捜し物に追われて・・・

　先日来、あれがないこれがない・・・。　本人としては一生懸命に「そこに置いたはず」。　しかしない。　まずなくなったのがお気に入りの黒の帽子と風に飛ばないように止めるためのひも。　それを置くときに「ここに置いたら黒いもの同士、大きなものに紛れて分からなくなるかなあ・・・」などと何とも予感めいたものがあった。　ここ一週間ずっとそれを探していたが、今度は化粧ポーチがなくなってしまった。　友人が京都から買ってきてくれたちりめんの可愛いもの。　勿体ないから取っておいたが、使わないと勿体ないよねなどとひとり納得して使い始めたもの。　目薬や口紅、リップなどバッグにちょっと入れては出かけていた。　いつも夕方取り出して洗面所に持って行っておかないから、入浴後目薬が欲しくてまたバッグを見る状態が続いたため、「今日はきちんと洗面所に持って行っておくんだあ」と左手に持ち、右手に何やら沢山持って小さな家の中を移動。　そして夜、目薬を注そうと思ったらそのポーチがない！！　もうひとりで大騒ぎ。　結局見つからず事務所に出てても思案中！　予備の目薬をお医者様からいただいていたから助かったけれど・・・。ここ二日間ずっと探し中。

　昨日はついに「捜し物があるので」と言って多少早めに帰宅したつもりでいたのだが、何と今度は大切な私の金庫の鍵の入ったポーチがないことに気付いた。　長女曰く「ここに置いたでしょう。」　確かにそうなんだけれど・・・ない。　もう家の中はひっくり返して大変なことになった。　それを長女が見て、「母さん、これじゃないの？」　そうなのだ確かに置いたすぐそばに・・・。　一体どうなっているんだろう。　
　
　そしてまだ悩み顔の私を見て、娘達二人が今度はさりげなくポーチを探してくれていた。私にはテレビでも見たらと言いつつ・・・。そうして「ポーチ、あったよ～。」と今度は次女。

　思わず見つかったと言う声に叫んでしまった。　わあ良かったあ・・・！　そのポーチについても同様。　両手にあれこれ持って移動した。　両方ともごみ箱に入ることになるかも？とか、こんな所にちょっと置いたら分からなくなるかもなどと予感があったのだ。　

　それこそもう２０数年も前になろうか。　ゴミを片手に、大切なものを片手に持って家の中でウロウロしていて、両方をごみ袋に入れていた。　その時はかなり探した挙げ句、もしやと思って外に出してしまったごみ袋の中を確認したらあった。　あんまり欲張って一度にあれこれしてはいけないと言う事だと思うのだが。　何やら妙な予感が的中している。今思うと予感があったんだから、なぜそんな不注意なことをしたのかしら？それが合点がいかない。

　まだ帽子は残念ながら見つかっていないが、絶対に捨ててはいない。　まあこのような状態だ。　困ったものだなあ・・・。　一つずつ、一つずつだなあ・・・。


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