チェロ奏者の憂鬱。。。

チェロ弾きの安野英之です。
演奏のほかアマチュアオーケストラ指導・指揮、音楽高校の非常勤講師などしています。

雨の日の弦楽器

2013-05-12 | 音楽
雨模様の日、湿度の高い日は弦楽器には不利なんです。

そもそも楽器の故郷、ヨーロッパではこんなに湿度の高いことはまずないですから。
雨の日は楽器(木)が水分を吸ってしまい、少し重くなる。要は木が水分を含むから重くなり、振動も悪くなり、結果楽器の鳴りが悪くなるわけです。
また弦楽器にはウルフトーン(英)、ヴォルフトーン(独)という音響上唸る音がありますが、これが湿度が高くなるとさらに増します(私の使用楽器の場合特に)。これも鳴らなくなる原因です。

ですので、雨の日は憂鬱ですが、実際雨の日にも本番はあるわけで、こういった時こそ、そういった日のための良い練習になるわけです。
もちろん、練習も本番も晴れていれば一番なんですが・・・

ちなみに、日本製のピアノが国際コンクールで使用されるのは、湿度に強いからだと思います。
日本で出来たピアノだったら、たいていの国では湿度は下がることになりますから。日本で作製されたピアノは環境に強い??かなと。
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