お早うございます!
油断できない、溶き卵の空。いつ「雷」鳥雲の訪問あるか。
ともかく二十代まで隠れ無き、乱暴モノ。人並み外れていて、傍若無人。たぶん本人は意識していなかったのでしょう。邪魔と手を払えば吹っ飛んでいっただけのけのコト。人は「蝦夷か熊」と。
避難場でもその図体、最近彼より背丈の大きいものいますが。響き渡る胴間声、動きが流るる岩。それも荒れています。唯一彼を大人しくさせたのが、これとて目立たぬ大豆マメのようなあまりにも口数少なき嫁御。所帯をもって、「熊蝦夷」は漁を。そして毎日お迎えに。小さき時犬に噛まれトラウマ、犬嫌いを公言していたのが。奥方、見窄らしき雑種が。有無も応も、逆に巌のごとし。連れだって迎えに。
そして、犬が生き残ったので「お前が代わりに死んだら」と目の敵に。でもうち捨てられません。「お前の上目使いの目が気に入らん!」「なんで、ワシやと唸る!」などなどと過数々の難癖とつけつつ、咬まれもし、避難所の隅に。でも、毎日散歩に。行く先は我が家の跡のみ、流れて何一。探す日々。バカ犬がと水道管に括りつけます。方々探しあぐね手ぶらで戻ってまいりますと、バカ犬がちびた褪せた赤き鼻緒の駒下駄を咥えていました…。
「ダー」と始めて男は名を。
油断できない、溶き卵の空。いつ「雷」鳥雲の訪問あるか。
ともかく二十代まで隠れ無き、乱暴モノ。人並み外れていて、傍若無人。たぶん本人は意識していなかったのでしょう。邪魔と手を払えば吹っ飛んでいっただけのけのコト。人は「蝦夷か熊」と。
避難場でもその図体、最近彼より背丈の大きいものいますが。響き渡る胴間声、動きが流るる岩。それも荒れています。唯一彼を大人しくさせたのが、これとて目立たぬ大豆マメのようなあまりにも口数少なき嫁御。所帯をもって、「熊蝦夷」は漁を。そして毎日お迎えに。小さき時犬に噛まれトラウマ、犬嫌いを公言していたのが。奥方、見窄らしき雑種が。有無も応も、逆に巌のごとし。連れだって迎えに。
そして、犬が生き残ったので「お前が代わりに死んだら」と目の敵に。でもうち捨てられません。「お前の上目使いの目が気に入らん!」「なんで、ワシやと唸る!」などなどと過数々の難癖とつけつつ、咬まれもし、避難所の隅に。でも、毎日散歩に。行く先は我が家の跡のみ、流れて何一。探す日々。バカ犬がと水道管に括りつけます。方々探しあぐね手ぶらで戻ってまいりますと、バカ犬がちびた褪せた赤き鼻緒の駒下駄を咥えていました…。
「ダー」と始めて男は名を。
我が家のバカ犬のモモちゃん。
うんちの処理中に脱走・・・無駄な時間を過ごした。
maluluさんの描写が胸に迫ります。
熊蝦夷とダー・犬は、どちらも大切な人を失い・・・
「お前もか・・・」
「クィーン・・・」
二人ぼっちなんだね。