チェロ奏者の憂鬱。。。

チェロ弾きの安野英之です。
演奏のほかアマチュアオーケストラ指導・指揮、音楽高校の非常勤講師などしています。

ブラームスの3楽章

2015-04-23 | オーケストラ
ベートーヴェンが、ハイドン、モーツァルトからの伝統だった交響曲の3楽章をメヌエットからスケルツォに変えたのは2番交響曲。

先日ブラームス交響曲4番を天理オケで練習していて、ふと!気づきましたが4番の3楽章はAllegro giocoso(アレグロジョコーソ)。
ベートーヴェンを尊敬していたのに、スケルツォは採用しない??

スケルツォ、ジョコーソともにおどけたという意味はありますが・・・
ではほかの交響曲の3楽章は???と思い浮かべてみるとスケルツォの雰囲気はなかったような・・・

家に帰り調べてみると以下のようでした。

交響曲1番 Un pocp allegretto e grazioso
同2番 Allegretto grazioso(Quasi andantino)-Presto ma non troppo-TempoⅠ
同3番 Poco allegretto
同4番 Allegro giocoso

1番2番はおどけたどころではなく、優雅に(grazioso)とあります。
3番は表記はPoco allegro(少し速く)と書いてありますが、あの有名な感傷的?でメランコリック?(私的な意見です)な旋律です。

ベートーヴェンを超える交響曲を書くべく20年以上かけて作曲したブラームス。
師を超えるためには、同じ手法ではかなうわけもなく??スケルツォを書かなかったのか。。。

ただただ、おどけた要素が皆無だった人間だったのか(笑)

オチはありませんが、スケルツォは無かったということに気づきましたということです。。。
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