記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

吉田初三郎と印刷美術・花子とアンにも関係あり

2014年08月05日 18時02分21秒 | 吉田初三郎
先日、名鉄資料館のMさんにお会いした際に「初三郎と印刷美術・デザインの進化」を本にまとめたらどうか、とのアドバイスをいただきました。拙著「美しき九州~大正広重・吉田初三郎」には2ページで簡単に記していますが、膨大な資料と印刷博物館などの取材協力によって本にまとめるだけの情報は持っています。初三郎のデザインに注力したビジュアル本を考えていましたが、印刷やデザインの知識や歴史をご存知ない方にとっては、 . . . 本文を読む

吉田初三郎「廣島原爆八連図」考察

2014年08月05日 17時07分35秒 | 吉田初三郎
今年もまた8月6日と9日、そして15日が間近になってきました。名古屋市博物館の吉田初三郎展には残念ながら展示されていなかった、初三郎「廣島原爆八連図」掲載の英文誌「HIROSHIMA」の一部です。終戦後間もなく広島図書の依頼で現地入りし、5ヶ月にわたって被爆地を取材、数百人の証言をもとに描かれた作品です。国内では数点しか確認されていない手持ちの稀少本から。 PC仕事の合間、気分転換に検索して . . . 本文を読む

吉田初三郎「水力の國日向」巨大鳥瞰図

2014年08月05日 16時57分59秒 | 吉田初三郎
「大正広重」吉田初三郎は印刷折図や絹本以外にも、写真のように全国各地の巨大な絵看板の観光鳥瞰図を多数描きました。これは宮崎県の戦前の作品の写真で「水力の國日向」と記され、初三郎も写っています(所有する初三郎踏査時ネガ資料)。  現在の何処にあったのか気になりますが、内容からすると延岡市と五ヶ瀬川など県北が中心のよう。左下に記された落款から推測するに1931(昭和6)年頃だと思われます。初三郎の宮 . . . 本文を読む
コメント (1)

吉田初三郎の高弟・城下豊栄「京都全景」肉筆画発掘!

2014年08月05日 16時53分12秒 | 吉田初三郎
つい先日、某ネットオークションに出品されていた絹本肉筆画(軸装)を無事に最低価格で落札し商品が届きました。 研究者や収集家は誰も気づかなかったようですが「大正広重」吉田初三郎の高弟・城下豊栄の「京都全景」肉筆画でした。本名・城下常一、愛知・犬山蘇江画室で初三郎の画業を支えた四天王のひとり。彼の作品で確認されている肉筆画は殆ど無いと思います(豊栄の独立後、彼を支えた京都・和多田印刷で1点肉筆画を見 . . . 本文を読む