ボランティア「無用の用」絵

お早うございます！
若葉・さ緑・金茶・鏤められた新緑の地、高野豆腐の空。

「お父さん行くの止めて！」と声を背にしつつ、老人はイーゼル・キャンバス・絵の具箱を持って出かけて行きます。復興の地に彼はイーゼルを立てるのです。確たる芸術家という気概でやっているワケではありません。でも毎日傾いだ家から出かけて行くのです。その地に立ち、イーゼルを立てキャンバスに向かう。
あからさまに邪魔と声を掛けられもします。でもキャンバスに向かわざるを得ません。
「彼の風景」が、男の筆から…。