先日自宅近くにあるカフェ・ギャラリー「十三番地」に併設されている「美空ひばりギャラリー」に行った際、展示してあった写真についてオーナーの方に聞いたところ、その写真は美空和枝として終戦直後の昭和20年に横浜市金沢区の龍華寺の境内で行われた歌謡ショーの時のものだとの事でした。
【美空ひばりギャラリー】
http://homepage2.nifty.com/cafe13banchi/hibari-tenji.html
【美空ひばりが終戦直後に境内で歌謡ショーが行われた「龍華寺」】
昨日その面影を求めて龍華寺へ行き往時を偲んだ後、周辺を散策していましたら「町屋学校通り商店街」と書かれた商店街に突き当たりました。駅から遠いこの辺りになのになぜ商店街が出来たのか不思議に思いながら歩いていると、なんと「のり問屋」のお店を発見!昔根岸湾で海苔の養殖が行われていたのは私も覚えていたのですが、埋め立てにより全て廃止されたものと思っておりましたので、さっそくお店の中に入って女将さんに聞いたところ、現在では野島公園前辺りの海で海苔の養殖が行われているとのお話でした。
【今でも元気で製造販売をしている海苔問屋「のりの藤森」】
【「金沢産の焼きのり」即購入!残り一つの貴重品!】
お話によると金沢の海苔養殖は明治の中頃から始まり、戦後の昭和30年代頃をピークに埋立ての始まる前の昭和45年頃まで行われていたそうです。その後平成に入った頃から埋め立てを免れた野島公園周辺で海苔養殖が再開されたされたとの事でした。お店ではその地元産の海苔も少々販売されていたので一つを購入して家路につきました。
【のりの藤森】
http://www.yokohama-kanazawakanko.com/spot/shopping/tokusan/tokusan004.html
【創立139年の金沢小学校にあった「二宮金次郎の像」 :今でもあったのにはびっくり!】
【昭和24年横浜市1/3000地形図とグーグルアース衛星画像:「海の公園」の所に昔海苔の養殖場があった】
野島海岸にある「海苔ひび」の情景を見に行ってみたいです。いつまでも海苔養殖が続いていくと嬉しいですね!
野島にある復元された伊藤博文公別荘のの正面あたりの海に海苔ひびがあります。少しなので、自家用化と思い販売されているとは思いませんでした。
平成5年に刊行された写真集「磯子・金沢いまむかし」(郷土出版社)の中に昭和30年代の海苔干しの風景の写真があります。山の斜面にまで海苔干し場があるほど盛んだったようです。