受け入れること・・・そして・・・

　昨今、健康ブームそのもの。　新聞広告をはじめ、テレビ、ネット・・・まあとにかくサプリメントや健康に関する情報が多いこと。　お金を持っていると言われる年よりをターべゲットにした商品が多いこと。

　そうした情報を見ていると、あたかも年を取ることから逃げられるのか・・・と思えるほど「加齢に諍う」情報が多い。　サプリメントにしても、「あれもこれも飲んだら、関節が若返るのか、寿命が延びて若い時分と同じような体力に戻るのか」などと思えるような、そんな錯覚がわいてきそうなほど、ありとあらゆるものが出回っている。

　平均寿命が男女ともに世界一。　実に凄いことである。　でも元気でなければ・・・。

　自身が５０歳代になった時分に「えっ！！私５０歳代になったんだあ・・・」と思ったけれど、気持ちは決して５０歳代ではない。　自分が若い時には「５０歳代はもうかなり年齢は上」と言う思いがあったからだろう。　ましてや６０歳代になると「そんなこと？？？」　である。　あたかも「いつまでも３０代とは言えないが、せいぜい４０代くらいのつもり」でいる自分に気づく。　４０歳代の人が「○○の化粧品でこんなに綺麗になりました」などとコマーシャルをしていると、「えっ？？？　この人４０歳代なんだあ。　自分の方が若ぶり？」　などと見ている。　

　７０歳代になればなったで、また８０歳代も同じなのかもしれない。　本人は決してその年齢になっていることを受け入れていないのではないだろうか。　心身の衰えを受け入れていない。　　

　「誰でも同じように年をとり、いずれは平等に最期を迎える。　どれほど今の幸せを望んでも、無理だ。」と理屈では分かっていても諍うのが人の性。　その気持ちをしっかりつかんだ物が商品化されて市場に・・・。　それも理屈では分かっている・・・されどなのだろう。　

　やはり「現実をじわじわ受け入れ、健康に留意しながら、人の手をなるべく借りずに生きていく」。　これが年を重ねると言うことなのだろうかな・・・。　そうしながら、毎日をできるだけ楽しく、笑って生きていく。　




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