~と思わせていた教育の成果が・・・
成果が・・・
なんだかポージングの角度とか、フォルムが雑?
でもって、お得意の思いがけない手アゲ脚アゲで元気いっぱいなアリーナの
悪い癖がまた出てしまったかな、とちょっぴり残念。
サラファーノフは?といいますと・・・。
音楽とちょっと合わないところもありましたが
ラストの決めはピシッとまとめたり、ピルエットの盛り上げとか、収めどころを心得た演技で、
若き才能とはいえ、彼もややベテランになってきたのか、TOTALで納得させる辺りは流石、でした。
「瀕死の白鳥」ヴィシニョーワ
・・・。
全てにおいて素晴らしいヴィシニョーワですが、白鳥って
やっぱり、どうしようもなく、生まれながらのフォルムやキャラクターを選ぶ難しい役なのだな・・・
と、強く感じてしまいました。
いや、前日のロパートキナというこれぞ決定版!を観てしまった翌日だから
厳しすぎますし、ないものねだりで申し訳なくも思うのですが・・・。
筋肉質のしっかりとした身体で、しかもチュチュにちょっとボリューム感があったので、
脚や腕が相対的にしっかりと短く見えてしまった、ということも大きいかもしれませんが・・・
あまり、白鳥に見えなかったです。
美しい赤い唇、長い睫毛に縁取られた瞳を伏せて、悶絶する美女の姿は
それはそれで切実な何かを伝えていましたが・・・
・・・白鳥ではなかったですTT
「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」ロパートキナ&コルプ
もう!楽しかった~
あのロパートキナがこの正統派なパを盛り込みつつのコミックバレエをどう演じるか・・・
楽しみにしていたのですが、これがもう最高!!
教育ママ眼鏡に赤い小さなハンドバッグを除けば白い白鳥スタイルのプリマと王子の掛け合いで、
こんなお茶目な表情で登場したロパートキナ、どんなにふざけた掛け合いをしても、
なぜかフォルムのあまりの美しさゆえか、会場に笑いがなかなか起きず、只引き込まれて
見つめるのみの観客・・・
ハンドバッグの持ち手を口にくわえたり、そこまでするか!というおふざけ満載なのですが、
このヒトがするとなぜか品良く、自然にエレガントに見えて、それがまたおかしい・・・
コールプも負けていません~。
あくまでマイペース、パートナーよりハンドバッグが気になるマイペースプリマを相手に
一歩も引かず、苦笑しつつも丁々発止の掛け合いを彼自身も楽しんでいる余裕感が
快い。
ロパートキナにこんなことができるなんて、有り得ないよね!と
インタビューで言っていた彼、存分に楽しませてくれました。
でも、なんといってもこの演目の白眉はロパートキナの愛らしさ!!
最後赤いバッグを開けて、中から紙ふぶきをつかみ出し、ハラハラと蒔いてみせる笑顔!
そしてツツツ・・・と進み出て、オーケストラボックスにもハラハラと慎ましやかに蒔くそのお姿・・・
あくまでレディでお行儀良く、そして楽しそうな姿に見ているほうも満面笑顔に
またまた惚れ直しました~
いつまでもいつまでも余韻に浸っていたくて・・とはいっても、ギエムの公演も終わってしまい、
そろそろ書き残したことを埋めていかなくてはならない時期になったことでもありますし、
FINISHしてしまおうかと思います
では再開・・・
【第二部】
「シンデレラ 二幕PDD」オブラスツォーワ&ロブーヒン
これは前日のヴィシニョーワ&コルプとは全く異なる世界!
なんだかロミジュリかと思うほど、清新な若者たちの初恋・一目惚れワールドなんですよ・・・
1920年代調のスタイリッシュなヴィシとは衣装からして違います。
胸元で切り替えのあるエンパイアシルエットで少女らしく、髪飾りもキラキラするお花?で
楚々として愛らしいオブラスツォーワ。
黒のエンビとワインカラ-のロングドレスの紳士淑女の行き交う中、
白いブラウスとパンツで如才なく社交をしているようで、その実素朴な内面を持つロブーヒン王子とは
出会うべくして出会った、陽だまりの似合う少女・シンデレラ。
二人が夢中で話し込む(手話のようなパントマイム)の場面も、ヴィシだと孤独な魂が
つながりを求めて・・というように見えましたが、この二人だと自然な若いカップルの会話・・・という感じで。
リフトも自然で、ヴィシニョーワ組のような驚くべきエクステンションから来る
スリリングな味わいはありませんでしたが、全てのパがナチュラルで優しさに溢れていて、
これはこれで良い組み合わせ。
相性の良さに、安心してロマンチックで爽やかなカップリングを楽しめました。
「ロミオとジュリエット バルコニーシーン」テリョーシキナ&イワンチェンコ
写真はリハです。
うーん・・・。
見るのがある意味こわかった演目。
昨日の「海賊」でイワンチェンコのサラサラヘアーにある程度目が慣れていたはずですが・・・
ロミオには見えません~。
テリョーシキナは美しいラインとそれでも一生懸命(;;)岩のような(失礼!)ロミオに
胸ふるわせるナイーブなジュリエットを演じていて・・・
あぁ、もっと熱い視線で応えて優しい熱情を返してくれるパートナーと組ませてあげたかった!
