先を見越して

天理オケの選曲は、ほぼほぼ任されているので、いつも長いスパンで取り組めるような選曲を心がけています。

ここ数年、年末の第九が演奏できていないので今年はベートーヴェンの8番を取り上げようと定期演奏会の曲目案に入れたのは昨年の秋くらい。
定期演奏会は私がプログラム案をいくつか組んで、そこから団員に投票してもらっています。

8番を演奏することが決まったのを受けて、キッズコンサートでその準備を兼ねて「田園」を（1楽章抜粋ですが）選曲しました。
4月のキッズコンサートで演奏した「田園」、今月28日にも桜井で演奏します。この経験は絶対8番にも活きるし、実際今練習している8番に、4月の演奏経験も活きています。こうやって少しずつ経験を上書きしていくのです。

長年取り組んでいるアンダーソン、ヨハン・シュトラウスⅡなども何度も演奏してきているけど、その都度そのとき出来る最大限の表現を心がけていますし、前後の曲目やその演奏会の雰囲気によってもテンポや音色を変えています。

で、これらの経験が6月のリスト、ワーグナーに活きてくるはずなんです。
20数年まえ立ち上げたころより、ずっと表現の幅が広くなった天理オケ。

ぜひ聴きにいらしてください！