落ち着いたロミオでした。
やむにやまれぬ恋心の疾走感、はなく、しっかりと常に伸びた背筋、後へジュテするときの
美しく伸びた後脚、などきれいに踊っていましたが。
今回の発見。
イワンチェンコって背中が硬い?
二人して背後に反る場面ではしなやかで可動域の広いテリョーシキナと明らかな差が・・
いや、重箱の隅をつつくのはこれくらいにして、
GALAならではの(これを全幕で上演するとは思えない)組み合わせの妙を楽しむ演目だった
とまとめてみたいと思います~
「チャイコフスキーPDD」ソーモワ&サラファーノフ
ブルーの衣装で爽やかなカップルが踊る、GALAの定番MENU.
若手金髪超絶技巧ペア、さぁ、どう来るか!
二人とも、ここぞとばかりに見せてくれました!が、ちょっと走りすぎ?
ソーモワ、これまで、あら、ちょっとお姫様っぽくなったのね~と思わせていた教育の成果が・・・
成果が・・・
なんだかポージングの角度とか、フォルムが雑?
でもって、お得意の思いがけない手アゲ脚アゲで元気いっぱいなアリーナの
悪い癖がまた出てしまったかな、とちょっぴり残念。
サラファーノフは?といいますと・・・。
音楽とちょっと合わないところもありましたが
ラストの決めはピシッとまとめたり、ピルエットの盛り上げとか、収めどころを心得た演技で、
若き才能とはいえ、彼もややベテランになってきたのか、TOTALで納得させる辺りは流石、でした。
「瀕死の白鳥」ヴィシニョーワ
・・・。
全てにおいて素晴らしいヴィシニョーワですが、白鳥って
やっぱり、どうしようもなく、生まれながらのフォルムやキャラクターを選ぶ難しい役なのだな・・・
と、強く感じてしまいました。
いや、前日のロパートキナというこれぞ決定版!を観てしまった翌日だから
厳しすぎますし、ないものねだりで申し訳なくも思うのですが・・・。
筋肉質のしっかりとした身体で、しかもチュチュにちょっとボリューム感があったので、
脚や腕が相対的にしっかりと短く見えてしまった、ということも大きいかもしれませんが・・・
あまり、白鳥に見えなかったです。
美しい赤い唇、長い睫毛に縁取られた瞳を伏せて、悶絶する美女の姿は
それはそれで切実な何かを伝えていましたが・・・
・・・白鳥ではなかったですTT
「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」ロパートキナ&コルプ
もう!楽しかった~
あのロパートキナがこの正統派なパを盛り込みつつのコミックバレエをどう演じるか・・・
楽しみにしていたのですが、これがもう最高!!
教育ママ眼鏡に赤い小さなハンドバッグを除けば白い白鳥スタイルのプリマと王子の掛け合いで、
こんなお茶目な表情で登場したロパートキナ、どんなにふざけた掛け合いをしても、
なぜかフォルムのあまりの美しさゆえか、会場に笑いがなかなか起きず、只引き込まれて
見つめるのみの観客・・・
ハンドバッグの持ち手を口にくわえたり、そこまでするか!というおふざけ満載なのですが、
このヒトがするとなぜか品良く、自然にエレガントに見えて、それがまたおかしい・・・
コールプも負けていません~。
あくまでマイペース、パートナーよりハンドバッグが気になるマイペースプリマを相手に
一歩も引かず、苦笑しつつも丁々発止の掛け合いを彼自身も楽しんでいる余裕感が
快い。
ロパートキナにこんなことができるなんて、有り得ないよね!と
インタビューで言っていた彼、存分に楽しませてくれました。
でも、なんといってもこの演目の白眉はロパートキナの愛らしさ!!
最後赤いバッグを開けて、中から紙ふぶきをつかみ出し、ハラハラと蒔いてみせる笑顔!
そしてツツツ・・・と進み出て、オーケストラボックスにもハラハラと慎ましやかに蒔くそのお姿・・・
あくまでレディでお行儀良く、そして楽しそうな姿に見ているほうも満面笑顔に
またまた惚れ直しました~